【国際関係学部】サウナの本場フィンランドでサ活!3週間で22軒のサウナを訪れて得たこと

2024.11.29

国際関係学部4年次 森谷 祐羽さん
学部の授業以外にも活躍の場を求めて積極的に取り組む学生を紹介する本企画。 今回は、「フィンランドに学ぶ、日本におけるサウナビジネスの可能性—日本人のwell-being向上に寄与するサウナの在り方を模索する—」をテーマにフィンランドを訪問し研究を続けている、国際関係学部4年次の森谷 祐羽さんにお話を聞きました。

「国際関係」に興味を持ったきっかけを教えてください

私は幼い頃から漠然と海外の文化や生活への憧れを抱いてきました。今いる場所とは違う、どこかキラキラした世界に心惹かれていたのでしょう。海外フィールドリサーチで訪れたオーストラリアでの3週間は夢のようで、今でも忘れられません。ある時、海外という大きな世界には私の知らないことがたくさん存在していると気付き、まだ見ぬ世界を学びたいと思うようになりました。思い返せば、知らないことだらけの世界を見ることにわくわくを感じたのが「国際関係」に興味を持ったきっかけだったように思います。
海外フィールドリサーチ研修先のカーティン大学での様子
ホストファミリーが開いてくれた誕生日パーティー

今、注力している取り組みは何ですか?

現在はフィンランドサウナの分析を通して、日本におけるサウナの在り方を模索するために研究を行っています。具体的には、「日本におけるサウナブームを文化にできるのか」「サウナは日本でもwell-being向上に寄与しうるのか」「サウナビジネスにおける日本市場の可能性は」という視点から日本におけるサウナビジネスの可能性について調査を進めています。研究を進めるにあたって、一枝会が運営する「行ってみ!チャレンジ」の支援金を活用し、3週間フィンランドに滞在しました。その際、フィールドワークやホームステイ、インタビューを行い、現在その調査に基づき卒業論文を執筆しています。現地では自宅サウナを含めて22軒のサウナを訪問し、一つ一つ異なる体験をしました。現地で魅了されたフィンランドサウナの魅力と効果を日本でも享受できるようにしたいという想いのもと、日本サウナへの訪問を続けながら論文と向き合っています!
フィンランドで「最も公衆的な」Sompa Sauna
サウナ後のバルト海

その取り組みに参加(応募)したきっかけ・動機を教えてください

踏み出せなかった一歩のために応募しました。もともと英語は好きでしたが得意ではなく、これまでの学部での勉強は日々挑戦でした。いつか留学に行きたいという思いも実現することができないまま大学生活を終えることに、やるせなささえ感じていました。そんな時、「行ってみ!チャレンジ」の存在を知り、一人で3週間海外に滞在するという大冒険をすれば自分自身を認めてあげられるのではと考えました。さらに、自身の卒業論文がフィンランドサウナに関するものであり、現地でのサウナ体験や、ホームステイの経験が研究の深化につながると考えフィンランドへの渡航計画を作成し、思い切って応募しました。今回の応募が自分自身の背中を押す大きなきっかけとなりました。
ヘルシンキ大聖堂

参加して、ご自身にとってプラス(成長)につながったこと、気付きは?

とにかく、小さな失敗に思い悩むことがなくなりました。言語も文化も何もかも違う、知り合いもいない街の中で自分はあまりにちっぽけな存在だと再認識した時、何か失敗したとしても大したことはないと心から思えました。そして、自分の選択や行動で上手くいかないことがあっても、全て私が今経験すべきことだったのだと考えられるようになりました。また、フィンランドで暮らす方々のあたたかさや豊かさを身をもって実感したことで、国境を超えて分かり合えることの尊さを改めて認識することができました。そして何より、遠く離れた国で3週間やり遂げられたことが自分にとって大きな自信となりました。渡航前は不安で押しつぶされそうだった心が、徐々にエネルギーで満たされていく感覚にわくわくしながら過ごした日々が、かけがえのない宝物となりました。
ヘルシンキの街並み
サウナ研究のきっかけとなった本の著者に取材

国際問題を考えるうえで、普段から心掛けていることはなんですか?

自分の生きている世界と切り離して考えない事です。遠い国で起こった出来事がニュースで流れていると、ついつい自分には関係のないことのように捉えてしまいそうになります。しかし、私たちにとって何一つ関係ない物事など無く、知らなくていいこともまた、無いのではないかと思っています。だからこそ国際問題というとても大きく、途方もなく思える問題を少しずつ自分の世界の問題として捉え、考えようと意識しています。自分は何を思うのか、物事を深く理解した上で意見を言える人でありたいと日々考えています。
誰もが平等な場所、フィンランド現存最古のRajaportin sauna

今の活動を通して、今後の抱負、また将来につながること・つなげたいことは?

躊躇せずに飛び込む姿勢を今後も大切にしていきたいと思います。フィンランドではサウナの中でたくさんの出会いがありました。勇気を出して話しかければ誰もが気さくに話してくださり、論文が書けたら読みたいと言ってくださった方もたくさんいました。現地の方々との出会いをこれからも大切にしていくためにも、自分自身が満足できる卒業論文を書き終えたいと考えます。また、何かやってみたいことがある時、言い訳をせず、できない理由を探さず、行動に移せる人でありたいとも思います。大きな世界に飛び出して、まだ知らないものに出会う未来にわくわくしています。成長に貪欲に、自分自身に挑戦し続けられるようなしぶとい大人を目指して日々を生きたいです。

滞在先のホストと
フィンランド料理を振る舞っていただいた際の様子

国際関係を学ぶ学生(興味を持っている高校生)の皆さんへ一言

国際関係は決して広く遠い世界のことではありません。私たち自身がこれから挑むべき問題に向き合うような、そんな学問だと感じています。高校生の私がそうだったように、幅広すぎて難しそうだと思っている人もいるのではないでしょうか。目まぐるしく変わる国際情勢を学び続けることはとても大変です。けれど、知らないことを学び続けることはもっと面白くてわくわくします!国際関係を学ぶ中で、皆さんがわくわくできることをぜひ見つけてください!
ヘルシンキ在住のゼミの先輩に取材
街歩きの際に見た景色
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