ブログをしばらくの期間やっていると、グルメブログでなくても、いずれグルメレポート的なことを記事にしたくなったりすることがあります。
そうした時に、絶対に必要になってくるのが、お店で提供された料理の写真です。文章と一緒に美味しそうな写真も載せることができれば、記事を見る人にも美味しさが伝わりやすいですもんね。
また、ブログをやっていなくても、各種SNSに投稿するために写真を撮ることもあるでしょう。「お昼に〇〇食べました〜!」みたいな感じで。
飲食店で、出された料理の写真を撮る機会と言うのは、今の時代では、どんな人にでもある事だと思います。
そんな時、非常に気になるのが、「人目」です。自分が料理の写真を撮っている姿というのが他人からどのように映っているのか?と言うのは、慣れないと非常に気になるものです。
僕もそうだったのですが、ブログを始めてすぐの頃は、飲食店でカメラを取り出して写真を撮るという行為にはものすごい抵抗がありました。
この記事では、僕がいつも気をつけるようにしている飲食店での写真撮影の考え方と、他の人に迷惑を書けないという意味でも、その目的に最適なカメラの種類について書いていきたいと思います。
<目次>
飲食店での撮影で気をつけたい事
飲食店での料理の撮影は、けっこう気を使います。
グルメ記事を書いたり、昼食や夕食の様子をSNSに投稿するためと言っても、写真を撮って良いものと悪いものがあるし、それを他のお客さんや店員さんの迷惑にならないように行う必要があるからです。
シャッター音がうるさすぎて、周囲の客に迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。
また、写真撮影禁止と明記してあるお店や、万が一その行為に対しての注意を受けた場合には、自分に提供された料理であっても写真を撮るべきではありません。また、そのお店の紹介記事も、ネットで拡散するべきではないと思います。
写真を撮っても良い物
飲食店では、店内の様子は何でもかんでも写して良いものではないと思っています。
- 店の外観
- メニュー
- テーブルの上の調味料
- 提供された料理
個人的に写真を撮って良いのは上記の4つだけだと思います。
まず、お店の外観は、通りかかる人ならば誰でも見ることができるし、場合によってはGoogleマップなどでも見ること出来たりします。なので、写真を撮っても良いと思われます。
料理のメニューは店の前にでていたり、店のホームページでも紹介されている場合も多いです。だから、撮っても良い場合もあると思います。
そして、提供される料理は、出された時点で自分の胃の中の入っていく存在なわけです。客の所有物になるはずです。だから、写真を撮るくらいは許してもらえると思っています。
そういう意味で、テーブルの上の調味料なんかも料理にかけて使用するものだから、撮っても良いと思います。
写真を撮っちゃダメなもの
飲食店で、なるべく写真を撮るべきではないものもあります。
- 店員
- 他の客
- 店の内装や設備
店員さんや、他のお客さんは勝手に撮ってはダメです。知らない人の顔を撮って勝手にネットにアップしたりする行為は、非常識だからです。これは、飲食店での撮影云々以前の問題ですね。
もしも、写り込んでしまった!という場合には、必ず顔にモザイクをかけるようにしましょう。
また、店の内装もなるべくならば、写真を撮らない方が良いと思います。と言うのも、提供された料理と違って、店の内装はお店の所有物だからです。撮るとしても当たり障りないところくらいにしましょう。
同じ理由で、厨房の様子なども見えていたとしても撮るべきではないでしょう。
まあ、お店の許可を得て撮影をするのが一番良いとは思いますけどねぇ。なかなか、そうもいかないというのが現実でしょう。
必要最小限で済ますべき
飲食店での撮影は、お店の人からしても客目線からしても、賛否両論ある行為です。
だから、できる限り迷惑にならないように写真を撮るべきだと思うし、その量も必要最小限にするべきです。
許可を得て「うちの店をバッチリ紹介しとくれよ!」とか言われた場合以外は、節度を持って写真を撮るべきでしょうね。
また、「撮影禁止」と書かれていたり、直接言われたりした場合には、その指示に素直に従いましょう。その場合はネットに写真を載せるのはもちろんの事、その店の関しての文章をアップするのも控えた方が無難かもしれません。
場合によっては、インターネットに写真や文章を載せて拡散してほしくないような、隠れ家的なレストランなんかもあるかもしれません。もしもその店にそういう空気があっても、ブログやSNSにアップしたいのであれば、絶対にお店の人に尋ねるべきですね。
どちらにしても、お店の方に敬意を払った対応をするようにしましょう。
カメラについて
ここからは、飲食店での撮影に適したカメラとその使い方について書いていきます。
用途に合っているカメラを使うだけでも、写真の質的な意味でも、マナー的な意味でもかなり改善されるはずです。
シャッター音がしないカメラが良い
世の中には、いろんな種類のカメラが存在しています。スマホで写真を撮る人もいれば、一眼レフでがっちり撮っている人もいます。
