2023/07/28
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ECサイト運営を検討しているものの、オンライン決済についてよく知らない、という方は多いのではないでしょうか。オンライン決済は、ユーザーにとっても事業主にとっても多くのメリットがありますが、メリットを理解しないと最大限活かすことが難しいです。
本記事ではオンライン決済とは何かや、オンライン決済のメリットについて解説します。また、オンライン決済の流れについてもまとめました。
本記事を読むことで、オンライン決済に関する知見を深めることが可能です。オンライン決済に興味のある方はぜひお読みください。
目次
オンライン決済とは?
オンライン決済は、インターネット経由で行われる決済の総称であり「Web決済」とも呼ばれています。現金を使うことなく、クレジットカードや電子マネーなどを使って決済を行います。
オンライン決済はECサイトで主に利用されています。ECサイトでは、商品の配達時に配達員にお金を渡す代金引換や、配達後に銀行やコンビニに振り込む決済手段が使われることも多いですが、それらに加えてオンライン決済も多く活用されています。
オンライン決済の方が利便性が高いと感じるユーザーは多いです。そのため、ECサイトにオンライン決済を導入することで、売上アップに繋がる可能性があります。
オンライン決済とオフライン決済の違い
オフライン決済は、ネットを経由しない決済手段を指します。オンライン決済とオフライン決済の1番の違いは、客と店員が直接やり取りを行うか否かです。オンライン決済の場合、システムがユーザー確認や支払いの確認を行うため、担当者がリアルタイムで確認することはありません。
また、オフラインの場合、専用の端末機や読み取り機を使う点も特徴です。例えば、カード決済の場合、端末にカードを差し込み、必要に応じて暗証番号を入力することで決済を行います。また、PayPayなどのQRコード決済の場合は、スマホ画面のバーコードを読み込むことで決済が行われます。
オンラインの場合、クレジットカードの番号などを決済画面から入力することで、決済を行います。クレジットカードや電子マネーの情報を自ら入力するというのも、相違点と言えるでしょう。
オンライン決済が推進される理由
日本では現在、オンライン決済を推進する動きがあります。2019年の6月に閣議決定された「成長戦略フォローアップ」では、「2025年6月末までにキャッシュレス決済の比率を4割程度にまで上げる」ことを目標と定めています。
オンライン決済が推進される理由の1つに、インバウンド消費の拡大が挙げられるでしょう。中国などの訪日客数が日本は多いため、オンライン決済を普及させ、更なる市場拡大を目指しています。
また、少子高齢化に伴う人材不足を解決するためでもあります。オンライン決済を導入することで、経理業務などの負担を減らすことができ、人材不足を補える可能性があります。
参考:キャッシュレス決済の推進|総務省|令和3年版 情報通信白書代表的なオンライン決済の種類と特徴!
オンライン決済には次のような種類があります。
- クレジットカード決済
- 銀行ネット決済(ネットバンキング)
- スマートフォンキャリア決済
- 後払いサービス決済(Paidyなど)
- コンビニ決済
- ID決済
各オンライン決済の特徴についてみていきましょう。
クレジットカード決済
クレジットカード決済は、カードを利用して支払う方法のことです。実店舗ではカードを専用端末に挿し込んで決済を行いますが、ECサイトではユーザーがカード情報を入力することで決済を行います。
オンライン決済の中で、もっとも利用率が高いのが特徴です。多くのECサイトで使えるため、1つのカードだけで決済を済ませられ、管理を楽にすることができます。
また、クレジットカード決済は後払いであるのも特徴です。商品を購入した段階では支払いが行われず、指定の引き落とし日に利用分をまとめて支払うことになります。
銀行ネット決済(ネットバンキング)
銀行ネット決済とは、ネットバンキング(インターネットから使える銀行サービスのこと)を利用した決済手段のことです。楽天銀行やPayPay銀行などのネット銀行はもちろん、多くのメガバンクにもネットで振込などの処理ができるサービスが用意されています。
銀行ネット決済では、銀行のネットバンキングと連携することで支払い処理を行います。具体的には、商品購入ボタンを押したら、ネットバンキングのサイトに移動し、そちらのサイトにログインして購入金額を確認して支払うという仕組みです。
銀行ネット決済のメリットは、銀行から直接引き落としが行われるため、シンプルで分かりやすい点です。銀行口座の明細を見れば、いつ商品を購入したのかすぐ分かります。
スマートフォンキャリア決済
