完璧に使いこなせたら、凄まじい効率化ができそう!
キーの上の表面がそのままタッチパネルになるキーボードはとても便利そうですし、eインクを使って言語も配列も自在に変えられるキーボードも、思わずひとつ欲しい!と思わせる魅力があります。
でも世界は広いもので、指輪型のウェアラブルキーボードなんてものまであります。その名も「TAP」、見た目は5つの指輪で、片手の指に装着して使います。TAPを使えば机の上など硬い場所でも、腕や手のひらといった少々柔らかい場所でも、タップさえできればタイピングができてしまうのです。
まずはプロモーション動画で、その万能っぷりをご覧ください。
メールやテキスト送信、プレゼン、コーディング、さらにはVRのコントローラーとして使えます。会議中、他人にバレないよう机の下でデートの約束を取り付けることだってできちゃいます。そういう意味では、異性にモテるようになるアイテムかもしれません。
5本指でA-Zや記号や数字をどう打つのか?
しかし5つの指輪ですべてのアルファベットをタイピングできてしまうのは不思議ですよね。どういう仕組みになっているかというと、親指から小指に向かって「A・E・I・O・U」と母音が割り振られており、1タップすれば入力できる、といった具合になっているのです。スペースなら5本指で一気にタップ、よく使われる「N・T・O・S」は親指と人差し指・人差し指と中指…といった具合に2本指で、「D・M・Z」は親指と中指・人差し指と薬指…というように1本飛ばしの2本指タップです。指のコンビネーションで子音やエンター、シフト・デリート、数字などもタイプできるよう工夫されています。…使いこなすのに練習は必要そうですけども。
加えて、マウス・モードではもっとシンプルなコンボでドラッグ&ドロップなどを行なえるよう考えられていて、思わず唸らされてしまいます。
多言語にも対応
また「TAP」は多言語にも対応しており、中国語をタイプするデモンストレーション映像がありました。これなら日本語も打てることがわかりますよね。
専用アプリで習得しよう
「TAP」には専用アプリがいくつもあり、基本的な設定などを行なうものや、習得用のチュートリアル、それに専用ゲームもいくつか揃っています。たとえば「TapAcademy」を使うと、1日10分を30日続ければ、1分間に30以上の単語が打てるようになるそうです。YouTube公式アカウントには、1分で62単語を打つ最速タイプ動画も投稿されていました。
スペック
「TAP」の接続はBluetooth 4.0+で行い、中には各指に3軸の加速度計が内蔵。そして親指は光学マウスになっています。ケースは充電器になっており、2時間の充電で8時間の使用、7日間のスタンバイを可能にします。
使えるOSは iOS 9以上、Android 5.0以上、Windows 8.1以上、OS X Yosemite以上、Linux Ubuntu。それにiOSとAndroidのスマホとタブレットなら起動からアプリの呼び出しなどすべてを「TAP」で行なえます。
ちなみに、指輪をつないでいるのは単なるストラップなので、もし不要なら外してもOKなんだそうで。
未来のキーボード事情はどうなる?
「TAP」なら親指の動きがマウス代わりになりますが、これまでにもマウス代わりに指輪でコンピューターを操作する、というアイディアなどがありました。
最終的にはキーボードがなくなる未来も考えられますが、いつかこの「TAP」のようなデバイスが普及すれば、QWERTY部分をゴッソリなくした簡易的なキーボードとかも当たり前の世の中になるかもしれません。
「TAP」のお値段は通常送料無料で199ドル(約2万1,000円)。使いこなせたら超便利なので、お財布と相談してみましょう!