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- 阪神対広島 お立ち台でポーズを決める近本(左)と岩崎(撮影・加藤哉)
<とっておきメモ>
<阪神3-0広島>◇15日◇京セラドーム大阪
阪神が両リーグ最速で50勝に到達した。近本光司外野手(26)が初回に通算7本目となる先頭打者アーチを放ち、これが決勝打となった。
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7月18日。近本は球宴の感想を記した自身のインスタグラムの末尾に「#レジギガス #脱却」と記した。レジギガスは人気アニメ「ポケットモンスター」に登場するキャラクター。その特性は「スロースタート」で、ゲーム内では登場から一定期間、自身の能力が下がってしまう。
今季は開幕から5試合で22打数1安打。昨季も開幕した6月の月間打率は1割2分8厘と苦しんだ。開幕直後に弱く「近本レジギガスやん」とSNSで例えられていることを、知人を介して知った。そこでSNSであえての“スロースターター自虐”を投稿。それは同じ轍(てつ)は踏まないという覚悟の表れでもあった。後半戦開幕カードは11打数5安打、打率4割5分5厘。近本が「レジギガス」を脱却した。【阪神担当=中野椋】