アメトーーク『女性役やってる芸人』で、空気階段かたまりと男性ブランコ浦井が演じた「酔った女性がホテル誘われたら」の演技が良すぎて気が狂ってしまった。真理の扉が開いてしまった。
流れはこうだ。男女2人で酒を飲みに行った帰り道、かたまりこと「吉野あさひ」は酔いがかなり回ってその場にうずくまってしまう。
あさひ「あーすごい…」
浦井「大丈夫?」
あさひ「すごい飲んだ…すごい飲んじゃったよね?」
浦井「すごい飲んでたよ?」
あさひ「止めて…止めてくんないから」
浦井「でも全然強い…お酒強いんかなと思ってさ」
あさひ「いや全然…そんな強くないんだけど…」
浦井「ちょっ、大丈夫?気持ち悪くない?大丈夫?」
あさひ「うん。大丈夫…」
浦井「…しんどそうだからさ」
あさひ「うん」
浦井「どっかで休憩しない?」
あさひ「いいよ」
浦井「……え?」
あさひ「いいよ」
浦井「……言ってる意味わかる?」
あさひ「わかるよ」
浦井「ほんとに?わかってる?行くの?」
あさひ「わかってる、したいってことでしょ?そのつもりで来たよ」
浦井「そのつもりで…来たん?」
あさひ「そのつもりで来たよ」
浦井「……じゃあ行こっか」
なんだこれは
上手いとか下手とかそういう次元じゃなく、ただただ圧倒的に「生々しい」。食ったら一発で食中毒になる殺傷能力。牛の生レバーの具現化。
まず、かたまりが本当にヤバい。何を見て何を学べばここまであざとい女の動きができる?うずくまりながら自然と浦井の腕に手を添えながら上目遣い…ほぼ犯罪と言っても差し支えない。そして、浦井の「どっかで休憩しない?」の「い」が言い終わるか終わらないかのタイミングで
「いいよ」
「ま…まさか最初からそのつもりで…?」という期待と「い…いやこんな純粋そうな子がそんなこと…」という戸惑いで男の脳をブンブン振り回し、冷静な判断つまり「理性」を粉々に吹き飛ばす「いいよ」。そこからの
「そのつもりで来たよ」
悪魔だ。悪魔のようなエロさとかわいさ…。終わった。俺はもう終わってしまった。いやこれが始まりかもしれない…
『花束みたいな恋をした』有村架純…
「こういうコミュニケーションは頻繁にしたい方です…」
『カルテット』吉岡里帆…
「大好き大好き大好き大好き大好き大好き…殺したい」
『モテキ』長澤まさみ…
「このへんにスタバある?じゃあちょっと寝て…起きたら行こうよ…でも私ね…カフェインだめだからデカフェしか飲めないんだ…そうなんだよ…」
『逃げるは恥だが役に立つ』新垣結衣…
「イチャイチャ…しないの…?」
これらの「俺を殺してきたセリフ」が、かたまりの「そのつもりで来たよ」によってなにもかも塗り替えられてしまった。第2の人生が始まってしまった。ガッキー結婚おめでとう。
問題はかたまりだけではない。浦井だ。男性ブランコ浦井のりひろ…ここに一人のモンスターが誕生していた。
浦井「……言ってる意味わかる?」
ここッッ!!!この一言が出るか出ないかでこの作品のクオリティは天と地の差になるのがわかるか…?かたまりに「いいよ」と返されたのにも関わらず、この男は「言ってる意味わかる?」と返した。
仮に俺が「いいよ」と言われた場合、確実に「アワアワアワアッワワアワワワアワ…」とか言いながらその場でゲロ吐いてる。しかし耐えた。他の男では絶対に耐えることができないあの一撃を浦井は耐えた。
しかも「言ってる意味わかる?」だ…?ふざけるなわかるに決まってんだろうが…この「確認」があまりにも変態すぎる。なに言わせようとしてんだこいつは…
このワンターンですでに地球滅亡させるほどのハチャメチャなエロさ。さらに「したいってことでしょ?そのつもりで来たよ」と、即死レベルの返しをされたにもかかわらず、
「そのつもりで来たん…?」
と、もう一度反復をさせる。あまりにねちっこいやらしさ。蛇だ…こいつは蛇だった。そして、
「じゃあ行こっか」
い、行ッ!?一瞬でギアをフルマックスにする瞬発力…人畜無害そうな外見から隠しきれないほどジョボジョボにダダ漏れした色気。
浦井というか、ほぼ井浦新だった。
このやりとりに台本があったのか、それともアドリブだったのかはわからないが、ワードチョイス…タイミング…間…かたまりと浦井の一挙手一投足が、あらゆる男と女の駆け引きの「答え」そのもの。
完全に恋愛達人同士の戦い。もし俺がこの現場に遭遇した場合、2人の放つ覇気に一瞬で失明し股間が爆発して死んでいたことだろう。
頼む、今すぐ恋愛ドラマ出てくれ。2人主演の逃げ恥くれ