春は曙。ぼーーーーっとしてる間にGW。
お届けが少しばかり遅れましたが、3月分のNFT詐欺ワースト6がきました。詐欺に休みなし!
暗号通貨とNFTにとりあえずジャンプして身ぐるみはがされたインベスター。詐欺被害額は3月だけで170万ドル(約2億1700万円)超。1月(400万ドル)、2月(850万ドル)に比べたら少ないけど、3月はウクライナの世情不安も相まって、ハッキングが猛威を振るった月でもあります。
わけてもひどかったのが、ベトナムSky Mavis社のイーサリアム連動型サイドチェーン「Roninネットワーク」です。その被害総額は史上類を見ない6億2500万ドル(約798億円)。
ハックひとつで800億円がパー。現金輸送車じゃここまでいかないのが暗号通貨の怖いところですよね。
Real Swak 被害額$580,000(約7400万円)
運営者は1,300 BNBを手にドロン(暗号通貨調査会社Peck Shieldの推計)。
サイトもドロン。
残された投資家は、資金を取り返す手立てもないままです。
Wayback Machineで消える前のサイトを見てみると、マーべルとディスニーもプロジェクト参画とあります。無論これも事実無根でした。
Serval Finance 被害額$500,000(約6400万円)
CronosブロックチェーンでMad Meerkat Financeが運営していたプロジェクト。ラグプル(大風呂敷広げてお金が集まったら畳む)の末路をたどり、デベロッパー少なくとも1名が推定50万ドル(約6400万円)を手にしました。
Mediumに公開した記事でMM Financeは「ひとりがチームの仲間を出し抜いて金を持ち逃げした」と書いています。一部の資金は、元の持ち主に返金されたと匿名スタッフは書いていますが、Gizmodo側で本当かどうかは確認できませんでした。信じる?
Buccaneer Finance 被害額$352,500(約4500万円)
またの名を「BuccaneerFi」。
被害額は841 BNBコインで、Peck Shieldのウォレット動向調査によると時価$352,500ドルに相当します。
TwitterもTelegramもWebサイトも全部削除されましたが、Internet Archiveでまだ見れますよ。
「Buccaneer Financeはオープンソースと監査の行き届いた契約関係がベース」
「Buccaneer Financeはタックスフリーにすることにしました。プロダクトは無税が一番。投資主のみなさまには過重な税負担はかけたくないとチームは考えます」
などなど書かれていますが、そんなの政府が決めることだろ~と。
儲かったお金は、暗号通貨の洗浄でよく使われるサービスのひとつ、TornadoCashに転送されたので、そう簡単には金の流れは追跡できません。同じ月のほかの被害に比べたら金額は小さいほうだけど、大きなニュースにならないぶん、地味な詐欺のほうが容易というのはあるかも。
Dollar Dodge 被害額$191,500(約2500万円)
バズワード全部盛り。柴犬っぽいカラフルな見た目。
これだけ揃えば、あ~またジョークのつもりが爆上がりの暗号通貨だなって思っちゃいますよね。ドージみたいなコインがドルって意味不明だけど、それで安心して釣られた人もいそう。ジーニアスだ…。
「遊びながら稼げるゲームを今すぐダウンロード」とありますが、Google PlayもApp Storeもボタンはお飾りでした。ゲームなんかどこを探してもないんです。ストアの中も、外も。
被害は513 BNBで、Peck Shieldによると、19万1500ドル相当とのこと。Twitterアカウントはまだ残ってますが、3月1日を最後に幽霊アカウントになってます。そりゃそうか、詐欺なんだから。
God Z Ape 被害額$68,000(約870万円)
3月も出ました、サル。
God Z Apeは、あの人気NFTのBored Ape Yacht Clubをパクったコレクションです。結構たくさんの人が早い段階で詐欺確定、気をつけろ!と騒いで、このプロジェクトのDiscordから追い出されたりしてました(Twitter情報)。God Z Ape運営会社は20 ether(時価およそ6万8000ドル)をGET。
Peck Shieldによると、同じTwitterアカウントで「WWW Apes」というラグプルもやらかしてたようなんですが、 そちらの被害額は不明です。詐欺に使われたアカウントはもちろん閉鎖となりました。