そして、飲食店で写真を撮るためのカメラなのですが、コンパクトデジカメ(コンデジ)が良いですよ。僕はRICOHのGRというカメラを使っています。(現行機種はGRⅡ)
安い機種ではなくて、なるべく高級で「センサーサイズが大きい機種」の方が、画質的にもその他の理由でもおすすめです。
何でコンデジが良いのかというと、スマホや一眼レフだと、「シャッター音」がうるさいからなんですよ。静かな店内で、「パシャッ」という音が響いたら、けっこう気になりますよ。
スマホは、無音カメラアプリみたいなのを使用しないと、音を消すことが出来ません。僕はiPhoneを使っているのですが、わざわざ純正アプリ以外の写真撮影アプリを立ち上げるのはけっこう面倒なのですよね。
スマホは、SNSにすぐに投稿できる利点はあるんですけど、飲食店では滅多にスマホのカメラ機能は使いません。
また、一眼レフも、機種によるのですが、シャッター音が基本的に大きいです。これは、一眼レフというカメラの構造上、どうしても「ガシャコン!」っていう感じの、ミラーが上下する音がしてしまうものだから仕方ないのですよね。(ミラーレス一眼だったら静かな機種もあるかもしれません。未確認です。)
一眼レフは画質的にはすごく良いのですが、シャッター音の面で厳しいものがあります。
その点、コンパクトデジカメならば、操作音を消す設定にしておけば「音」はほとんどしないので、目立たずに撮影するという意味では最適でしょう。
ボディのサイズも小さいから、お店で出しても目立たないしね。コンデジ、便利です。
素早く手際よく撮影する
僕は、GRを純正のケースに入れて、腰にぶら下げて、持ち歩いています。
だから、飲食店に入って、料理が運ばれてきてから撮るまでのスピードもかなり早いんですよ。西部劇じゃないんだけどね。
カメラを取り出してササッと撮影して、シュッとしまうこの動作は一秒以内に行うことが出来ます。いや、できるようになりました。
だから、あんまり目立たないで素早く写真を撮れるので、非常に良いのです。これは、コンパクトデジカメでないと出来ないことですね。これくらい早ければ、周囲の迷惑になることもないでしょう。
余談ですが、GRのケースと腰のベルトをつなげているクリップみたいな金具は自作したものです。
真鍮の板を糸ノコで切って磨いて曲げて作りました。普通にカラビナを使用しても良かったんですが、ブラブラして安定感がないのが嫌だったのです。でも、この金具のおかげで、かなり便利に取り出したりしまったりすることができるようになりました。
人におすすめすることは出来ないけど、便利です。
RICOH デジタルカメラケース ブラック GC-5 175790
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箸上げ写真
それと、一眼レフではなくて、コンパクトデジカメを推す理由はもう一つありまして、それは、いわゆる「箸上げ写真」を撮りやすいからですね。
箸で「今から口の運んでいくぞ〜」って感じで写真を撮ると臨場感が出るんで、箸上げ写真はけっこう好きなんですよねぇ。
わーい、チョコレートケーキだ〜!
断面はこんな感じ!
いただきます!
・・・とか
わーいラーメンだ〜!
スープはこんな感じ!
いただきます!
・・・とかね。
てなわけで、やっぱり箸上げ写真があるとないじゃ、大きな差があると思うわけです。
だけど、このような写真を撮る場合には、利き手とは逆の手一本でカメラを操る必要があります。僕の場合は利き腕の右手で箸をもって、左手でシャッターを押す感じですね。
そうした場合、大きなボディの一眼レフなんかでは相当にキツイです。とんでもない姿勢で写真を撮らなくちゃならないので、変な人だと思われてしまうかもしれません。
経験上、ここに手間取るのが一番焦ります。ちょいと無理な体勢で撮ろうとするので、けっこう目立ちますからね。
そんなわけで、飲食店で箸上げ写真を撮る際には、コンパクトデジカメがやはり便利ですね。
コンデジだったら、慣れればスムーズに箸上げ写真を撮ることが出来ます。
背景がボケる方が良い
「スマホでも箸上げ写真なんかは撮れるし、音を消すアプリを入れていれば良い!」という考え方もあると思います。
けれども、スマホだと画質的な面で不安があるので、個人的には値段的に少々お高いコンパクトデジカメをおすすめしたいです。
それに、もう一つ重要だと思うのが、「背景がボケる」ということですね。
いわゆる一眼レフで撮ったようなそれっぽい感じの写真の方が、何かと都合が良いことが多いからです。と言うのも、背景がボケるほうが、余計なものが写り込んでいてもごまかせる場合が多いからです。
↑ほら、こんな角度で撮っても、背景がボケているおかげで店内の様子がはっきりと写らないしょ?それでいて雰囲気は伝わるのがいいんですよねぇ。
これだったら知らない人や店員さんが、写真の構図に入ってしまっていても、モザイクかけたりして修正する必要がありません。
↑これも、これくらい背景がボケてればOKでしょう。
僕が使っているGRというカメラもそうなのだけど、最近の高級コンパクトデジカメの画質は侮れないです。背景がけっこうボケる!
