折りたたみスマホ市場を牽引していきたサムスン。今、苦難に直面しているようです。その理由は、折りたたみスマホの売上がどうにも振るわないこと。
来年リリースされるサムスンの折りたたみスマホは、生産台数を減らすという報道がでています。
2025年のGalaxy Z 7シリーズは3割減
生産台数について報じたのは韓国メディアのETNews。いわく、2025年にリリースが予定される折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold 7」と「Galaxy Z Flip 7」の生産台数は、2機種合わせて500万台ほどだといいます。500万台の内訳は、Z Fold 7が200万台、Z Flip 7が300万台とのこと。
ネタ元の9to5Googleによれば、2024年リリースの「Galaxy Z Fold 6」と「Galaxy Z Flip 6」の生産台数は820万台だったというので、Galaxy Z 7シリーズではざっくり3割ほどカットするという計算になります。
生産台数減少の理由は、Z Fold 6/Flip 6の売上が振るわず期待を超えなかったから。820万台は多すぎたので、次は500万台くらいが現実的だと判断したということ。
2機種の生産台数は減らしてもモデル数は増加?
2019年、サムスン初の折りたたみスマートフォン「Galaxy Fold」が発売。その後、順調にデバイスは進化し、市場も拡大してきました。
しかし現在は参入企業もモデル数も増え、もともと大きくはない市場は飽和気味。求められるのは市場の拡大、つまり新規ユーザーの獲得です。
最近のサムスンは、折りたたみスマホに安価モデルを出す・出さないの噂で揺れており、モデルによって安価と超プレミアをわけて、モデル数自体を増やすという話も聞こえています。
となれば、フラッグシップ2機種の台数は減らしつつ、モデル数は増やし、一部のユーザーをそちらに誘導する形なのかもしれません。つまり、全体の生産台数は減らさない、と。
大きなテコ入れが必要な折りたたみ業界。既存参入企業の戦略で転換できるのか、それともOSで大きなシェアを持つAppleが参入しないと厳しいのでしょうか。だとすれば、折りたたみiPhoneリリースが噂される2026年まで、厳しい冬が続くのかもしれません。
Source: 9to5Google, ETNews