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インターネット広告
2024.11.28
更新日:2024.07.04
公開日:2023.04.17
インターネット広告は、現代の集客方法では欠かせない施策のひとつです。しかし、インターネット広告を効果的に活用できず、集客に悩んでいる企業や組織は多々見受けられます。
そこで本稿では、初心者の方向けに今さら聞けないインターネット広告の基礎と成果の出る広告のポイントについて解説します。
インターネット広告とは、インターネット上で配信される広告の総称です。Webページや検索エンジンの検索結果ページ、SNSなど、インターネット上の様々な場所で広告が表示されます。
広告出稿によってターゲットとするユーザーに直接アプローチが可能です。ターゲットの設定が詳細にできる広告媒体もあるため、効果の高い施策として期待できます。
インターネット広告の主な目的は、以下の2つです。
例えばアクセス数や、商品の購入、サービスへの登録の増加が目的として挙げられます。またブランドの認知度を高めるなど、キャンペーンや宣伝にも利用されます。
インターネット広告はWeb広告を含む広い意味の広告です。
Web広告は、主にインターネット上のWebページに掲載する広告を指す場合もありますが、両者に明確な違いはなく、ほぼ同義として扱われています。インターネット広告もWeb広告も、動画広告、SNS広告など、インターネット上で配信される様々な形式の広告を含んでいます。
インターネット広告のメリットは以下の5つです。
以下で具体的なメリットについて解説します。
インターネット広告は、配信を開始してすぐに広告を見てくれるユーザーが現れるため、SEOやSNS運用と比べて集客効果を比較的短期間で得られます。そのため、セールの時期や新商品の発売など、特定のタイミングやキャンペーンで宣伝したい場合に適しています。
インターネット広告は、少額の予算から広告を出稿できます。例えば、検索エンジンの広告であればクリック時に課金される形式のため、広告費を無駄にせず予算を抑えられます。
少額予算が可能なため広告配信のテストができ、より広告効果を高める施策が可能です。
インターネット広告では、広告を配信するターゲットを詳細に設定できます。例えば、以下のようなターゲットの設定が可能です。
ユーザーの属性や行動履歴を基にターゲットを絞り込めるため、自社の商品・サービスに興味を持ちそうなユーザーに的確にアプローチできます。
インターネット広告では、広告配信の効果測定が可能です。例えば、広告に対してクリックされた回数や売上につながった割合など、多くの指標を分析して費用対効果を測ることができます。
オンラインでの広告配信は成果を数値化できるため、広告配信の結果を分析しやすいのが特徴です。分析結果をもとに改善を行えば、より効果的な広告を作れるようになり、成果につなげられます。
インターネット広告では、広告の内容をすぐに変更できるのが特徴です。リアルタイムでの変更が可能なため、状況に応じて効果的な広告を出稿できるというのがメリットです。
広告内容をすぐに変更できれば、キャンペーン期間中に広告効果が見込めなくなった場合や、商品の在庫状況や価格などが変化した際のリスクを回避できます。
ただし、頻繁に広告を変更すると広告の評価がリセットされてしまい、効果が低下する可能性もあるため、適切なタイミングでの変更が重要です。
インターネット広告のデメリットは以下の3つです。
インターネット広告では、ユーザーに広告をクリックしてもらうための訴求力がなければ、効果が得られません。適切な配信先の選定やクリエイティブな広告制作が必要であり、それらにコストもかかります。さらに、広告が表示される媒体が限られているため、多数のユーザーに広告を届けるためには、競合に差をつけることが必要です。
以下より3つのデメリットを具体的に解説します。
インターネット広告では、広告結果を分析して改善を繰り返さないと、より高い成果を出すのが難しくなります。広告の配信先やターゲットユーザー、広告クリエイティブや訴求文など多くの要素によって広告効果は大きく変わるからです。
広告出稿後は必ず効果測定を行い、適切な改善を加える必要があります。
インターネット広告には競合が存在し、競合状況によって広告費が高騰する場合があります。競合が多い分野では、クリック単価や表示回数が高くなるため、予算に見合った広告運用は難しくなってしまうケースがあります。
インターネット広告を適切に運用するためには、広告運用の知識とスキルが必要です。ユーザーから広告をクリックしてもらうには、主に以下のような知識やスキルを求められます。
このような複数のスキルがなければ大きな広告効果は得られません。インターネット広告で成果の出る運用をしたい場合は、必要な知識やスキルの習得が必要です。
