2024/12/04
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社員インタビューVol.24
社員インタビューVol.24
ペイジェントで働くメンバーにインタビューを行うこの企画、今回は内部監査グループの村上さんにお話を伺います!
※所属部署は作成時のものです。
まずは簡単な自己紹介をお願いします。
内部監査グループの村上です。新卒では紀尾井町の老舗ホテルに7年近く勤め、福利厚生アウトソーシング会社や住宅不動産のコンサルティング会社の複数社を経て、2022年に当社へ中途入社しました。財務経理や内部統制に関するキャリアを活かし、ペイジェントでは内部監査業務を担当しています。職種上、業務内容の紹介も含めて気難しい感じが出ちゃうとは思いますが、これまで接客接遇の第一線で培った経験も自身を成長させた大事な源泉であると思っています。監査の実効性を担保しつつも、ユーザーファーストな考え方とか会社の成長と事業を支えるバランス感覚も大事にしていますので、そんな感じで記事を読んでいただけると嬉しいです。
現在の業務内容、役割は?
内部監査って何なのか、役割からざっくりでお伝えしますと、単に業務をチェックするだとか、指摘をすることを目的とした仕事ではなくて、サービスや業務の品質を高めたり、お客様に提供するサービス価値を支える態勢を強くするなど、会社へプラスの作用や改善を促すための価値提供が役割となります。その手段の一環として、業務の有効性を客観的に評価して合理的な保証を提供する"アシュアランス業務"、改善事項や課題があれば解決のための"アドバイザリー業務"を提供するというのが業務内容です。自分が主に担当する内部監査業務は、財務報告に係る内部統制や会計関連のプロセスの監査に加え、企業グループ全体の監査プログラムと連携しながら、会社業務の全般を監査対象とした業務監査、割賦販売法など当社の事業を取り巻く法規制等の遵守に係る事項の監査 等を担当しています。内部監査自体、気難しいとは思いますので、纏めると下図のような感じです。
転職活動時の企業選びのポイントは?
内部監査のプロフェショナリズムを追求しながらキャリアを築ける会社、というのが企業選びのポイントでした。理由はちょっと渋い内容ですが、前職にて大きな企業不祥事に直面し、第三者委員会といわれる独立した機関との調査事務局員を担当、その後は特設注意市場銘柄・監理銘柄から信頼回復するための内部管理体制の改善に様々携わる等、当時は同僚にも明かせない窮地に立たされながら、内部統制の重要さや社会的責務の重さを直に経験しました。かつてのキャリア延長線上であった財務や経理のスペシャリストは世の中にゴロゴロいるわけなので、これを機に、企業不祥事の対応や上場維持まで乗り越えた稀有な業務経験をキャリアとして何とか活かせないかと考えたのが、内部監査職で企業選びを始めた所以です。とはいえ、内部監査の大企業における応募要件とかはシビアで、自身は未だポテンシャル枠に近い肩書だったこともあり、幅広くベンチャー企業なども視野に入れていました。
ペイジェントで働こうと思った決め手は?
自分自身の日常生活においても、カード決済やコード決済が当たり前になってきて、キャッシュレス決済の普及を実感していましたし、ペイジェントの主な事業となる決済の業界には、ニーズというか成長可能性があるみたいなイメージは何となく感じていました。また、企業不祥事の実経験上、昔っぽいレガシーな内部監査には一定の疑問をもっていたので、ここに内部監査の先見性的なヒントがあるんじゃないかという点と、NTTデータと三菱UFJニコスの合弁会社であり、企業グループの監査プログラムから吸収できるものがあるのではないかと思ったことが決め手です。また、面接時は内部監査部門自体が2か月前に新設されたばかりと聞き、どちらかというと仕事を創ったり構築していくのが好きなので、親会社グループから監査の知見を吸収しながら、一方でスタートアップっぽく働けるのも魅力でした。内部監査は、大企業だと既に枠組みが出来上がっていて、決まった監査手続きの範囲内で実施するイメージが強かったので、立ち上げ期で理解度を深めながら自走が求められる環境もマッチしていました。
前職とのギャップは?
内部統制の話でいえば、上場会社ではコーポレートガバナンス・コードへの対応をはじめとして、その施策や取組み意義は「上場会社として」の言葉一発でシンプルに済むようなこともあるのですが、当社はあくまで非公開会社というか子会社のため、”内部統制のレベル感としてどこまでやるべきか”を個社ベースの物差しで定めにくい場面があったりします。問題が顕在化してからとか、親会社基準のグループ全体の内部統制の維持向上に乗っかるだけでは受動的だし、規制対応踏まえた最低限のレベル感を探ることが最適解でもないと思っているので、「ちゃんと"こと"を理解して、工夫を凝らす必要がある」という環境が、良い意味で前職とは違った醍醐味というかギャップでした。
ペイジェントへ入社後、苦労したことは?
