ソバット団激賞! 超ハイクオリティな立ちそばの名店が相模大塚のロードサイドにあった【東京ソバット団】

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ども! 東京ソバット団の団長、またの名を立ち食いそば図鑑の中の人、本橋です。今回も知っている人は知っている、知らない人はまったく知らない立ち食いそばの魅力について、紹介していきたいと思います!

今回紹介するのは神奈川県大和市にある「あさひ」。

大型トラックが行き交う国道246号線沿いにある、いわゆるロードサイド店です。

 

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みなさん、立ち食いそばというと駅前とか繁華街にあるイメージを持つかもしれませんが、ドライバーさん向けに街道沿いに作られた、いわゆるロードサイド店もけっこう多いんです。第1回で紹介した「よりみち」も、それに当たりますね。都内では駐禁の取り締まりがある時期から厳しくなったり、地方ではコンビニの進出もあって減少傾向なんですが、まだまだがんばっているお店もけっこうあるんですよ。

 

そんなロードサイド店のあさひですから、今日は車でやってきました!

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都内からは首都高速~東名高速を通って横浜町田インターで降ります。だいたい1時間ちょいといったところでしょうか。電車で行く場合の最寄り駅は相模鉄道本線の相模大塚駅。駅から歩くと徒歩15分といったところ。とてものんびりしていてグッとくる雰囲気の駅なのですが、残念ながら写真の入ったSDカードが破損してしまい、紹介できません。駅前を見たい人は、Googleストリートビューでどうぞ!

 

そんな郊外ロードサイド店のあさひなわけですから駐車場は完備なんですが、これがまたえらく広い! 見てください、この広大さ。

 

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地方に行くとコンビニの駐車場がやたら広くて驚くことがありますが、こちらはほとんど高速のサービスエリア状態。10トントラックもトレーラーも楽々駐められちゃうのです。ちなみに時々、トラックの誘導をしている男性がいますが、なにを隠そう、ここあさひの社長だったりします。お疲れさまです!

 

店に入ると、飲食店のアイドルタイムである午後2時にもかかわらず活気に満ちています。ドライバーさんたちは昼食時間が不規則なので、まんべんなく来店はあるのですが、なによりこちらはお店自体の元気がいい!

 

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その元気の源はこちら。

お店で働く女性店員さんたち。

 

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カウンターで注文して出来上がりを待っている間、厨房の様子がよく見えるのですが、いやもうテキパキとチームワーク抜群に働いているわけですよ。

なんかもう見ているだけで、テンションが上がってきます。

というわけであさひを支えている美女軍団をパチリ。

 

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さて駐車場や店員さんのことばかり書いてきましたが、肝心のそばはどうなんだというと、これが絶品なわけです。とにかくもう素晴らしく美味しくてなにから書けばいいのかわからないほどなんですが、まずはそば。いわゆるゆで麺ではあるんですが、社長が惚れ込んでわざわざ秦野の製麺会社から運んでもらっているとかで、ツルッとしていて甘みあり。社長いわく「秦野は水がいい」から、美味しいんだそう。

それからツユ。

一口すするとカツオの香りがブワッと押し寄せてきて、ちょっと驚くほどの美味さ。

それもそのはず、こちらでは1日に4~5回は追い鰹をしているんですよ。そしてなにより味がすごく澄んでいる。こちらではシーガルフォーというかなり本格的な浄水器を使っていて、スッキリしているのに旨味がしっかりしているという、もう理想的なツユに仕上げているわけです。

 

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もちろん、おひやのお水もめちゃめちゃ美味いです。

さて、うんちくはこれぐらいにして、そろそろそばをいただきましょうか。まずはお店イチオシの海鮮かきあげそば(590円)。

 

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海鮮かき揚げと聞くと、桜えびや小さく刻んだイカほたてが、ちょろっと入っているだけと思うでしょ?
見てくださいよコレ。
 
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いやちょっと、かき揚げデカすぎません?

 

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「えび、ほたて、いかたっぷり」と書いてあるから、どんだけ入っているんだよと思ったら、

ゴロンゴロン入っているじゃないですか!

ヤバイ、これはヤバイ。

衣サックリで、えびもほたてもいかもぷりっぷり。

メシ食って鳥肌が立つなんて、久しぶりです。

(かき揚げの中身は記事ラストの動画をどうぞ)

 

ちなみにこれがかき揚げに使われている材料。

いやコレ、入れすぎでしょ!

