【5分でわかる】GTM(Googleタグマネージャー)の設定方法
インターネット広告
2024.11.28
更新日:2024.07.05
公開日:2017.12.21
Google広告のディスプレイ広告には、ターゲットに定めたユーザーに繰り返し広告を表示させてサイトに誘導する特徴があります。
ただし同じ広告が過度に露出してしまうと、ユーザーに不快感を与えCV低下を招いてしまうこともあります。
このような状況にならないよう、同一ユーザーに対し表示させる広告の回数を制御できる、「フリークエンシーキップ」機能をうまく活用して、コントロールしていくことがポイントです。
今回は、Google広告のフリークエンシーキャップの特徴や、設定方法について解説していきます。
ネットを見ていると、過去に何度も見たような広告が表示されるケースがよくあります。
何度も同じ広告が掲出され、うっとうしく感じることや、非表示にしたいと思うこともあるのではないでしょうか。
このように過剰な広告掲出は、ユーザーにネガティブなイメージを与えてしまうこともあります。
広告を表示する側としても、同じユーザーに何度も同じ広告を掲載して嫌われるより、広告を表示する回数を制限し、より多くのユーザーに届けたいと考えることでしょう。
それを実現するのが、フリークエンシーキャップという機能なのです。
フリークエンシーとは、一定の期間に1人のユーザーが広告を見た、最小回数を示す言葉です。
フリークエンシーキャップでは、Google広告を構成するディスプレイネットワーク上で同一ユーザーに広告が表示される回数を、手動で制限することができます。
Google広告のフリークエンシーキャップは、ディスプレイ広告や動画広告で表示される広告に対して適用可能です。ただし、それぞれのキャンペーンで動作が異なるため、運用時は注意が必要です。
ディスプレイキャンペーン | 動画キャンペーン | |
制限対象 | 表示回数 | 表示回数や視聴回数 |
設定期間 | 日単位、週単位、月単位、日・週・月を組み合わせて(共通) | |
管理できる単位 | キャンペーン、広告グループ、または広告 | キャンペーン単位のみ |
一度サイトに訪れたことのあるユーザーに自社広告を掲出し、再度サイトに誘導して商品を購入してもらう。この方法は、リターゲティング機能を使った広告に見られる手法です。
しかし同じ広告を何度も掲出したとしても、商品を買ってくれる可能性が高くなるわけではありません。また見込みのないお客さんにクリックされてしまうと、ムダな費用もかさみます。
頻繁に広告を見せられたおかげで嫌になってしまうユーザーもいるでしょうから、双方にとって広告の過剰掲載にはメリットがありません。
このようなときにフリークエンシーキャップを設定すれば、広告表示の上限回数を制限できます。ユーザーの反応を見ながら広告の表示回数を調整することで、広告を上手に運用できるようにもなるのです。
フリークエンシーキャップの設定方法を具体的に解説します。
まずはGoogle広告へログインします。
該当するキャンペーンを開き「設定」をクリック。表示された項目外にある「その他の設定」をクリックし、詳細をオープンにします。
「フリークエンシーの管理」をクリックし、「設定を行う」にチェックしましょう。
フリークエンシーキャップの基本設定は、ここまでです。
キャンペーンや広告に応じて、表示回数を制限する場合は、下記のように設定します。
まずはインプレッション数の管理対象を選択します。
ディスプレイキャンペーンの場合は、以下の単位で設定可能です。
動画広告の場合は、「キャンペーン単位のみ」の設定となります。
続けて上限数を入力し、日・週・月など期間を設定しましょう。
1日に○回まで、1週間に○回まで、1か月間に○回までという形で、表示回数に制限を設けることができます。
フリークエンシーキャップの設定回数ですが、これがなかなか難しい問題です。一様に何回がいいというデータがあればよいのですが、「広告によって違う」というのが結論です。
Google広告を利用する場合、ユーザーの行動経路を確認できるアトリビューションという機能があります。このアトリビューションを使って、フリークエンシーキャップの設定回数を最適なものにしていきましょう。
まずはGoogle広告にログインし、「ツールと設定」のメニューにある「アトリビューション」をクリックしてください。
アトリビューションではコンバージョンまでの平均日数や、コンバージョン達成までの平均インタラクション数を見ることができます。
たとえばコンバージョンあたりの広告表示回数の平均が5回だとすると、少なくとも5回以上で設定しておけばコンバージョンを減らさずに済むことになります。5回ぴったりだと余裕がないので、それよりも少し回数が多い、7~8回で設定しておくとよいでしょう。
アトリビューションのデータを参照してフリークエンシーキャップの設定を行う際は、コンバージョンを計測するための設定を事前に行っておく必要がありますので、忘れないようにしましょう。
さらにフリークエンシーキャップの精度を上げたい方は、アトリビューションページの「モデル比較」の項目もチェックしてみましょう。
モデル比較では、複数のアトリビューションイメージがあり、それぞれを基準に比較できるようになっています。
最初のクリック(ファーストクリック)から、最後のクリック(ラストクリック)からといった、起点ごとのコンバージョンまでに要した期間を分析できます。
さまざまなポイントがありますが、ここで重要なのは「最初のクリックから」コンバージョンまでに掛かった時間がどれくらいなのかを見ることです。
最初のクリック=商品に対しもっとも興味がある段階のユーザーが、コンバージョンするまでの日数こそ、広告を掲出している広告主が参考にすべきデータです。
例えば最初のクリックからコンバージョンまでの平均日数が3日で、あとは緩やかに下っていくというデータが見られた場合、フリークエンシーキャップを制限なしにして、最初の3日間は入札金額を増やして集中的に表示させる戦略もアリです。
より集中的に、「商品が売れやすい期間を逃さない」ように広告掲載を行う感じです。専門用語でいうところのザイオンス効果(単純接触効果)を狙って成約数を増やすと言う考え方もあります。このようにフリークエンシーキャップの設定は、データの裏付けを得てからでも遅くありません。
参考記事:知らなきゃ損!マーケティングに”効く”行動心理学9選
フリークエンシーキャップは広告の表示回数を制限する機能です。
適切に設定することで、広告主の品格や信頼性の保護につながるだけでなく、ユーザーへのストレス軽減にもなります。
設定するさいには、自社サービスがよく売れている広告の表示回数や平均値を把握し、その数字からあまり乖離していない回数を設定するようにしましょう。
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