「ドレッシングの勝ちパターン」を開発したんだけど、ちょっとサラダに試してみてくれませんか

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痩せねばなりません

こんにちは、ちみをです。太ってきました。

いや年は取りたくないものでして、代謝の落ちとともに徐々に増量、とは方便でただの暴飲暴食による自業自得。こと担々麺にハマりだしてから、さらには事故により運動を制限されてというもの、破竹の勢いで増量、体重が確変中の今日この頃。

とにもかくにも、痩せねばなりません。

とはいえ小生、10年ほど前に半年で18kgの減量に成功しているという成功体験からの妙な自信はあり、その時の編み出した教義「低カーボン、高プロテイン、高ファット」を再び実行する時がまたやってきたと言えましょう。

 

ガッツリ低カーボンを基本とし、筋肉を落とさないために高プロテイン、最低摂取カロリーが下回ることを防ぐ高ファット、という感じで自転車など軽い運動も取り入れながらグイッと絞るスタイル。

そうと決まればまずは食生活を正さねばなりません。

 

食え、野菜を

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▲ベジタボー

 

通常は肉、魚、鶏卵などを主たる柱とし献立を組み立てて行くのですが、この年になると肉ばっかりは胃がつらい。豆腐など大豆製品を使っていくことも考えられますが、どうしても食べ方バリエが制限される。

となると、野菜が中心となります。

低カーボンで、たくさん食べてもローカロリー、食物繊維も取れ、洗って切るだけ準備も簡単。主食代わりにサラダを軸とした組み立てを考えることにしました。

 

しかし、ここでひとつ問題が出てくるのです。

 

「飽きる」

 

超飽きる。

 

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▲やっぱ、お肉、好きじゃないすか

 

やはり食べ方を工夫しないとあっという間に飽きます。

毎日この味も素っ気もない草ばかりをはんで暮らす草食動物たちを尊敬し始めます。

 

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▲そりゃ、お寿司、好きじゃないすか

 

味も素っ気もないのは「生野菜」を中心とすえる以上は避けられない課題、なにかしら味を付けるよりしょうがない。

 

「味つけバリエを拡充せねば」

 

で、そう考えてドレッシングを買うものの、あれ、ひとり暮らしには多すぎるんですよ。半分も使わないうちに飽きる。うーむ困った、ってまてよ、まてまて、

 

「飽きるんだったら、自分で作ればいいじゃない」

 

「パンがないのならケーキを食べたら良くって?」理論。

ドレッシングを自作すれば自分の好きな味を自分の好きなだけ作れて飽きないのではないか? はい、課題は明確になりました。

 

勉強します

ドレッシングはこれまで雰囲気で適当に作っていた人間なので、持ち合わせる知識がありません。とりあえず参考文献をいくつか開きます。

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▲文献

 

レシピ1300は、多すぎる……。

しかし、私は頭が良いのでスーパー流し読みが5分経過したところで自分なりの法則、というかグラマラスな勝ちパターンをひとつ見出しました。

 

油2:酸1:味(塩味・甘味・辛味など)0.5~2程度 =うまい

 

ものにより比率は上下するものの、概ねベースは油2+酢1、そして+α要素の配分で味のキャラクターをキメることで成り立っているものが多いように見受けました。

 

油はオリーブ、ごま油など。

酸は米酢、黒酢、バルサミコなどさまざま。

そして味の部分は可能性無限なので、この法則で2兆パターンくらいは錬成できるのでは???

 

というわけで、この法則を存分にぶん回し、いざ実践。

 

実践1:バルサミコ酢ドレッシング

作り方:オリーブオイル2+バルサミコ酢(白)1+塩0.2程度+砂糖0.3程度

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▲かき混ぜるとこんな感じ

 

基本のドレッシング感の配分がこちらとなります。

すべてのベースはここにあると言っても良いでしょう。なんにでも合いますし、魚系にも合います、カルパッチョとか、ツナサラダとか。

 

ちなみに↑のドレッシング容器ですが、メモリがついてても密閉でき、直接材料を入れてシェイクシェイクしたらちょうどひとり分をブギーな胸騒ぎとともに野菜と一緒にタッパーへ詰めると最高なので買うべきです。

例によってamazonで探してください。

 

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▲こんな感じで会社に持っていきます

 

