Google App Engine互換のオープンソース実装「CapeDwarf」公開。GoogleとRed Hatが共同で

2013年7月1日

Google App Engineと互換性のあるミドルウェアをJBOSS Application Server上で実現するオープンソースのソフトウェア「CapeDwarf」が公開されました。

これまでGoogle App Engineに対応したアプリケーションはほかのプラットフォームでは実行できませんでしたが、CapeDwarfを利用することでオンプレミスやプライベートクラウドでもGoogle App Engineのアプリケーションを実行できるようになります。

CapeDwarf - JBoss Community

App Engineの本物のテストツールでテスト

CapeDwarfの開発は、Google Cloud PlatformのチームとRed HatのJBOSSチームが協力して行いました。特にGoogleからはGoogle App Engineの開発に実際に使われているテストツールをオープンソース化したTest Compatibility Kit (TCK) projectが提供され、互換性を確認しながらの開発作業になったとのこと。

GoogleのCloud Platform Blogの記事「Enabling Google App Engine to run in the Private Cloud with CapeDwarf」から引用します。

Google engineers provided many of the tests of the internal App Engine product, and RedHat engineers added many tests to verify that their implementation of App Engine is correct. These collections of tests have been tested against a local App Engine SDK, a CapeDwarf implementation, and the real Google App Engine running in the Google cloud.

Googleのエンジニア達は社内のApp Engine製品のためのテストの多くを提供し、Red Hatのエンジニアはそれを用いて自分たちのApp Engineが正しいかどうかを確認した。これらのテスト群はローカルのApp Engine SDKであるCapeDwarfの実装に対してと、そしてGoogleのクラウドで稼働している本物のGoogle App Engineに対して行われた。

Googleは、Java EEよりもJBOSS上に実装されたApp Engine APIの方がより「Cloud Ready」だと説明しており、

The DNA for these APIs is not from Java EE, it is from the cloud.

これらのAPIがクラウドを基盤にしたものだとして利用を勧めています。

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