キャリア決済は、ドコモやau、SoftBankが提供する決済手段のことです。キャリア決済で支払った分は、後で携帯電話の利用料金と合算して支払うことになります。
キャリア決済の場合、商品購入ボタンを押すと各キャリアの画面に移動します。その画面でキャリアのIDとパスワードを入力します。その後、4桁の暗証番号を入力して購入ボタンを押せば、決済が完了します。
キャリア決済もクレジットカード決済も同じ後払いですが、キャリア決済は入力する情報が少なく、スピーディーに支払いができるのがメリットです。また、クレジットカードと違い利用に審査は不要で、大手キャリアと契約している方なら誰でも使えます。
後払いサービス決済(Paidyなど)
後払いサービス決済とは、Paidyなどの後払いサービスを使った決済手段を指します。支払い処理は各サービス上で行います。Paidyではネットショップから商品を受け取った後に、銀行振込やコンビニ払い、口座振替などで料金を支払うことが可能です。
後払いサービス決済のメリットは、購入した商品が届いたことを確認してから、支払い処理を行える点です。ユーザーにとって安心感があります。
特に、知名度が低いECサイトはユーザーからの信頼性が低い状態です。後払いサービス決済ができることで、新規ユーザーを獲得しやすくなります。
また、後払いサービスでは、与信審査や支払い催促などを代行してくれるのも特徴です。
コンビニ決済
コンビニ決済は、コンビニにて支払いを行う決済手段です。コンビニ決済には大きく、払込票を使うタイプと支払い番号を使うタイプの2つがあります。
払込票を使うタイプの場合、ユーザーに払込票を送る必要があります。払込票を受け取ったユーザーは、それをコンビニの店員に渡して支払いを行います。公共料金の支払いとやり方は同じですので、ユーザーによって分かりやすいのがメリットです。
支払い番号を使うタイプの場合、購入完了画面やメールなどで、コンビニ決済に必要な番号を通知する必要があります。ユーザーはその番号を、コンビニの専用端末に入力します。すると申込み券が出てくるので、それを店員に渡して支払いを行います。こちらの方法は、ユーザーに払込票を送る必要がないのがメリットです。
ID決済
ID決済とは、大手決済サービスのアカウント情報を用いた決済手段のことです。楽天PayやPayPayなどが有名です。
楽天Payなどは実店舗の場合、アプリ上に表示したバーコードを店員に読み込んでもらうことで決済を行いますが、ECサイトの場合はアプリのアカウント情報で決済を行います。
ID決済のメリットは、カード情報をサイト上に入力しなくて良い点です。カード情報の流出や不正利用を心配するユーザーにとって、安心感があります。
事業者側のオンライン決済のメリット
オンライン決済を導入するメリットについて解説します。まず、事業者側から見たメリットについてみていきましょう。事業者側から見たメリットは次の3つです。
- 顧客の継続課金に繋がる
- 決済管理がしやすくなる
- 売上状況を分析できる
- 未回収リスクを減らせる
オンライン決済導入は、売上アップや業務効率化に繋がる効果があります。1つ1つのメリットについて詳しく解説していきましょう。
顧客の継続課金に繋がる
オンライン決済を導入することで、ユーザーの利便性が向上し継続課金に繋がりやすくなります。
カード決済や電子マネー決済なら、数秒で決済することができ、銀行やコンビニに行く手間もかかりません。また、カード情報はブラウザによっては記録させることができるため、購入する度に番号を入力しなくて済みます。
ECサイトはノーコードで開発できるツールなどもあるため、現在かなり数が増えており、商品の種類や価格で差別化を図ることが難しくなっています。そのため、決済手段を増やすことで差別化を図ることの重要性が高まっていると言えるでしょう。
決済管理がしやすくなる
オンライン決済は現金での決済よりも管理しやすいのもメリットです。決済管理はシステム化することができるため、経理業務の負担を減らすことができます。
カード決済などを管理するシステムを開発し、決済状況を自動的に記録するようにすれば、管理画面から決済状況の確認やキャンセル対応を行うことが可能です。
また、後ほど詳しく解説しますが、決済代行会社を使えば決済管理が更に楽になります。自社で決済手段ごとにシステムを開発しなくても、代行会社が用意したシステム1つで全ての決済を管理することができます。経理業務の負担を削減したいなら、代行会社を活用するのがおすすめです。
売上状況を分析できる
オンライン決済の場合、売上履歴などのデータが残ります。それらのデータを分析することで、「どの時間帯が売れやすいか」「どの年齢層には何の商品が人気か」などの情報を得ることが可能です。