 

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こちらが加工前。エビに殻が付いているってどういうことですか? え? わざわざ剥いている? ……恐れいりました。

 

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で、かき揚げが大きいもんで、そばを食べ終わってもかき揚げがまだ残っていると。当然、ご飯に乗っけて天丼にするわけなんですが、ここでご飯の美味さにのけぞるわけなんですよ(ちなみにライスは100円)。いや~、ホント参りました。

で、あさひの天ぷらなんですが、こちら国産食材を使っているんですね。

だから味が濃い。例えば玉ねぎが、

ちゃんと玉ねぎの味がする。

これ、当たり前のようだけど、すごいことなんです。

 

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実はこちらの社長は本業で土木工事の会社をやっているんですが、ドライバーさんたちに体にいいものを食べてもらいたくて、あさひを始めたんですね。社長も経験があるからわかる話なんですが、運転って神経を使う仕事だから、ドライバーさんは胃が弱い人が多いんですって。そんな人たちに美味しく食べてもらって元気になってほしいと。だからここまで素材にこだわっているんです。表の看板にも書いてありますけど「体にいいものはうまい!」。ホント、あさひを言いあらわすのにぴったりな言葉です。

 

美味しいんで、まだ食べます。

次は肉そば。

 

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いや~、肉が柔らかい。これに辛みそをちょっとつけて食べるとまた美味い。白いごはんに乗っけてかきこみたい。肉の味が加わったツユも当然美味い。ちなみにこの辛みそも自家製です。

 

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いやもう、ここに住みたい。わりと本気で。

 

で、ごはんが美味しいので、まだまだ食べます。

次は名物のしらす丼の玉子のせ(250円)。

 

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しらすうめえ。四国は佐田岬の「しらすの鬼」から仕入れているらしく、1匹1匹がしっかりしていて、噛むと旨味がちゃんとある。そして玉子の味が濃い。もう1回書くけど、ごはんもすごく美味い。

 

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玉子の他にめんたいこ、高菜もあり。食べたかったけれど、さすがに断念。

 

そしてあさひといえばコレ、のスパムむすび。

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バリエーションはチーズにたくあん、カレーにタコスとたまごに唐辛子、そしてプレーンと7種類。あれっ、毎日食べても違う味が楽しめるじゃないですか~。

 

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カレー、チーズ、たくあんのスパム3兄弟。

少し振られている黒胡椒がいい塩梅。芸が細かいな~。

 

「体にいいものはうまい!」って、言うのは簡単だけど、実現するのは本当に大変ですよ。あさひはそれを実現して、なおかつ安いんだから、ホントもう素晴らしいの一言につきます。普段はこんな言葉は使わないんだけど、あえてここには使います。

「無敵のロードサイド店」です。

 

秋のドライブ、東名の横浜町田インターでちょっと降りて、あさひに寄ってみるの、オススメですよ。

 

ごちそうさまでした!

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あ、そうそう。これ、持って帰りたい衝動にかられました。

 

 

お店情報

あさひ

住所:神奈川県大和市上草柳541
電話:046-263-1422
営業時間:5:30〜16:00
定休日:日祝日

そば処あさひ|美味しいそばうどんのお店

www.hotpepper.jp

※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

 

書いた人:本橋隆司

本橋隆司

フリーランスの編集、ライターとしてウェブや雑誌などで仕事中。立ち食いそば好きが高じて2013年に『立ち食いそば図鑑 東京編』を、2014年に『立ち食いそば図鑑 ディープ東京編』を制作。そばであればだいたい好き。最近、注目しているのは細うどん。

撮った人:安藤青太

安藤青太

カメラマン、書籍制作。グラビア系から食べ物系まで何でも撮るカメラマン。本橋とは『立ち食いそば図鑑 東京編』『立ち食いそば図鑑 ディープ東京編』を制作。その他『檀蜜DVD色情遊戯2』『DK 男子高校生萌え』『書店男子』など。最新作は『TOKYO餃子図鑑』。好きな立ち食いそばは「コロッケそば」。

東京ソバット団

早く安く美味く、そして面白い立ち食いそばの魅力を広めるために結成。団員は現在、本橋と安藤の2名。

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