最北の地・宗谷岬で1860人年越し バイク、自転車、徒歩で全国から いったいどんな人たち?<デジタル発>
「日本最北端」の稚内市・宗谷岬には毎年、年越しをするため多くの旅人が訪れます。公共交通機関だけでなく、雪が積もる中でバイクや自転車、徒歩でやって来る人もいます。この行動は「年越し宗谷」とも呼ばれ、今年も全国から1860人が集まりました。この人たちは年の瀬に極寒の日本の端っこまで、何を思ってやってくるのでしょうか。
「3、2、1…」「あけましておめでとー」。2025年1月1日午前0時、宗谷岬の三角形の「日本最北端の地の碑」前に大勢の人が詰めかけました。氷点下3度ほどの中、新年を祝う声や拍手を響き渡らせたり、記念撮影を行ったり。碑の周りは初詣でにぎわう寺社の参道のように、歩く隙間がないほどです。この日は宗谷岬につきものの強風は吹かず、雪がちらついたのも一瞬という好天に恵まれました。
日付が変わる前には、上半身裸でヘルメットを被って集合写真を撮ったり、バイクや自転車と一緒に記念撮影をしたりする人たちの姿もありました。
■海外からも
多くは道外各地からバイクや自転車、徒歩、車などで来る旅人たちです。わっかない観光活性化促進協議会によると、バイク115台、自転車55台、自動車490台が宗谷岬に集まりました。台湾やフランスなど、海外から来た人も少なくありません。
前日の大みそかの昼過ぎには、すでに100張り以上のテントがトイレ棟を囲むように並んでいました。駐車場はこれ以上止まれないほどに車がひしめいていました。雪を溶かして食べ物の湯煎をしたり、雪の中にみかんやビールを入れて冷やしたりする人の姿も。それぞれが思い思いに「雪中キャンプ」を楽しんでいました。
「冬の北海道の景色を見たい」「雪道を走りたい」「ここでしか会わない人に会いたい」…。訪れる人はさまざまな目的で、それぞれの手段で宗谷岬に集まってきます。
■最高の年越し
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