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時代の正体 「歴史戦」を問う
独に慰安婦モチーフの「アリ」像 撤去求め、日本政府の露骨な圧力続く

社会 | 神奈川新聞 | 2024年8月9日(金) 12:00

 日本軍「慰安婦」をモチーフにした戦時性暴力の像や碑の設置に対する日本政府の妨害が続く。歴史修正主義的な主張を広げようと日本政府が打ち出す「歴史戦」の一環であり、現在、ドイツのベルリン・ミッテ区の少女像はその渦中にある。関係者の動きを追った。


ベルリン・ミッテ区に設置されるアリ(梶村道子さん提供)

 ブロンズ製の少女は、ドイツの首都ベルリン・ミッテ区の緑豊かな住宅地の一角にある公有地に、ひっそりと座っている。

 アルメニア語で「勇気ある女性」を意味する「アリ」と名付けられた像は、日本では日本軍「慰安婦」をモチーフにした「平和の少女像」として知られる。

 アリという名はアルメニアで虐殺を生き延び、勇気を奮って被害の声を上げた女性らの呼び名でもある。戦時性暴力の被害を乗り越え、平和を訴えた女性たちの勇気の象徴として少女に与えられた。

 「戦時性暴力は世界的な問題。像を見る人たちはドイツによる戦時性暴力はもちろん、世界各地の戦争による性犯罪について、普遍的に受け止めているようだ。像を見て、自ら受けた性暴力を語り始める女性もいる」

 設置した現地の韓国系市民団体「コリア協議会」代表理事、韓静和(ハンジョンファ)さんは、アリと対面する人々の反応を語る。

 2020年9月28日に開かれた除幕式には、同区文化部の担当者も参加し、祝辞を述べた。

 だが、直後から日本政府による撤去を求める露骨な圧力が始まった。

現地紙は「隠蔽、矮小化」と批判

 

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