小倉さんの体に初めてがんが見つかったのは、2016年のことだった。膀胱がんを患ったものの、内視鏡手術による部分切除をし、事なきを得たかに思えた。だが、2018年に大量の血尿が出て、同年末に膀胱の全摘手術。その後も2021年に肺への転移が認められ、2023年には腎盂がんが見つかり、左の腎臓を摘出した。
「新たながんが見つかるたび、小倉さんは『初期対応』への後悔を口にしていました。膀胱に初めてがんが見つかったときに、どうしてすぐに全部取ってしまうという選択をしなかったのか、と。“判断を誤った”と、自分を責めるような言葉も漏らしていました」(前出・芸能関係者)
小倉さんの膀胱がんは、発見時すでに筋層までがん細胞が入り込んでいる「浸潤がん」だったという。転移した場合には進行が早く、初期段階で医師からは「膀胱を全摘すべき」と伝えられていたという。