
事件概要 ~ 津久井やまゆり園事件とは
2016年7月26日未明、相模原市緑区の神奈川県立障害者施設「津久井やまゆり園」に男が侵入し、刃物で入所者19人を殺害、職員2人を含む26人に重軽傷を負わせた。
施設職員だった植松聖死刑囚が逮捕され、殺人罪などで起訴された。神奈川新聞の取材に対し「(重度障害者が)不幸の元である確信を持つことができた」「意思疎通が取れない人間は安楽死させるべきだ」などと障害者に対する差別的な言動を繰り返し、犯行を正当化してきた。
植松死刑囚は2020年3月の横浜地裁一審判決後、弁護人による控訴を取り下げ、死刑が確定している。一審死刑判決の控訴取り下げを巡っては、弁護人が無効を申し立てたが、最高裁第3小法廷(長嶺安政裁判長)は2022年12月、取り下げは有効とした東京高裁を支持する決定をした。
再審請求と被害者家族らに広がる衝撃
2022年4月、植松死刑囚側は横浜地裁に再審請求を申請し、関係者に衝撃が広がった。
やまゆり園事件8年
やまゆり園事件7年
やまゆり園事件6年
やまゆり園事件5年 関係者や遺族の思い

やまゆり園 事件考【共に生きる】星子がいてくれたから
社会| 神奈川新聞| 2021年7月26日(月) 10:30

やまゆり園 事件考【共に生きる】地域での暮らし求めて
社会| 神奈川新聞| 2021年7月25日(日) 10:00

やまゆり園 事件考【共に生きる】記憶失った自分を受け入れてくれたまちで
社会| 神奈川新聞| 2021年7月24日(土) 11:50

やまゆり園 事件考【共に生きる】友達と一緒に学びたい
社会| 神奈川新聞| 2021年7月23日(金) 11:00

やまゆり園 事件考【共に生きる】障害者と介助者 支え合う、人は不完全だから
社会| 神奈川新聞| 2021年7月22日(木) 10:39

やまゆり園 事件考【共に生きる】実名で語った被害 諦めず、誰かに届くまで
社会| 神奈川新聞| 2021年7月21日(水) 10:03

やまゆり園事件5年18本のヤマユリに7人の名前 慰霊碑公開「忘れじの碑に」
社会| 神奈川新聞| 2021年7月20日(火) 23:35

やまゆり園事件5年極刑求めた遺族「死刑は間違いだった」「生きて向き合って」
社会| 神奈川新聞| 2021年7月20日(火) 05:00

やまゆり園 事件考津久井やまゆり園、曲折の再生 問われる「利用者目線」
社会| 神奈川新聞| 2021年7月5日(月) 05:00
やまゆり園事件・横浜地裁公判と判決
植松被告の公判は2020年1月、横浜地裁で始まった。3月の一審判決では被告に死刑が言い渡され、弁護人による控訴を被告自身が取り下げ、判決は確定した。
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公開された事件現場
老社会学者から植松聖被告への手紙
和光大名誉教授の最首悟さんが、植松死刑囚に手紙を送り続けている。重度の知的障害がある娘を持つ父親でもある立場から、被告の背後にある障害者への差別や偏見が残る社会に向けたメッセージ。
やまゆり園事件は派生的に「生きるに値しない生命はあるのか」という根源的な問いを投げかけた。1被告の生命も等価なら、極刑をどう受け止めればいいのか。連載で考える。
連続殺傷の罪に問われた植松聖死刑囚は、元障害者施設の職員でありながら、事件後から法廷まで一貫して、障害者への変わらぬ差別意識を述べ連ねた。凶行に至ったゆがんだ価値観はなぜ芽生え、どのように膨らんだのか。神奈川新聞記者の重ねた接見や、審理で明かされた友人、元同僚、鑑定医らの証言を基に探る。
連載・差別の源流
記者が続けた被告接見 記事一覧はこちら
連載・植松聖被告はいま~初公判を前に
彼の思想は何に根差すのか。さまざまな人が被告に接見を重ね、解き明かそうとした。
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事件で殺害された入所者19人は、2カ月余りにわたる公判で、いずれも匿名で審理された。公判を通じて犠牲者の呼称は「A」から「V」、そして「甲」へと移り変わった。なかには、犠牲者の名前を一部明かすことを決意した遺族も。匿名の定着が残した教訓とは何か。
連載・匿名公判の源流

やまゆり園 事件考匿名公判の源流(1) 19人記号化 当日に布石
社会| 神奈川新聞| 2019年12月25日(水) 12:00

やまゆり園 事件考匿名公判の源流(2) 「遺族の意向」県警一徹
社会| 神奈川新聞| 2019年12月26日(木) 12:00

やまゆり園 事件考匿名公判の源流(3) 凄絶な現場 遺族の葛藤
社会| 神奈川新聞| 2019年12月27日(金) 12:00

やまゆり園 事件考匿名公判の源流(4) 匿名容認、報道競争の末
社会| 神奈川新聞| 2019年12月28日(土) 12:16

やまゆり園 事件考匿名公判の源流(5) スクラム激化 不信招く
社会| 神奈川新聞| 2019年12月29日(日) 11:02
遺族の調書から
裁判員裁判では、犠牲者の遺族に聞き取りをした調書が読み上げられた。名前は伏せられていても、確かにそこに生きていたあかしが浮かぶ。
名前を明かした被害者も
本名や一部の名前を明かすことを決断した被害者や遺族の思いは。