アダム・サヴェッジ(Adam Savage)氏といえば、アメリカの都市伝説を検証する人気長寿番組『怪しい伝説』の「伝説バスターズ(MythBusters)」でおなじみのテレビ司会者。実は、工業デザイナー、アーティスト、教育者など、多彩な顔を持つ人としても知られています。そこで米Lifehackerでは、彼にインタビューを行い、生産性向上のコツなどをたっぷり聞いてみました

  • 氏名:アダム・サヴェッジ(Adam Savage)
  • 職業:テレビ司会者、デザイナー、アーティスト、教育者
  • 居住地:米カリフォルニア州サンフランシスコ
  • 仕事スタイル:熱心

 「これがないと生きられない」というアプリ/ソフトウェア/ツールは何ですか?

サヴェッジ:Adobe CS』ですね。『Adobe Bridge』を使って、90ギガバイトにものぼるプロジェクト画像やフォルダー、リサーチのコレクションを管理しています。あとは、ポケットサバイバルツールの「Leatherman」かな。Charge TTiWaveを使っています。

仕事場の配置はどんな感じですか?

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サヴェッジ:デスクはいくつかあります。自宅のほか、仕事場と店にひとつずつ。すべてのデスクで少しずつ時間を過ごします。自分が何かを作っている場所こそ、自分の仕事場。時には、畑の中かもしれないし、倉庫の中かもしれないです。

時間節約のためのショートカットやライフハックとして、ベストなものはなんですか?

サヴェッジ:受信トレイにあるメール件数を一桁にキープすること。できるだけ早く返信するようにし、時には延期とリマインダーをお願いすることもあります。未保留分を片付けるのが目的です。一日数回、スマートフォンでチェックしているので、帰宅してから山のようなメールの処理に追われずに済みます。一日あたり、少ないときは10数件、多いときは50件くらいのメールに返信しています。

スマートフォンとコンピューター以外で「これは必須」というガジェットは何ですか?

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サヴェッジ:小型懐中電灯です。よく使っています。20本以上持っていますが尽きません。中でも今のお気に入りは「JetBeam」。ステンレス製で少し重いのですが、機能はオンオフだけ。これで十分です。ベルや笛は必要ありません。

仕事中に何を聴いていますか?

サヴェッジ:音楽は好きでいろいろ聴きます。ベルナルド・ファニング(Bernard Fanning)やパウダーフィンガー(Powderfinger)、ダミアン・ライス(Damien Rice)、ミランダ・ランバート(Miranda Lambert)、プレイン・ホワイト・ティーズ(Plain White T's)、ビル・エヴァンス(Bill Evans)あたり。ジャンルにはこだわっていません。ただ、自分のプレイリストには誰もが迷惑する「何か」があるようですね。安っぽい映画のエンディングクレジットで流れる音楽も好きです。インターネットラジオの「NPR」もよく聴いています。「This American Life」や「On The Media」、「Wait, Wait, Don't Tell Me」が特に好きです。

どうやって音楽を聴いていますか?

サヴェッジ:iPadが音楽用サーバーになっています。

日常のことで「これは他の人よりうまい」ということは何ですか?

サヴェッジ:卵料理のバリエーションの多さは自慢です。きっと気に入ってもらえると思います。

では、人生であと一種類の卵料理しか食べられないとしたら、どうやって食べますか?

サヴェッジ: ゆっくり火を通した、ゴードン・ラムゼイ(Gordon Ramsay)式の「ふわとろスクランブルエッグ」ですね。

実用的な仕事術としては、サヴェッジ氏のメール管理術が参考になりそう。できるだけタイムリーに返信することによって、メールだけでなく、仕事全体も滞留させずに済みそうですね。また、ジャンル問わず音楽を聴くのが好き、卵料理が得意など、仕事以外でも幅広く興味や関心を持ち続けていることが、才能を尽きさせないコツなのかも

人生を楽しみながら、仕事に邁進するサヴェッジ氏の生き方には、学ぶべき点がいくつもあるようです。

Tessa Miller(原文/訳:松岡由希子)