インターネット広告の媒体を選ぶ際には、自社の目的に合った広告手法の選択とターゲットの属性に合わせた選択が重要です。把握すべき顧客層や属性は、以下4つに分類されます。
無関心層:自分の悩みに気付いていない、または無関心の状態
潜在層:悩みには気付いているが優先順位の低い状態
顕在層:悩みに対して優先度が高く解決したい気持ちが強い状態
既存顧客層:すでに自社商品・サービスを使用している状態
各Web広告の出稿先のターゲットが、どの層に当たるのかを把握して属性に合わせた媒体で出稿するのが運用の基本です。
ターゲットの属性は、商品・サービスに対して情報を能動的に得ているか受動的に得ているかで判断できます。商品・サービスについて検索するなどして顧客自ら情報を知りたがっている場合は、能動的で顕在的な状態です。
一方、SNSやYouTubeなどを見ているだけの場合は受動的で潜在的もしくは無関心に分類されます。ターゲットの心理や属性がどの位置にいるかを想定して、インターネット広告の媒体を選びましょう。
インターネット広告10種類と特徴を以下にまとめました。どの広告媒体が自社に合うか参考にしてください。
【特徴】
リスティング広告は、検索エンジンの検索結果ページ上に、検索キーワードに関連した広告を表示する広告形式です。リスティング広告が利用可能な検索エンジンとしてGoogleやYahoo!が挙げられます。
検索エンジンで検索されたキーワードに対して訴求できるため、ユーザーの課題に対してピンポイントに広告配信が可能です。リスティング広告はクリック課金を採用しており、広告をクリックした際にのみ課金されるため、広告運用初心者でも効率的な広告運用ができます。
リスティング広告は、検索エンジンで検索する機会の多い商品・サービスを提供している企業にオススメです。
【特徴】
ディスプレイ広告は、Webサイト上やアプリ内にバナー広告を表示する広告形式です。主にGoogleディスプレイ広告やYahoo!ディスプレイ広告などが利用されています。
ディスプレイ広告は、画像やビジュアルで見せるバナー広告のため、ユーザーの注意を引きやすく、ブランドイメージの向上に効果的です。課金方式は、クリック課金とインプレッション課金、コンバージョン課金を採用しています。ブランド認知を広めたい企業や、広告費を抑えながら多くのページに広告配信したい企業に有効な広告手法です。
リターゲティング広告(リマーケティング広告)はディスプレイ広告の一種で、すでにWebサイトやページにアクセスしたユーザーに対して、関連度の強い広告を再度配信する追尾型の広告形式です。リターゲティング広告によって再度広告を配信することで、商品サービスに興味のある訪問ユーザーに対して効率的に再アクセスや購入につなげられます。
リターゲティング広告の課金方式には、クリック課金とインプレッション課金があります。再訪問するユーザーの獲得を目的としているならば、リターゲティング広告は高い効果が期待できます。
【特徴】
SNS広告は、以下のようなソーシャルメディアで配信できる広告形式です。
各SNS媒体の利用者属性を活用して、ターゲットユーザーへの的確なアプローチが可能です。広告は各SNSの投稿やタイムラインに馴染むように配信されるため、ユーザー目線で不自然のない広告出稿ができます。
SNS広告の課金方式は、各SNSに応じて異なる設定が可能です。共通する課金方式には、クリック課金やインプレッション課金があります。SNSを積極的に活用しており、各SNSにいるターゲット属性を理解している企業は、スムーズにSNS広告を開始できます。
【特徴】
アドネットワーク広告は、複数のWebサイトに一括して広告を配信できる広告です。アドネットワーク上にはWebサイトが大規模に集約されているため、一度の広告出稿で多数のWebサイトへの広告表示が可能です。
予算を抑えつつ多くの認知を取りたい企業に有効な広告形式といえます。アドネットワーク広告の課金方式は、クリック課金とインプレッション課金があります。
【特徴】
アフィリエイト広告は、ブログやWebサイト上に商品やサービスの紹介リンクを掲載して、リンクから商品やサービスが購入されると報酬が発生する広告形式です。成果報酬型広告とも呼ばれています。
アフィリエイト広告では、広告主・仲介役のASP・広告を配信するアフィリエイターという三者の関係性で構成されています。広告出稿までの手順は、以下の通りです。
STEP 01:広告主がASPに広告掲載を依頼
STEP 02:ASPサイトに広告が掲載
STEP 03:ASPサイトに掲載された広告リンクをアフィリエイターが取得
STEP 04:アフィリエイターが所有するメディアで広告リンクを掲載
STEP 05:広告リンクから商品サービスが購入されると報酬が発生
アフィリエイト広告は、アフィリエイターが紹介しやすいサービスを提供している企業や、商品サービスへの評価や信頼性が高い企業にオススメです。