特に「センサー」と呼ばれるデジカメの部品のサイズが「1インチ以上」のものを選ぶと、大きめのボケが期待できるでしょう。
おすすめのカメラ
おすすめしたいコンパクトデジカメについては、以前書いた上記の記事を読んでもらえると、よりわかりやすいかと思います。
僕が使っているRICOHの「GR」というカメラも非常に良いカメラなのでおすすめではあるのですが、単焦点レンズというレンズが使われていて、ズームできなかったりするのが難点ではあります。ゆえに、万人に勧められる機種ではないと思います。
まあ、ここに載せた写真を見てもらうとわかると思うのですが、画質は非常に良いので、個人的には大好きなんですけどね。GRならば、美味しそうな料理のイメージを正確に伝えるような写真が撮れます。料理の質感の再現度は相当に高いカメラだと思います。
使い勝手も良いので、目立たずに任務遂行することが可能です。
RICOH デジタルカメラ GRII APS-CサイズCMOSセンサー ローパスフィルタレス 175840
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また、「小型」で「背景がボケる」という意味では、Canonの「PowerShot G9X」というカメラなどもおすすめですね。
Canon デジタルカメラ PowerShot G9 X(ブラック) 光学3.0倍ズーム 1.0型センサー PSG9X(BK)
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G9Xは、GRなどよりも一回りボディのサイズが小さくて、非常に小型です。ポケットにらくらく入るサイズです。取り出したりしまったりも素早く行うことができるでしょう。
ちっちゃいカメラで写真撮ってても目立たないしね。それが、G9Xの最大のメリットだと思います。
それでいて、センサーサイズは1インチあるので、ちゃんとボケを活かした写真も撮ることが出来ます。だから、飲食店での撮影という意味では、非常におすすめできるカメラではあると思います。(このカメラは持ってないんだけど、これはこれですごくほしいです。)
明るいレンズがついていて、センサーサイズも大きい機種だったら薄暗いお店とかでも、そこそこ撮れます。良いコンデジを1つ持っていると便利ですよ。
まとめ
ブログやSNSが発達した現代においては、昔よりも飲食店で、写真撮影を行う機会が増えています。
自分もその1人なのだけど、お店に行くと自分のところに運ばれてきた料理の写真を撮っている人はけっこう見かけますもんね。それは、まあ時代の流れなんでしょうね〜。
だからこそ、店の人や他の客に迷惑がかからないように、撮影をすべきだと思うし、ネットにそれをアップするにしてもマナーがあると思うのです。「皆がやっているから何でもかんでもあり!」って言う訳ではないと思います。
そのためには、シャッター音がやたらとうるさいとか・・・でかいカメラを使って撮影している様子が目立ちすぎる・・・みたいなのは避けるべきだと思います。ていうか、撮っている方も人目がかなり気になるものなので、そういう目立つような行為は極力避けたいところですよねぇ。
そのためには、そこそこ高級なコンパクトデジカメを入手すると言うのも方法の1つだと思いますよ。ていうか、ブログやってたら、この手のカメラを持っているとホント重宝します。
最近のデジカメはWifi機能が付いている機種もあるので、SNSにアップするときも一手間必要になっちゃうけど、出来ないことはないです。
Eye-Fiカードみたいに、Wifi機能が付いているSDカードなんかも便利です。
ワイヤレスSDHCカード Eyefi Mobi (アイファイ モビ) 8GB Class10 WiFi内蔵 (最新パッケージ版)
- 出版社/メーカー: Eye-Fi Japan
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ここまで書いてきたように、コンパクトデジカメには、画質的にも、飲食店での撮影を簡単にする上で利点があるというわけですね。
最後に、お店によっては、ネットにアップする行為を迷惑に思っているお店もあります。「ネット上で話題になりすぎて、地元のお客さんが入れなくなった!」みたいな話も聞いたこともあります。
だから、写真を撮ったとしても、それをネットにアップするかどうかはよく考えてから慎重に行うようにするべきです。
ネットにアップするのも、お店で写真を撮るのも、あまり目立ちすぎるのは考えものだよって話ですね。特に、撮影するときに、周囲の迷惑にならないように努力はするべきですね。
最大限お店に気を使って撮影を行うことが、そのお店を利用する人間の最低限のマナーであると思います。