日本相撲協会は23日、大相撲初場所(来年1月12日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

日本相撲協会が発表した部屋別・出身地別の集計表によれば、初場所の力士総数は九州場所から3人増の587人。相撲部屋の数は45部屋に及ぶ。では部屋別、出身地別のナンバーワンはどこか…。データを紹介します。

【部屋別力士数】

夏場所前に宮城野部屋の力士が転籍したことで倍増した伊勢ケ浜部屋が、九州場所と同じく35人の大所帯でトップをキープ。2位が20人台で、このまましばらくはトップの座を維持しそうだ。

2位には九重部屋と高砂部屋が22人で並んだ。4位は追手風部屋で21人、5位は先場所から1人増の木瀬部屋で20人で、これら5部屋が20人超えとなっている。6位タイが玉ノ井部屋と高田川の19人で、8位タイに境川部屋と出羽海部屋の18人。10位タイで二所ノ関部屋、荒汐部屋、時津風部屋の3部屋が並び、ここまでがトップ10だ。

伯桜鵬の再入幕で伊勢ケ浜部屋の幕内力士は今場所7人となった。これは03年秋場所の武蔵川部屋(武蔵丸、武双山、雅山、武雄山、出島、垣添、和歌乃山)以来の大人数となる。十両力士はおらず、関取7人全員が幕内となる。

関取数では、7人を擁する前述の伊勢ケ浜部屋がトップ。追手風部屋と木瀬部屋が6人で続く。なお関取不在の部屋は12部屋となっている。

力士数の最少は錦戸部屋の3人で、次いで少ないのが片男波部屋の4人。ただ錦戸部屋は十両の水戸龍、片男波部屋には玉鷲と新入幕玉正鳳の幕内力士2人が所属しており、“関取占有率”は高い。なお、力士数1ケタは15部屋となっている。

【出身地別力士数】

ここ数年の傾向で、都道府県別の人口比率に準じている順位に大きな変動はない。47都道府県で唯一の50人超えとなっている東京都が52人でトップ。九州場所から1人増となった。

関脇の大栄翔や小結復帰の阿炎らを出す埼玉県と、春場所開催地の大阪府が29人で2位タイ。4位には名古屋場所開催の愛知県が27人で続く。

5位は25人で千葉県、神奈川県、兵庫県が並ぶ。8位に熊本県で21人、9位タイには静岡県と、そして横綱照ノ富士らの故郷モンゴルが20人で続く。

海外出身者の国別ではモンゴルの20人がダントツでウクライナが2人。中国、ロシア、カザフスタン、フィリピンが各1人となっている。そのうちウクライナ(獅司と安青錦)ロシア(狼雅)カザフスタン(金峰山)は、全員がいずれも関取。国を背負いながら孤軍奮闘している。