今村岳司・前西宮市長(45)の辞職に伴う4月8日告示、15日投開票の兵庫県西宮市長選で、同市議の村上博氏(57)が8日、無所属での立候補を表明した。村上氏は市議1期目で小児科医。インターネットを活用し、市民の意見を聞いて市政の課題を把握、蓄積するデータベースづくりや、情報公開などに力を入れるとした。同市長選での立候補表明は5人目。
村上氏は大阪市出身。大阪市立大学を卒業後、西宮市立中央病院小児科医長などを経て、2003年に市内で小児科医院を開業。15年4月の市議選に立候補し、初当選した。
村上氏は、現地建て替えが計画される市立中央体育館や陸上競技場について、整備の必要性や立地を再検討すべきと主張。議会との対立が続いた今村市政に対しては「市民や議会と市の事業でもっと対話し、議論を深めるべきだった」と指摘した。
市長選には、いずれも新人で無所属の元衆院議員石井登志郎氏(46)、前西宮市副市長本井敏雄氏(66)、元兵庫県議吉岡政和氏(43)=自民、公明推薦、元西宮市議上田幸子氏(70)=共産推薦=が立候補を表明している。(初鹿野俊)