池波志乃(69)が17日、フジテレビ系「星になったスターたち」(火曜午後7時)に出演。5月に81歳で亡くなった夫の中尾彬さんについて語った。

同番組は今年亡くなった方々の功績と人柄を振り返り、故人をしのぶヒューマン・ドキュメント・バラエティー番組。同局の貴重なアーカイブ素材に加え、関係者からの貴重なエピソードも明かされた。

中尾さんは2007年に急性肺炎で緊急入院。当時は生存率20%と言われたといい、「それまでも検査しなかったんで」とコメント。「2006年以降はあっちこっち手術してるんですよ。皆さんに誰にも言わず、スタッフにも言わず、ちょうど休みが取れたところで手術して、元気になって、平気な顔で復帰してたんです、実は。誰にも言わず、私しか知らない」と明かした。

続けて「『ヨーロッパに絵を描きに行ってる』とうそをつき、病院で手術して、治って普通に復帰していたんですよ。この10何年間」と告白。「片方の肺、3分の2取っちゃってるんですよ。それで10日間で普通に復帰した」とも話した。

池波は、中尾さんが亡くなる前の最後の4日間について言及。4日前には2人の行きつけだった、東京・上野のレストランに立ち寄り、冷凍のハヤシライスを購入して帰ったという。「結局食べられなかったけど、(お店に)あいさつに来たみたいな感じ」と言及。これが中尾さんにとって最後の外出になった。

亡くなる3日前からは自宅で過ごし、池波お手製のクリームソーダが最期の食事となった。亡くなった日は「無呼吸になってて、『ちゃんと息しなきゃダメだよ』って言ってたんですよ。そしたら止まっちゃったんです。だから余計に実感がないのかもしれないですね」とつぶやいた。

「送るのもちゃんと、そのまま銀座に飲みに行けるような格好にしてあげて、ねじねじをして、送ってあげました」とトレードマークのねじねじを着用した状態で、見送ったことを明かした。