分析結果を元に、ユーザーにメルマガを送ったりキャンペーンやイベントを開催したりすることができ、更に売上アップに繋げられる可能性があるでしょう。
未回収リスクを減らせる
決済手段にもよりますが、未回収リスクを減らせるのもメリットです。
たとえばクレジットカード決済の場合、代金はカード会社が立て替えてくれます。ユーザーが支払ったかどうかに関わらず、事業者の元には代金が支払われます。
事業者側のオンライン決済のデメリット
続いて、事業者側から見たオンライン決済のデメリットを解説します。デメリットは次の2つです。
- 決済手数料がかかる
- 現金化まで時間がかかる
1つ1つのデメリットについて詳しく解説します。
決済手数料がかかる
オンライン決済を導入する場合、決済手数料を支払う必要があります。たとえばクレジットカード決済の場合、売上額から手数料が引かれた金額が入金されます。
手数料の金額については、決済手段によって異なります。また、業種や事業者の規模によっても変動します。一般的には、大手の事業者ほど手数料が低く、個人経営の事業者は高いことが多いです。
とはいえ、オンライン決済を導入することで、新規ユーザーの獲得に繋がったり売上がアップしたりする可能性は十分にあります。手数料分のメリットはあることが多いので、手数料だけを気にして導入を断念するのはもったいないと言えます。
現金化まで時間がかかる
オンライン決済の場合、現金化まである程度の時間はかかります。
たとえばクレジットカード決済の場合、ユーザーが商品を購入した日には代金は振り込まれず、カード会社によって定められた入金日にまとめて振り込まれます。
入金日は決済会社によって遅い場合もあれば早い場合もあります。入金が遅い場合、売上が立っても現金化できず、資金繰りが大変になる恐れもあります。
ユーザー側のオンライン決済のメリット
続いて、ユーザー側から見たオンライン決済のメリットについて解説します。ユーザー側から見たメリットは次の4つです。
- 会計がスムーズになる
- 現金を持ち歩かなくてよくなる
- 家計管理がしやすくなる
- ポイントがもらえる
このようなメリットがあるため、最近は現金よりもキャッシュレス派のユーザーが増えています。1つ1つのメリットについて詳しく解説します。
会計がスムーズになる
現金払いよりもオンライン決済の方が会計がスムーズにできます。代金引換の場合、会計時に一々財布からお金を出さなくてはいけませんし、お釣りのやり取りも発生します。また、銀行振込の場合は銀行に行く手間がかかってしまいます。
オンライン決済なら、カード番号などを入力すれば良いだけなのですぐに完了します。
現金を持ち歩かなくてよくなる
オンライン決済で全て完結すれば、現金を持ち歩かなくてよくなります。最近ではリアル店舗でもキャッシュレス対応しているところが増えているため、現金をわざわざ銀行からおろさない人も多いです。
現金をおろすとATMの手数料もかかってしまいますし、一々おろすのが面倒という人もいます。また、最近では財布すら持ち歩かず、スマホとカードのみで支払いを行う人も多いです。
特に若年層はこのような傾向があるため、ECサイトで若年層をターゲットにする場合、オンライン決済導入の必要性が特に強いと言えるでしょう。
家計管理がしやすくなる
オンライン決済に一本化することで、家計管理がしやすくなるメリットもあります。
例えば、カード決済の場合、カード会社のサイトから利用明細をリアルタイムで確認することが可能です。いつ何に使ったか分かりやすくなり、使いすぎを防止しやすくなるでしょう。また、家計簿を自分でつける手間もかかりません。
加えて、利用明細が表示されるため、一々レシートを保管しなくて良くなります。利用明細は確定申告で領収書の代わりとして使うことが可能です。
ポイントがもらえる
クレジットカードや電子マネーで決済する場合、ポイントがもらえることもあります。オンライン決済を利用した方が、お得に買い物ができるということです。
カードの種類によっては、ポイント還元率が非常に高い場合もあります。貯めたポイントは購入代金に充当したり好きな商品と交換したりすることが可能です。
ユーザー側のオンライン決済のデメリット
続いて、ユーザー側から見たオンライン決済のデメリットを解説します。デメリットは次の2つです。
- 複数の決済手段を使い分けないといけない場合がある
- 不正利用される不安がある
1つ1つのデメリットについて詳しく解説します。
複数の決済手段を使い分けないといけない場合がある
ECサイトによって導入されているオンライン決済の種類は異なります。そのため、さまざまなサイトで買い物を行う場合、複数の決済手段を使い分ける必要があります。
複数の決済手段を使うと、管理も面倒になります。そのため、できれば1つの決済手段で完結させたいユーザーは多いと予想されます。
