オーストリア・クーフシュタインで出会う驚異と伝統のクランプスパレード体験記

オーストリアチロル地域の伝統クランプスのチョコレート

こんにちは!はねうさぎ(@haneusagi_com)です。

ヨーロッパのクリスマスシーズンといえば、煌びやかなイルミネーションや賑やかなマーケットを思い浮かべる人が多いことでしょう。

ですが、ドイツの隣国オーストリアのクーフシュタイン(Kufstein)という街では、一風変わった冬のイベントが開催されます。

それが、恐ろしくも魅力的な「Krampus(クランプス)パレード」。

悪い子供を懲らしめるという伝説を持つクランプスが街を練り歩くこのイベントは、伝統文化と迫力満点の演出が融合した独特の体験ができます!

Krampus(クランプス)パレードは、クーフシュタインだけでなく、ザルツブルクなど他のオーストリアの地域やドイツのミュンヘンなどでも行われる伝統行事です。

この記事では、実際に行ってきたオーストリア・チロル地域のクーフシュタインでの「クランプス(Krampus)パレード」の魅力と楽しみ方をご紹介します!

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目次

Krampus(クランプス)とは?

ヤギの角、毛皮、長い舌を持つクランプス
ヤギの角、毛皮、長い舌を持つクランプス

ヨーロッパの主にアルプス地方に伝わるクランプスの伝統は、聖ニコラウスの相棒とも言われる存在です。

クランプスの役目は「悪い子供にお仕置きをする」こと。

山羊の角、毛皮、長い舌、そして恐ろしいマスクを身に着けた姿は一度見たら忘れられません。

クランプスの起源は古代の異教信仰にさかのぼり、やがてキリスト教文化と融合して現在の形になったと言われています。

「聖ニコラウスって誰?」と思った方は、ぜひ「12月6日はドイツ版サンタの日!ドイツ人が愛する聖ニコラウスの伝統」も読んでみてくださいね!

チロル地域にあたるオーストリアのクーフシュタイン(Kufstein)は、クランプスの伝統があり、パレードが行われます。

オーストリアのチロル地域は、このクランプスの伝説を実際に体験できる貴重なイベントです。

オーストリアのお店に並ぶクランプスのチョコレート
©haneusagi.com オーストリアのお店に並ぶクランプスのチョコレート

ちなみに、ドイツだと聖ニコラウスの日(12月6日)までには、ニコラウスを形どったかわいらしいチョコレートが店に並ぶのが主流だと思うのですが、なんとオーストリアのスーパーには、クランプスのチョコが売られていました。

何気に人気なクランプスですw

クーフシュタインのクルンプスパレードの見どころ

クーフシュタインのクランプスパレード
©haneusagi.com

クーフシュタインのKrampusパレード(ドイツ語:Krampuslauf )は、単なる伝統行事ではない楽しみがあります。

数十人のクランプスがそれぞれのグループで登場し、手作りのマスクや衣装着てメイン通りを練り歩きます。

KufsteinクーフシュタインのクランプスKrampusパレードに集まる人たちとクランプス
©haneusagi.com

その見た目により、少し怖いのですが、芸術性は圧巻で、迫力ある演出と相まって観客を虜にします。

怖いもの見たさとでも言いましょうか….ちょっと怖いけど大興奮!というドキドキワクワク感がたまらない!

クルンプスたちは大きなベルを身に着けている為、練り歩くごとにベルを鳴らしながら街中を歩き、持っているほうきのようなもので観客を軽く叩いて驚かせることも。

パレードは、17:00スタートで、すでに日が暮れている冬のヨーロッパの街並みと相まって、ドキドキ、ワクワク感があります。

私は街を散策し、ちょうど17:00前にマルクトガッセを歩いていたところ、通行止めになって柵が立てられていたのを見かけ、できるだけパレードが見やすそうな場所を確保してパレードが始まるのを待ちました。

