敏腕クリエイターやビジネスマンに学ぶ仕事術シリーズ、第8弾です。「レディー・ガガ」ならぬ「レディー・アダ(LadyAda)」と崇められているカリスマエンジニアLimor Friedさんに続く今回は、ザック・シムズ(Zach Sims)さんにインタビュー。
「テクノロジー消費者を開発者に!」というミッションのもと、「コードアカデミー(Codecademy)」が立ち上げられたのはちょうど1年前。インタラクティブなチュートリアルで、HTML、CSS、JavaScript、Pythonをゲーム感覚で学べます。2012年1月には、「コード・イヤー(Code Year)」というウェブサイトを開設。ニューヨークのマイケル・ブルームバーグ市長をはじめ、40万人以上が「コーディングを学ぶ」を新年の目標に掲げています。
今回は「コードアカデミー」の生みの親である共同創設者のザック・シムズ氏に、生産性向上にまつわるコツや活用ツールなどを伺いました。
- 氏名:ザック・シムズ(Zach Sims)
- 職業:コードアカデミー(Codecademy)の共同創設者
- 居住地:米ニューヨーク市(ときどき、サンフランシスコ)
- 現在のコンピューター:MacBook Air
- 現在のモバイル端末:基本はiPhone 4、旅行用にGalaxy Nexus。時折、乗り換えを検討中
- 仕事スタイル:熱狂的に
──「これがないと生きられない」というアプリ・ソフト・ツールは何ですか?
シムズ:紙とペンですね。ノートはいつも持ち歩いています。コンピューターよりも、紙とペンの方が考えやすいんです。その他、最近ではスケジュール管理アプリ『Cue』をよく使っています。あと、Kindleはどこにでも携帯していますね。──仕事場はどのような感じですか?
シムズ:他の人と机を並べて、Appleのサンダーボルト ディスプレイ(Thunderbolt Display)をコンピュータにつなげています。どうしてもぐちゃぐちゃになってしまうので、ときどきは朝にカフェへ行って、プロダクトについて考えることもあります。(コードアカデミーのニューヨークオフィス)
──愛用のToDoリストマネージャーは何ですか?
シムズ:紙とペンです。Behance社のタスクマネジメントツール『Action Method』を試したり、iPhoneでToDoアプリ『Clear』にちょっとしたアイデアを入れたりしていますが、ピッタリ合うものにはまだめぐりあえていません。(シムズ氏のカスタム仕様のScout Booksノート)
──時間節約のためのとっておきの技を教えてください。
シムズ:メールをまとめて処理する方法を試しましたが、うまくいきませんでした。最近は時間を確保するために、カレンダーへやることを書き込むようにしています。やるべきことを、タスクリストではなくスケジュールに組み込めば仕事をこなしやすくなります。また、プログラムを学ぶと生産性がぐっと上がり、別の時間節約術を考えるようになります。──仕事中は何を聴いていますか?
シムズ:ほとんどの時間、「Hype Machine」を聴いています。新譜を入手するのに少し時間がかかりますが、「/popular」コーナーはとてもいいですよ。最近、「Songza(日本未対応)」も試して気に入りました。テクノやラップ音楽は「Spotify」でも聴いてみようかな。──日常のことで「これは他の人よりうまい」ということは何ですか?
シムズ:粋に遅刻するワザです。自分ではマシになってきているとも思うのですが、コードアカデミーのみんなは絶対に改善しないだろうなと思っているかもしれません。──今までにもらったベストアドバイスは何ですか。
シムズ:若い頃「気に入らない仕事でも10年は続けろ」とよく言われたものですが、起業家の人たちにインタビューし始めると、みな口をそろえて、「やりたいことは待たずにすぐ始めるべし」と言ってくれました。彼らが正しかったです。
──その他、読者に共有したいことがあれば、お願いします。
シムズ:プログラミングを始めましょう。コードアカデミーでも他のところでもいいです。きっと役に立ちますよ。
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ちなみに、シムズ氏が立ち上げた「コードアカデミー」は、日本語版でも展開されており、無料で利用できます。勉学の秋でもありますし、こちらのページから、プログラミングの習得にトライしてみてはいかがでしょう。
Tessa Miller(原文/訳: 松岡由希子)