西武は16日、選手への暴力行為があったなどとして昨年7月に解雇した前2軍打撃コーチの大久保博元氏から、球団を相手取って契約解除の無効確認、未払い報酬金と慰謝料などの支払いを求めた訴状が14日に届いたと発表した。大久保氏が一方的な内容を発信し名誉を傷つけているとして、暴行を受けたのが菊池雄星投手だったことを球団として初めて公表した。

 飯田則昭専務は大久保氏が昨年、地位保全と報酬の仮払いを求めた仮処分の申し立てを却下され、即時抗告も棄却されたことを挙げ「なぜあらためて提訴してこられたのか理解に苦しむ。毅然(きぜん)とした対応をとっていく」と述べた。

 シーズン中に出廷の可能性もある菊池投手の個人名を公表したことについては「大久保氏は一部メディアを通じて一方的な内容を発信している。事実に反する発言は球団および菊池選手の名誉を毀損(きそん)していると考えている」とした。また「菊池選手の名誉もしっかり守っていく」とし、法的手段も辞さない姿勢を明らかにした。

 [2011年2月16日21時38分]ソーシャルブックマーク