【特徴】
動画広告は、YouTubeやニコニコ動画などの動画共有サイトをはじめ、TwitterやInstagramなどのSNS、その他Webページなどで配信できる動画形式の広告です。
YouTubeによる動画広告の他に、TwitterやInstagramなどのSNS広告でも動画による広告配信が可能です。動画広告の課金方式は、大きく分けてクリック課金とインプレッション課金と視聴回数に応じたCPV(Cost Per View)課金が採用されています。
動画広告は、細微な情報を短時間で印象的に見せたい企業や、商品サービスのブランドをより強めたい企業にオススメです。
【特徴】
記事広告は、他メディアのニュースサイトやブログ上に自社が作成した記事を掲載する広告形式です。商品やサービスに関する情報が含まれた記事を、ユーザーに対して情報提供して訴求可能です。他社メディアに掲載されるため、掲載先の信頼度が高いほど商品サービスへの信用向上を期待できます。
記事広告は、記事掲載ごとに料金が発生する形式が主流です。一方で、SmartNewsは新しい記事広告の形式として、動画と画像バナーを用いた運用型ディスプレイ広告の形式が選択できます。
【特徴】
純広告とは、メディアの広告掲載枠を買い取り、決められた一定期間内で広告を配信する形式です。新聞や雑誌などのマスメディアや紙媒体上に掲載する他にも、各Webメディアで提供されている広告掲載枠に出稿するなど、幅広く配信できます。
純広告は、大手企業やブランド力のある企業だけではなく、地方・地域への集中的な宣伝を行いたい企業にもオススメです。各地域で発行されている新聞や雑誌、その他地方のマスメディアなど、それぞれの地域で優位性のある純広告の枠を獲得すれば効果的な広告施策となり得ます。
【特徴】
デジタル音声広告はオーディオアドとも呼ばれ、Spotifyやポッドキャストなどの音声コンテンツで配信される音声広告です。デジタル音声広告は、2023年2月時点ではメジャーではありませんが、今後注目される可能性が高い広告媒体です。
音声による訴求は不快に感じるユーザーが少なく、広告において優秀な媒体といえます。デジタル音声広告には、広告が視聴されると課金される形式や広告からアクションが起きて課金される形式、広告枠を買取る形式があります。音声コンテンツに関連する商品サービスを提供している企業や、音声による訴求が有効な商品サービスを提供している企業は、デジタル音声広告を活用すれば、効果的なアピールが可能です。
インターネット広告の費用は、出稿する媒体や手法によって異なります。自社の予算に応じた広告媒体の選択が重要です。以下では、インターネット広告費用の仕組みや費用相場について解説します。
インターネット広告の費用が発生する仕組みを課金方式といいます。各広告媒体で課金方式は異なりますので、主な課金方式を以下の表にまとめました。
課金方式 | 課金条件 |
---|---|
クリック課金 | 広告がクリックされるごと |
インプレッション課金 | 広告が1000回表示されるごと |
エンゲージメント課金 | 広告に「いいね・リツイート」などのユーザーアクションが発生するごと |
コンバージョン課金 | 設定したコンバージョンを達成するごと
|
CPV課金 | 動画広告が視聴されるたび |
成果報酬型課金 | 商品サービスの購入など設定された成果に対し |
上記の表を参考に、課金されるタイミングを把握して広告出稿を行いましょう。
インターネット広告の費用は課金方式や競合の出稿状況によって変動するため、一概に相場感は言えません。ただし、インターネット広告の出稿が初めての場合に目安となる金額感を以下の表にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
課金方式 | おおよその費用目安 |
クリック課金 | 1クリック:50〜100円程度 |
---|---|
インプレッション課金 | 1000回表示:数百円〜1000円程度 |
エンゲージメント課金 | 1エンゲージメント:100〜200円程度 |
コンバージョン課金 | 広告予算÷目標コンバージョン数×1.5 |
CPV課金 | 30秒間視聴:4〜7円程度 |
成果報酬型課金 | 定率型:商品サービスの価格の数% |
全体の広告予算は企業ごとに異なりますが、少額でも1回の広告出稿で5〜10万円程度は用意しましょう。ただし、あまりにも少額だと成果が出にくいだけではなく分析が適切に行えない可能性がある点には注意が必要です。
1か月間広告を継続して運用するのであれば1日5,000円〜1万円、月15〜30万円程度の予算があれば広告成果が出やすく分析もしやすくなります。
インターネット広告の効果を高めるポイントは以下の6つです。
以下では、広告効果を高めるポイントを具体的に解説します。
