厚さ3ミリの腐食レールをスクープ撮 JR貨物脱線 きっかけは現場で聞いたひと言だった<デジタル発>
2024年11月16日未明に渡島管内森町のJR函館線で発生した貨物列車の脱線事故。当時、JR北海道や国土交通省運輸安全委員会が事故原因を発表しない中、北海道新聞の写真記者が著しく腐食したレールの断面の撮影に成功した。スクープのきっかけは、保線業務に携わったことがあるという男性と交わした会話だった。現場では何が起きていたのか、写真記者が追った大事故の裏側を追う。
「JR函館線森-石倉駅間で貨物列車が脱線」。16日早朝、函館報道部写真映像課の写真記者・野沢俊介(41)は寝起きにチェックしたSNSの画面にくぎ付けになった。「大事にならなければいいのだが」。慌てて準備を済ませ、現場に向かった。
同日午前8時過ぎ、到着した森町鷲ノ木の線路沿いの道から見えたのは、石倉側のトンネル内から続く貨車の長い列だけだった。
そこから森町方面へ100メートルほど移動すると、貨車の車輪がレールから外れているところを見つけた。車輪はバラスト(砂利)の上に乗り、接地面が傷ついて白くなっていた。 今度は貨物列車が走ってきた線路を戻るように「鷲ノ木道路踏切」に向かった。
■飛び散ったレール
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