企業グループ全体の監査プログラムに則って内部監査するうえで、現場にマニュアルはあるけれども未だペイジェントの社内規則として統制文書が整備しきれてない業務分野もあり、評価作業をするにしても、オーソライズされたルールや根拠文書がない中で内部監査を実施するというのは、結構苦労しました(笑) 内部統制については、正直、平時においては日常業務で内部統制の必要性を実感しづらいかもしれません。とはいえ、企業不祥事に限らず、外部からのサイバー攻撃であったり、重大なインシデントもそうですが、何か起きてから考え始めるでは困りますので、平時の段階こそ役職員のリスク管理や内部統制への理解醸成を図る取組みに向き合い、バランス感を持ちながら、どうアプローチしていくのか、これからもずっと続くテーマだと思っています。
ペイジェントで一番やりがいのある/あった仕事は何ですか?
直近では、規制当局や関連団体との対応も一部担当しており、そのアウトプットの過程で、割賦販売法など決済業界に特化した内部監査の専門性も拡充してきていると実感できた場面はやりがいを感じました。その他、親会社グループ企業と連携しながら、徐々にではありますが、どんどん品質向上や高度化させていく過程も楽しいですね。また、社内でも内部監査の認知度向上として、全社定例イベントでの情報発信に取り組んだのですが、アドバイザリー業務の側面も意識しながらテーマと質にもこだわったため、それなりにやりがいを感じつつ監査活動の一端でも社内に発信できたのはよかったです。下図は、当社のValueや目標管理のOKR(Objectives and Key Results)を内部監査と紐づけてイベントで発信した資料です。内部監査部門の体制の見直しもあり、徐々にIPPF(専門職的実施の国際フレームワーク)の基準に近づいてきています。
今後はどのようなことに挑戦していきたいですか?
内部監査が価値提供する先は、監査対象部署であったり、経営陣や事業、若しくは内部監査を企業の自浄作用として期待しているステークホルダーであったりと様々ですが、監査体制も含め、内部監査機能はまだまだ発展途上ということもあって、隔たりなく、ちゃんと真っ当な監査機能を履行する方法によって、それぞれの役に立っていきたいですね。なんちゃって内部監査では、その実現は不可能なので、まずはIPPF(専門職的実施の国際フレームワーク)や行政指針等を参考に、監査機能の土台固めや高度化と、自社に合った監査のカタチへの追求は継続して挑戦したいと思います。スキルアップの面では、事業を取り巻く法規制の動向を踏まえ、業界特有の専門的な監査手続きの確立や、アドバイザリー機能の強化など様々ありますが、まずは汎用的なアシュアランスの基礎が出来ていることが前提であると感じています。また、ペイジェントで働く一員として、内部監査もペイジェントのValue表現の一貫性を築く基礎を欠かさずに、カルチャーフィットした"ペイジェントの内部監査らしさ"みたいなものが、言語化され行動で示せるレベルに挑戦していきたいですね。
ペイジェントはどんな方に合ってると思いますか?
仕事を楽しめる人、楽しみを見出せる人でしょうか。細かい指示がなくても能動的に行動出来たり、主体性をもってチャレンジが出来て、自走できる人って感じが合っていると思うのですが、その源泉には「仕事を素直に楽しもうとしているか否か」が重要だと思っています。”ことに向かう”を実践するうえでも、やむを得ずいくつかの妥協点はあると思うのですが、それって結局つまんなくね?と、ふと立ち返ることって結構大事だと思っていて、そう思えるかどうかが、やり遂げようとする気持ちを左右するかもって思う場面もありました。あとは、ペイジェントのカルチャーや目標設定、課せられた職務との紐づけを楽しみながら、自他共に納得するアウトプットを追求していく感じなんだと思います。
最後に、この記事を見ている方に向けてのメッセージをお願いします!
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。私の話では、内部監査っぽい話が多く、読み手によっては、ペイジェント自体の良さを伝えきれなかった気はかなりしています...が、こんな感じの人も働いている職場なんだなあっていうぐらいに参考の一助になったら幸いです。お気づきの方もいるかもしれませんが、途中、記事に図を入れたりして、要は小細工して気難しさを紛らせました(笑)ぜひ、他の社員インタビューの記事も読んでいただきまして、当社の魅力をより知ってもらえたらと思います。