野菜の方は、キャベツ、水菜、レタスあたりを大量に切ってジップバックなどに詰めて置くと数日持ちます。

 

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▲こんな感じで作り置き

 

これをベースにいろいろ変化を加えて行くと飽きづらいでしょう。

 

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▲パクチーを入れるなどするとまた変化が出て良い

 

次は和風で……。

 

実践2:醤油ドレッシング

作り方:ごま油2+黒酢1+醤油0.5程度+砂糖0.3程度

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▲黒酢が好き

 

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▲グリーンサラダとも好相性

 

シンプルな構成ながらもキッチリ野菜の良さを引き出すバイプレーヤー。

 

どこにでもある、誰もが慣れ親しんだ故郷のような、しかし黒酢による異国情緒もあり、ともすれば牛丼チェーン店にあるような、緩やかなミクスチャー感が出ます。

 

世にあるレシピより醤油は少なめ、油分より塩分を控えていきましょう。血圧マネジメント大事。玉ねぎのみじん切りとあえるのも良いでしょうな。

 

黒酢か米酢かは、好みの問題なので各々試してみると良いのでは。やってみなはれ。

 

次は少ししゃれてみます。

 

実践3:バジルドレッシング

作り方:オリーブオイル2+白ワインビネガー1+塩0.2程度+砂糖0.3程度+乾燥バジル0.5程度

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▲vsポテサラ

 

しゃれたぜ……。

 

鮮やかでポップなバジルの芳香がファンクネスをはらんで生野菜に絡みイタロディスコへと昇華します。トマトなどイタリアンな野菜はもちろん、まあなんにでもイケる万能ドレッシングでしょう。

 

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▲またグリーンサラダ弁当に添えて会社に持参

 

サラダチキンや小エビにも相性良いのでは、です。

 

次はさらにグルーヴィーに……

 

実践4:アンチョビドレッシング

作り方:オリーブオイル2+白ワインビネガー1+アンチョビペースト0.5程度+砂糖0.3程度+粉チーズ0.5程度+乾燥バジル0.5程度+にんにくチューブ&黒胡椒をお好み適量

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▲アンチョビでドロっと

 

先ほどのバジルドレッシングの応用。

 

アンチョビで塩気とクセを添加するとともに粉チーズでコクをプラス、さらににんにくでパンチ+アンチョビの生臭さにキャンセルをかけつつ黒胡椒で輪郭を与えることで、アンチョビの地を這う低域と抜けの良いビネガーのカッティングが心地よく絡む仕上がりに。

 

アンチョビの邪智暴虐をどう抑えるかがポイントなので、気持ち良い配合は味見しながら探るのがよろしいかと。たまごサラダとかポテトサラダとか、モッタリ系に合いますね、これは使える。

 

次は肉に合う感じで……。

 

実践5:マスタードドレッシング

作り方:オリーブオイル2+白ワインビネガー0.5+粒マスタード1+塩0.2程度+砂糖0.3+ライム汁 お好み適量

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▲つぶつぶつぶつぶ

 

粒マスタードはすでに少し酸味があるためビネガーを減らしバランスを取ってみます、取らなくてもいいと思います、各々工夫すると良いでしょう、やってみなはれ。

 

粒マスタード、そのままチキンソテーとかに掛けても断然おいしいのですが、ドレッシングにアレンジすることでチキン+野菜で合わせたときのピッチ感が良くなり、リズムもタイトに。またライム汁をほんの少し加えるだけで謎のラテングルーヴが加わりさらなるチキンとの和合が進みます。

 

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▲サラダチキンとバチコン

 

次は刺激的に……

 

実践6:柚子胡椒ドレッシング

作り方:サラダ油2+黒酢1+柚子胡椒1+砂糖0.5程度+醤油適量(柚子胡椒との兼ね合いで塩辛くならない量、適宜調整)

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▲柚子胡椒はドッサリめも良し

 

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▲ゆでモヤシとあえてナムル風なども良きみが高い

 

辛くておいしいです(語彙)。

 

ドレッシングにバチバチの辛みは存外少ないのではないでしょうか。

サラダ倦怠(けんたい)期にオススメの刺激的なビートダウンです。柚子胡椒は風味が好きなのであっさりサラダ油を使ってみましたが、ごま油に変えるのも手ですね、これもお試しあれ。醤油は味を見ながらチョットづつ足してください。