インターネット広告は、正しいターゲット層に訴求することが成功の鍵です。正しいターゲット層とは、以下の4つです。
無関心層:自分の悩みに気付いていない、または無関心の状態
潜在層:悩みには気付いているが優先順位の低い状態
顕在層:悩みに対して優先度が高く解決したい気持ちが強い状態
既存顧客層:すでに自社商品・サービスを使用している状態
自社がターゲットとする層がどこなのかを明確にし、ターゲット層に合わせた出稿方法を選ぶ必要があります。ターゲット層を明確に定めるためには、顧客の属性や行動の調査が重要です。リサーチを重点的に行えば、自社が狙うべき顧客はどのような人物像なのか理解できます。
広告にはLP(ランディングページ)を使う場合が多々あるため、広告結果だけ見るのではなくLPの成果はどうだったのか分析が必要です。例えば、広告によるクリックの成果は良くてもLPとの内容のズレが生じていると、最終的なコンバージョンに至らないケースは実際に起こり得ます。
クリック率やクリック単価などの広告効果と、LPでのコンバージョン率など周辺施策の分析を徹底して行います。成果に至らない問題点を明確に把握してから改善を行えば、より効果的な広告配信が可能です。
顕在層とは、抱えている悩みや不安が表面化しており、商品を能動的に探すなどして興味を持っている人のことです。顕在層は、商品やサービスへの理解を示してくれる可能性が高く、インターネット広告を出稿すれば一定のコンバージョン獲得(購入や登録など)が期待できます。
商品への満足度が高かったりアフターサポートなどでより良い関係性を築ければ、口コミやシェアの発生が期待でき、継続的な売上増加にもつながります。
潜在層とは、悩みや不安に対して問題意識を深く持っていない状態の人や、商品・サービスについての知識や情報を受動的に受け取っている層を指します。
潜在層にいきなり商品・サービスのセールスを行っても、購入や成約にはなかなか至りません。問題を認識していなかったり商品・サービスについて知らなかったりする状態だからです。
そのため、購入に至るまでに多くの情報を提供し、購入意欲を高めて顕在層に育成するポイントを設計する必要があります。育成するポイントの設計とは、潜在層に対して問題意識を持たせ、「解決しなくてはいけない」という認識を起こさせる設計のことです。
インターネット広告を配信する際も、商品・サービスのことをうたうのではなく、特典を付けたり問題意識を持たせるキャッチーな文言で興味関心を引くのが効果的です。
前提として広告配信において数値化した目標設定は必須ですが、認知拡大を目的とした広告配信では、特に重要性が高まります。
認知拡大を目的とした広告配信は、購入や登録などのコンバージョンという分かりやすい成果指標がないため、何を指標に成果目標とするのかを明確に定めておかなければいけません。
例えば、広告が何人に配信されたのかなどの程度広告がクリックされたのかなどの数値化できる指標を用いて、目標設定を事前に定めておきましょう。
クリック単価を下げられれば、同じ予算でより多くの広告出稿が可能です。同時に、コンバージョン率の向上を実現できれば、費用は安く成果を最大限に伸ばせます。クリック単価を下げるためには、より多くクリックされるような広告にしなければいけません。そのためにも、以下のような方法が有効です。
ただし、クリック数が多くてもコンバージョン率が低い場合は、LPページの訴求改善や広告とLPとの訴求にズレがないかなどの改善策を試さなければなりません。
LPの改善にはヒートマップツールを使うのが有効です。クリック単価を下げてコンバージョン率を上げられれば、より効果的に広告が運用ができます。
インターネット広告で成果を出すには、広告媒体とターゲットとなる顧客層を把握しておく必要があります。以下のインターネット広告の種類と顧客層の属性を把握して、自社に合った広告で成果を出しましょう。
インターネット広告の種類
リスティング広告
ディスプレイ広告
リターゲティング広告(リマーケティング広告)
SNS広告
アドネットワーク広告
アフィリエイト広告
動画広告
記事広告
純広告
デジタル音声広告
顧客層の属性
無関心層:自分の悩みに気付いていない、または無関心の状態
潜在層:悩みには気付いているが優先順位の低い状態
顕在層:悩みに対して優先度が高く解決したい気持ちが強い状態
既存顧客層:すでに自社商品・サービスを使用している状態
インターネット広告の運用は、実績のあるプロに任せることをオススメします。PLAN-BのWeb広告運用サービスは、継続率93.7%で国内上位2%の運用力があります。目先の利益ではなく、顧客の持続的成長を第一に考えるとともに、期待以上の成果を出すことに注力しておりますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。