【5分でわかる】GTM(Googleタグマネージャー)の設定方法
インターネット広告
2024.11.28
更新日:2024.06.21
公開日:2018.03.30
過去のWebサイトの訪問者に対して広告を表示させることができるのがリマーケティング広告。GoogleやYahoo!を始めとするほとんどのプロダクトで実施できる、獲得系においては今や外せないメニューの1つです。
これに加えて、ユーザーが閲覧した商品やサービスに応じてカスタマイズされたメッセージを表示しサイトへの再訪を促すことができるのが動的リマーケティング(ダイナミックリマーケティング / Dynamic Remarketing)です。
国内外で多くの広告主が利用しているCriteoもこれにあたります。
この記事では、Google広告の動的リマーケティングについて解説します。
Google動的リマーケティングとは、ユーザーの過去の行動を元に、関連性の高いサービスや商品を含む広告バナーを、Googleが自動で精製して配信するシステムです。
どのような特徴があるのか、簡単に解説します。
Google動的リマーケティングには、出稿する際の最低金額などがありません。予算があまり用意できない場合でも小額から運用ができるため、利用しやすいといった特徴があります。
業種やサービスごとに異なるフォーマットが用意されており、それぞれ最適な仕分けで広告が配信されます。自身でカスタムフィードを設定することも可能ですが、細かなリストや配信パターンを用意せずとも効果的に広告出稿ができるのです。
Google動的リマーケティングで出向される広告は、ユーザーが使用しているサイトやデバイスに合わせて最適なサイズで表示されます。反応が良い広告のサイズをGoogle側で判断し、自動で調整してくれるのです。
動的リマーケティングには、広告や入札単価の最適化などさまざまなメリットがあります。ますは特筆すべきメリットについて解説しましょう。
フィードの登録さえすれば、ディスプレイネットワークの配信枠の大きさに応じて、最も効果が高いと予想されるレイアウトで自動的に広告が生成され、表示機会を逃しません。
登録したフィードの内容に応じて、過去の閲覧履歴や人気の高い商品などを考慮した最適な組み合わせで広告が表示されます。
拡張CPCや自動入札機能を使うことで、表示機会に対する各オークションごとで最適な入札単価が設定されます。
動的リマーケティングの設定には新たにキャンペーンを作成し、フィードの作成とカスタムパラメータをタグに追加する必要があります。ここではキャンペーンの作成から順に説明していきます。
キャンペーンタブに移動し、「新しいキャンペーン」をクリック。このキャンペーンで達成したい目標を選択の項目で「販売促進」を選択します。
続けてキャンペーンタイプで「ディスプレイ」を選択します。
キャンペーンのサブタイプは「標準のディスプレイキャンペーン」を選択し、「続行」をクリックしましょう。
次のページへ移動したら、キャンペーン名、予算を入力します。通常予算に応じてコンバージョン数が最大になるよう設定されますが、必要に応じて入札戦略を直接入力することも可能です。
ターゲティングの自動化の有無、広告グループの入札価格の設定を終えたら、動的広告の「パーソナライズド広告向けのデータフィードを使用する」にチェックを入れ、該当の業種を選択します。
※「小売」を選択した場合は先にGoogle Merchant Centerアカウントとのリンクが必要になります。リンクが完了していると、ここでフィードのIDを選択可能です。
それぞれ任意の値を選択したら、オーディエンスタブでターゲットとするオーディエンスを設定します。デフォルトでリマーケティングも含んだ状態でターゲティングが自動設定されているので、特にこだわりがない場合にはそのままで構いません。個別にターゲティングを行いたい場合には、それぞれの条件に合うものを選択しましょう。
リンク先のURLや画像・ロゴ、広告見出し、説明文、会社名など必要項目を入力し、広告を作成します。最後に「キャンペーンの作成」をクリックしましょう。
動的リマーケティングを配信するためには、商品やサービスに関わらず.csv、.tsv、.xls、xlsx のいずれかのファイル形式でフィードを作成する必要があります。
フィードはユニークなIDや画像や価格、商品・サービスの説明文などの、業種に応じて(教育、飛行機、ホテルや賃貸物件、求人、地域限定の商品やサービス、不動産、小売、旅行、カスタム)異なる属性データを作成します。特に、IDに関してはリマーケティングタグで取得するID情報と称号した際に一致するように割り振ってください。
業種によって必要な項目は異なりますが、「推奨」ステータスになっているもので、記入できるものはできる限り入力するほうが、後々効果が出やすくなります。
例:求人の場合
属性 | 記入例 |
---|---|
job ID | 1255 |
Location ID | TOK |
Title | SEMプランナー |
Final URL | http://www.example.com/jobs |
Image URL | http://www.example.com/image.png |
Description | 未経験者歓迎。リスティング広告運用の仕事 |
Category | マーケティング |
Contextual keywords | リスティング:広告 |
Salary | 1000,000 |
フィードの作成ができたら、Google広告の画面右上にあるツールアイコンをクリックし、「ビジネスデータ」をクリックします。
データフィードを選択、キャンペーン作成時と同じ業種を選択し、アップロードを行ないます。登録したフィードが一覧に現れたらアップロードは完了です。
アップロードが完了したら、キャンペーンにフィードの紐付けを行ないます。該当のキャンペーンの設定タブに移動し、動的広告のデータフィードを先ほどアップロードしたものに設定してください。
サイトを訪問したユーザーに動的に広告を出し分けするにはタグにカスタムパラメータを追加する必要があります。カスタムパラメータ(アイテムパラメータ)は業種によって必要な内容が異なります。詳しくはGoogle広告のヘルプページをご確認ください。
カスタムパラメータを追加するにはまず、「ツールと設定」→「共有ライブラリ」にあるオーディエンスマネージャーに移動します。オーディエンスソースのタブに移動し、Google広告タグの「タグを設定」をクリックします。
「お客様のウェブサイトでユーザーが行った特定の操作に関するデータを収集して、パーソナライズド広告を表示します」を選択する。IDや金額などの動的な値を取得するためのパラメータが表示されるようになります。
タグの設定方法が選択できますので、ウェブサイトや状況に応じて使いやすい方法を選びましょう。
下図のようなイベントスニペットが表示されますので、グローバルサイトタグと一緒に<head></head>タグの間に貼り付けてください。すでにグローバルサイトタグを設置している場合はその下に追加するだけで大丈夫です。
このイベントスニペットの「REPLACE_WITH_STRING_VALUE」の部分は動的な値を出力する必要がありますので、ウェブマスターと相談しながら進めることをおすすめします。
ここまで、Google広告の動的リマーケティングの基本的な設定方法についてお伝えしてきました。
準備段階で工数は通常のリマーケティング配信に比べて多くかかりますが、フィードの内容をできるだけ細かく設定することや、カスタムパラメータをきちんと設定することが成果を左右することは言うまでもありません。
逆に設定さえしてしまえば、自動入札機能との組み合わせなど比較的運用工数を抑えて成果を上げることも可能です。
自動化やデータフィードの重要性が騒がれる今、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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