 

ちなみに柚子胡椒を紅葉おろしに変えてもヘヴィネスです。

 

刺激的といえば、そういえば……。

 

実践7:花椒マヨドレッシング

作り方:花椒オイル1+黒酢0.5+マヨ2

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▲マヨに忍ばせる狂気

 

熱心な『メシ通』の読者諸氏ならばご存じ「花椒オイル」を使って麻味を添加すれば、未知のスケールワークで奏でるエキサイティングなエデンが瞬く間にあらわとなります。

www.hotpepper.jp

そもそもマヨだけで成立するので組成はシンプルに。ディップっぽくなるのでフライドポテトにも合います。

 

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▲ポテトにディップでI love you OK

 

配分は各自好みが分かれる&かける食材によっても大きくかわってくるタイプのものと思いますので、とろみ重視ならマヨ多め、サラッとさせたいならオイルを増やすなどを試すといいでしょう。黒酢は米酢でもいいと思います。これもやってみなはれ、です。

 

次はさらなる未知のステージ踏破を目指し……

 

実践8:ヨーグルトドレッシング

作り方:オリーブオイル0.5+りんご酢0.5+ヨーグルト2+塩0.2程度+はちみつ0.5+黒胡椒お好み適量+カルダモンパウダーお好み適量

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▲どろっどろ

 

ラストはコンテンポラリーかつプログレッシブ、実験的配合で意識野の拡張を試みます。自分で提唱した勝ちパターンを遂に無視します。

 

すでにヨーグルトの酸味はあるのですが、あえてりんご酢を足すことでフルーツ味が加わり、そこにハチミツを足すことで秀樹のニュアンスを添加。

さらにはなんとなく棚にあったカルダモンをふってみると音域が上下1オクターブづつ拡張したことにより脳下垂体から各種ホルモンが流出、恍惚(こうこつ)とともに頭上には赫奕(かくやく)と朝日が昇りはじめます。

 

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▲根菜サラダにびゃびゃっと

 

意外とバランス良く仕上がるもんで、蒸した根菜と合わせるとおいしかったです。カルダモンはノリでなんとなくふってるだけなので別のスパイスでも良いし、入れなくても成立すると思います。やってみなはれ。

 

今回の学びと気づき

  1.  æ²¹2:酸1:味(塩味、甘味、辛味など)0.5~2程度=うまい
  2. 「+味」は可能性無限
  3. やってみなはれ(鳥井信治郎氏談)

 

今回も作りも作ったり全8種(大威震八連制覇)。

 

あれこれとやってみてよくわかりましたが、トップオブザヘッドの即興性こそが最高の一滴を生む、ってわけで手づくりの良さは毎回味が同じにならないところにあってですね、ヒップホップやジャズのようなフリースタイル力こそがめくるめくサラダグルーヴの扉を開く鍵なのですね。

実はコレとても大事なことで、毎回味が絶えず変化しブレるということをポジティブに捉えると、外食やレトルトが発展した現代においてなお「家庭で手づくり」することは大きな価値であるわけなのです。

 

毎日毎回の食事を通して、小さな変化や、機微を愛情とともに丁寧に味わい感じとることにより、つくり手の気遣いや愛に思いを巡らせる。その幸福のグルーヴは非常に大切なコミュニケーションのひとつということに気づかされるわけでして。

まあ私は独身なのですが。

 

あなたのオリジナルドレッシングも教えてほしい 

というわけで、この方程式もすべてではなくひとつのパターンということで、あなたの開発した法則、ドレッシングレシピをぜひとも各種SNS等でご共有いただきたい、私にもっとうまそうなレシピを教えてほしい、ということですね。

 

そんなわけで自作ドレッシング方程式により1カ月で3kg減を実現しましたが、今後とも良いペースで減らせるよう新たなドレッシングレシピ、お待ちしております。どうも。

 

書いた人:ちみを

ちみを

1980年生。銀河で一番美味しく飯を喰らい酒を呑む才能を持ち、食と何かを無理やり結合させることを得意とする食コンテンツサプライヤー。昼はしめやかにリーマンを営む。好きな言葉は「牛飲馬食」。好きな女優は「80年代のかたせ梨乃」。

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