ECサイト側としては、ユーザーにとって親切なサイトにするために、できるだけ多くの決済手段に対応しておくことが大切です。多くのオンライン決済を導入すれば、ユーザーはその中から使い慣れたものを選択できます。
不正利用される不安がある
オンライン決済の不正利用を心配するユーザーもいます。
たとえば、クレジットカード決済の場合、カード情報が流出して勝手に使われてしまう被害に遭う可能性もあります。不正利用を心配してオンライン決済を避けたり、使ったことのあるECサイトでしか買い物を行わないようにしたりするユーザーは多くいます。
ECサイト側としては、不正利用対策をしっかり行い、不正利用を防ぐと共にユーザーからの信頼を獲得することが大切です。自社サイトで不正利用が起こると、たとえサイト側の問題ではなかったとしても、信頼性が下がってしまいます。
具体的には、EMV 3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)を導入して本人認証を行えるようにする、不正検知システムを導入し不正利用の可能性が高いユーザーを弾けるようにする、といった対策が考えられます。
オンライン決済を導入する流れ
続いて、オンライン決済の中でも代表的なカード決済の導入方法について簡単に説明します。カード決済は、次の3つの流れに沿って導入するのが基本です。
1.カード会社に加盟店申込を行う
2.審査結果を待つ
3.決済システムを構築する
各Stepについて詳しく解説していきます。
1.カード会社に加盟店申込を行う
カード決済を導入するには、カード会社の加盟店登録を行わなくてはいけません。加盟店登録を行うことで、カード決済導入に必要な設定情報などを共有してくれます。
加盟店登録を行うにはまずカード会社に問い合わせ、資料・申込書を手に入れます。資料には手数料や初期費用、支払いサイトなどの情報が書かれているため、隈なく確認しましょう。
契約内容に問題がないことを確認した後に、申込書を作成していきます。申込書以外にも必要な書類がいくつかあるため、資料を参考に書類を集めて提出します。
2.審査結果を待つ
申込書および必要書類を提出したら、カード会社の審査を受けることになります。カード会社の審査基準は非公開になっていますが、そこまで厳しくない場合が多いです。スムーズに通過するためにも、必要書類は正しく記載することが大切でしょう。
審査の結果が出るのには1~2週間程度かかる場合が多いです。
3.決済システムを構築する
審査に合格したら、カード決済を導入するのに必要な設定およびシステム構築を行います。決済システムの構築が完了したらテストを繰り返し、問題なければ運用を開始することが可能です。
オンライン決済を導入したいなら『ペイジェント』!
ここまで、オンライン決済のメリットについて解説しました。オンライン決済導入は、売上向上や業務効率化に大きく繋がる可能性があります。
しかしながら、オンライン決済の導入・運用は大変です。特にカード決済の場合、各カードブランドと個別に契約を行わなくてはいけません。そのうえ、会社によって入金タイミングも異なるため、経理の負担が多くかかってしまいます。
そこでおすすめは決済代行会社を使うことです。決済代行会社は、カード会社などの契約・やり取りを代行してくれるうえに、各会社の入金を一括でまとめてくれます。代行会社を使うことで経理業務が大幅に削減され、コア業務に集中することができるでしょう。
代行会社の中でもおすすめは『ペイジェント』です。『ペイジェント』はNTTデータと三菱UFJニコスが出資している代行会社であり、安定した経営基盤を持っています。
決済手段が非常に豊富であり、冒頭で解説したオンライン決済の種類を網羅しています。また、売上状況などからどの決済を導入すれば良いかの提案を行うことが可能です。
『ペイジェント』に興味のある方は、以下の窓口からお気軽にお問い合わせください。サービス内容に関するどんな小さなことにも、スタッフが丁寧に回答させて頂きます。
まとめ
本記事ではオンライン決済について解説しました。オンライン決済のメリットや導入の流れなどが、お分かりいただけたかと思います。
ECサイトを運営するなら、代金引換やコンビニ決済だけでなくカード決済や電子マネー決済などのオンライン決済も導入した方が良いです。より多くのユーザーを取り込めるようになりますし、利便性が向上することによるリピート率増加も狙えるでしょう。
ただ、多種多様なオンライン決済を揃えるのは非常に大変ですし、運用の手間もかかります。そこで、オンライン決済導入は、決済代行会社に任せることをおすすめします。
決済代行会社の中でも『ペイジェント』は、サポート実績が豊富で高い信頼性を誇っていますので、これからオンライン決済を導入する方はぜひお気軽にご相談ください。