Raiffeisen Bezirksbankという銀行の前で場所を確保しましたが、パレードが、市役所前広場のOberer Stadtplatzまでで終わりになるので、市役所前で場所を取るのも良さそうです。

クーフシュタインはミュンヘンほど大きな町ではなくコンパクトで観光客よりも地元民(または地元の観光客)が多そうな印象でした。

ですので、そこまで場所取りに熱心になる必要はないと思いますが、小柄なアジア人の自分はできるだけ目の前の障害物が無い方が良いので、できるだけ前方で見える場所を見つけました。

KufsteinクーフシュタインのクランプスKrampusパレードに集まる人たちとクランプス
©haneusagi.com

音楽と共にスモークが炊かれてライトアップされるなど、雰囲気満点でした!

ライトアップされたクーフシュタインの町並みを背景に、伝統的で迫力あるパフォーマンスが繰り広げられます。

確保する場所としては、最前列が見やすいし写真や動画もとりやすいのですが、デメリット?としてはクランプスがやってきてお仕置きされることですw

お仕置きされたい方は、ぜひ最前列を確保しましょう!(笑)

クルンプスパレードの開催時期とアクセス方法

クーフシュタインのクランプスパレードKrampuslauf
©haneusagi.com

クーフシュタインのKrampusパレードは毎年決まった日時ではなく、11月下旬から12月初旬にかけて行われます。

特に聖ニコラウスの日(12月6日)の前後の週末に行われることが多いです。

こちらのオーストリア・チロル地域の聖ニコラウスやクルンプスなどのイベント情報に、各自治体のパレード情報を確認することができますので参考にしてみてください(2024年のイベント情報)。

聖ニコラウスの日(12月6日)に関しては「12月6日はドイツ版サンタの日!ドイツ人が愛する聖ニコラウスの伝統」を読んでみてくださいね。

2024年のクーフシュタインのクランプスパレードは、12月7日の土曜日の夕方に行われました。

クーフシュタインへのアクセスもとても便利で、ミュンヘンやインスブルックから電車で簡単に行ける場所に位置しています。

クーフシュタインの中央駅からも徒歩10分ほどで旧市街地や市内中心部へアクセスできるので、週末旅行など、手軽に観光することができ、おススメです!

パレード会場に着いたら、暖かい服装をお忘れなく!

冷え込む夜でも、パレードと観衆の熱気が心を温めてくれると思います。

ちなみに、クーフシュタインのパレードの翌日にミュンヘンに立ち寄ったのですが、ミュンヘンのクルンプスパレードは、12月8日の日曜日だったようで、私は知らずに逃してしまいました。

こちらのミュンヘンクリスマスマーケットのイベント情報で、2024年のパレードの内容を確認することができます。(もう過ぎちゃいましたが、来年以降の参考としてどうぞ!)

クランプスパレード・その他の楽しみ方

パレードを楽しんだ後は、クーフシュタイン要塞や地元のクリスマスマーケットも訪れてみてください。

特に地元のグリューワイン(Glühwein:ホットワイン)や伝統的なお菓子は、寒さの中で味わうと格別です。

クーフシュタインのクリスマスマーケットの小屋は、主に週末以外は閉まっていることが多いのと、要塞の中のクリスマスマーケットも土日のみ開催ですが、クルンプスパレードは週末なので、パレードの後でも楽しめます!

また、日本でもワイン愛好家にとくに有名な、Riedel社のクリスタルガラス製品を購入できるショップもおすすめです♪

クランプスの迫力とともに、クーフシュタインならではの文化やお土産を堪能しましょう。

まとめ

クーフシュタインのKrampusパレードは、アルプス地方ならではの伝統と現代のエンターテインメントが見事に融合したイベントです。

その不気味さの中に秘められた美しさと歴史に触れることで、普通のクリスマス旅行とは一味違った思い出を作れるでしょう。

次の冬はぜひ、クーフシュタインでクランプスたちと出会う旅に出かけてみてはいかがでしょうか?

同じくオーストリアのチロル地域の最大都市であるインスブルックでもクランプスの伝統があるようです。

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