タレントみのもんた(66)が司会を務めるTBSの朝の番組「みのもんたの朝ズバッ!」が13日、日本ハム名護キャンプでの取材ルールを破ったとして、球団から厳重注意を受けた。登板前のドラフト1位斎藤佑樹投手(22=早大)に対し、みのらが取材禁止エリアで無断でインタビューを実施。モラルを逸した取材に、島田球団代表が事情聴取し、苦言を呈した。

 試合開始1時間ほど前の午前11時45分ごろ、みのとTBS高畑百合子アナウンサー(30)ら同番組の取材班が、取材が禁止されている名護球場内の正面玄関エリアに陣取り、一塁側の選手食堂で、腹ごしらえを終えた斎藤を待ち構えた。登板に向けた準備のためにサブグラウンドへ向かおうと姿を現した斎藤を直撃。そのままの流れでインタビューを行った。

 「ビッグネーム」の直撃に斎藤は約3分間、応じた。その間取材班は、他の選手、スタッフらの通行の邪魔になり、オビスポはカメラに映らないよう頭を下げて通らざるを得なかった。同番組からは事前に球団への取材申請はなく、無許可の取材だった。ちょうど球団広報スタッフが試合に向けた準備に追われ、目を離した時だったという。正面玄関付近はキャンプインから撮影禁止。この期間中、各局はルールを順守してきたが、この日のTBSの番組取材班は堂々と撮影。2日前の11日にも同局の番組で、元格闘家の魔裟斗(31)がアポなしで訪れ、同じような取材を行っていた。

 08年にはTBSの番組が横浜との練習試合で、みのが球審に選手交代を告げる役を担いたいと横浜を通じて日本ハムに要望。拒否した日本ハム側ともめた過去がある。番組関係者が謝罪したことや、球団の元幹部が間違った取材ルールを伝えていたことなどから、出入り禁止などの処分はなく、この日は終了。ただ、お茶の間で人気の司会者や、プロ野球球団の親会社である局の番組のルール違反だけに看過することのできない問題だ。ある主力は「TBSは横浜でも同じことをやるのかな…」と絶句。他局の関係者からは「やったもん勝ちでしょ」などという非難の声が上がった。

 [2011年2月14日8時32分

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