2番人気の牝馬ホーリーグレイルが好位追走から抜け出し、重賞初制覇を飾った。時計は1分35秒6(重)。このレースは矢野貴之騎手(40)が16年以来2勝目、内田勝義調教師(69)は初制覇となった。
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激しい先手争いを見ながら3番手で運び、勝負どころで2番手に浮上。逃げた1番人気ガバナビリティーとの争いになったが、残り1ハロンで決着をつけ、先頭でゴールに飛び込んだ。「向正面でハミをかんで早め早めの競馬になったけど、よく押し切ってくれました」と初コンビの矢野騎手。初の浦和も気にせず走ったパートナーを「何より男馬の中で結果を出せたのが素晴らしい」とたたえた。内田師は「1戦1戦よくなってて、今日また一段とよくなっていて。矢野君には、いい競馬ができるよと伝えたんですよね」と笑顔。今後の目標には3月20日浦和の桜花賞(S1、1500メートル)が候補に挙げられ、牝馬戦線をにぎわすことになりそうだ。【渡辺嘉朗】
◆ホーリーグレイル ▽父 ナダル▽母 ホーリーレジェンド(アイルハヴアナザー)▽牝3▽馬主 (有)キャロットファーム▽調教師 内田勝義(川崎)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 6戦3勝▽総獲得賞金 1920万円▽馬名の由来 究極の理想、至高の目標。母名より連想
<ガバナビリティー=2着>笠野騎手 厳しい展開になってしまいました。もう少し道中で楽させてあげられれば違ったかな。それでも押し切れると思ったんだけど…。馬はすごく良くなっています。
<アッカーマン=3着>本田正騎手 道中はベストポジションかなと思っていたけど、それでも前が残るくらいだから、馬場もあるんじゃないかな。
<ケンシレインボー=4着>岡村健騎手 休んで体が増えたことは良かった。気の強さでいいところまで来たけど、休み明けの分、最後に止まった。
〈プレミアムハンド=5着>笹川騎手 脚が長くて体のバランスが固まっていない。現状は小回りよりも広いコースで距離が長い方がいい。これからですね。