なんかライブ行ったら、本編終わってアンコールまでの時間なんのリアクションも手拍子すらしねぇで速攻でイス座って「さ!アンコール始まるまで座って休も〜〜!」みたいな客いますけど、そりゃ体力勝負で疲れるのはわかるが内心死ぬほどイラついて毎回くりぃむしちゅーの上田晋也の顔になってる。
アンコールって、本番終わってバンドメンバーがロッカールームで汗でベシャベシャになったパンツ履き替えてたら、
ファン「ワァァァァッッ…!アンコール!アンコール!ケンジ〜〜!ヨウヘイ〜〜〜!サッド〜〜!ナオ〜〜〜!アンコール!アンコール!ワァァァァッッ…!!」
スタッフ「か、会場の熱気が収まりませんね…どうします?強制退場させますか?」
全員「…」
ボーカル・KENJI「(頭ボリボリ)……ったく…。どうするよお前ら…?」
ギター・YOHEI「ハハッ…!そんなん決まってるやないか…!のぉ?」
ベース・SAD「…まだまだ暴れ足んねぇってか…面白ぇ…」
ドラム・NAO「あ〜あ、女の子に「今日は遅れる」ってLINEしないとじゃ〜ん☆」
ボーカル「…決まりだな……行くぞ!」
全員「オオッ!」
っていうやりとりが裏であるじゃないですか。
…いや…俺だってなぁこんなん100パーやってねぇのわかってっから…どうせリハのときからキッチリとアンコールまでの時間配分があって、会場借りる時間もアンコール込みの時間レンタル料支払ってるの知ってますから。
どうせスタッフか誰かに「アンコールまで残り◯分ですので準備お願いします」みたいなこと言われてから出てくるし、極論こっちがアンコールって叫ばなかろうが、メンバーは出てくるし、アンコールの声がデカいからってそれによって出てくる時間が早くなるとか「全然盛り上がってねぇから今日アンコールねぇよバーーカ!」ってなることはほぼないですよ、知ってんだよそんなこと。
でも、そうやって冷めて当然のようにアンコールを「あるもの」だって決めつけて休憩タイムになるのもなんか嫌じゃないですか。だって演者側は「初見の感じ」で出てきてくれるじゃないですか。
「おめぇらの声…楽屋まで届いてたよこのバカヤロー共が……。予定にはなかったがしょうがねぇ…まだまだ暴れっぞオラァ!!」
っていう「テイ」で出てきてくれてるじゃないですか。いっつも制止しようとするスタッフぶん殴って出てきたみたいな顔してステージ立つじゃないですか。
最初っから全部作り込まれてて、俺が行ったライブも何十ってあるツアーの中のたかが一公演かもしれないけど、それでもミュージシャン、バンドは毎度「この会場にいるお前らが今までのライブの中で一番盛り上がってんぞ!こんな最高のライブはねぇ!」って言ってくれるし、
「お前ら…こんな最高の景色初めてだよ…」
って顔してこっち見てくるんですよ。ホントは980回目なのに。もしかしたら先週の静岡より盛り上がってなかったかもしれないんですよ?
そうやってある意味「嘘ついて」「演じて」くれてる。それこそ上田晋也って『しゃべくり007』でさんざんトークしたあと『おしゃれイズム』にまた同じゲスト来て同じ話してるのに全部はじめての顔でリアクションするんですけど、そういうサービス精神って客側も大事だろと思うんですよ。「今日が今までやってきた全ライブで圧倒的に一番盛り上がった」「お前らの声が届いたから特別に出てきた」っていうバンド側の演技に全力で乗っかりたいし、吐いてくれる嘘に溺れたいんですよ。それをお前「さっ!休憩休憩!」じゃねぇんだよバカがよ、さっきまでの熱オイ!??カリカリさせやがって、俺はベーコンか?
もしライブ後の打ち上げでメンバーが「今日の客、重かったな。アンコールの声も出さねぇしよぉ。やっぱ札幌マジでクソだわ、次のツアーから外すわ」とか愚痴りながら酒浴びてたらめちゃくちゃ切なくないですか?アンコールとアルコール、阿藤快と加藤あいぐらい違うだろ。
だから俺はアンコール呼ぶ呼ばない、呼ぶタイミング早い遅いだのはそれぞれが好きにすりゃいいけどよぉ、ミュージシャン側がその「テイ」を守ってやってくれてる限りはこっちもそれに1000000パーセントの力で応えたいし、たとえそれが流れの決まってる茶番だとしても、そのとき感じてるリアルな熱量を大事にしてアンコール待ちたいんですよ。
それでミュージシャンが出てきた時、心の中で言ってやるんだよ「ずいぶん待ったよ!俺は『あみん』か!」ってな…