G大阪が「遠藤シフト」で首位取りだ。日本代表のG大阪MF遠藤保仁と橋本英郎(ともに29)が1日、3日間のオフから合流。4日広島戦(万博)に向け、西野監督は「遠藤が力を発揮しやすい布陣を最優先に考えたい」と話した。この日の紅白戦でも右サイドバック(SB)に橋本をテスト。代表では守備で貢献した遠藤が、高い攻撃力を見せつけた。

 3月22日の京都戦は、両SBが機能しなかったことも敗因の1つだった。そこで西野監督は、本来は中盤の橋本を右SBに緊急コンバート。右SBを務めていたDF安田も本職の左SBに戻った。これで両SBが安定。ボランチの位置から遠藤が、さらに華麗にパスを繰り出した。橋本は「ヤット(遠藤)が最大限の力を出せるようにすれば、勝利に近づく」。遠藤も「橋本も初めて(右SBを)やるわけではない。試合までにコンビを高めていく自信はある」と言い切った。

 首位新潟との勝ち点差はわずか1。勝てば、首位に返り咲く可能性もある。遠藤は「代表の時より攻撃的なプレーを意識したい」と宣言。「遠藤シフト」でG大阪の超攻撃に、さらに磨きがかかる。【奈島宏樹】