正直、下敷は盲点でした。
「Kiwami ライティングマット下敷」(580~950円)のキャッチコピーは、「ペン×紙×下敷=最高の書き味」。まさに目から鱗でした。日常的にノートを使うので書き味にはこだわっていて、ペンやノートはいろいろ試しますが、下敷は気にしていないというか、使ってませんでした。
思えば学生時代には使っていたけど、社会人になってから下敷を使った記憶がない…。四半世紀、いや30年以上ぶりの下敷体験。
いったいどんな下敷きか
この下敷、学生時代に使っていた硬質プラスチックの下敷とはだいぶ趣が違います。柔らかい2mm厚のPVCマットで、大きめのマウスパッドといった雰囲気です。
表面は方眼タイプ。
裏面は無地タイプのリバーシブル仕様です。
サイズはB6からA4+まで4種類。私は、普段使うノートに合わせて、B5よりちょっと大きめの「B5+」サイズを選びました。
「プラス」なだけに、B5サイズのノートに入れると、ちょっとオーバーサイズかなとも思いますが、これはノートの端でペン先が落ちるのを防ぐため。マットな質感なので、ノートの紙がしっかりホールドされます。
高級車の乗り心地のような懐の深い書き味
まずは、いつも使っている水性のローラーボールで試し書き。一文字目から、ひっかかりがなく紙に吸い付くような、しっとりした滑らかな書き心地。普段は滑らかな書き味が好きなので、あえて軽い筆圧で書いているのですが、強く書いても、筆圧を下敷が吸収してくれる感じで、滑らかさは変わらない。筆圧を強くするほど、下敷の“仕事ぶり”が感じられて「書いている」という感覚が強くなる。これは気持ちいい。
油性ボールペン、フリクションペンといろいろと試しましたが、最も効果を感じられたのが鉛筆。筆圧関係なく、滑らかに心地よくなる。とくにHBよりも、Bが心地いい。強く書いても、軽く書いても、懐深く、いなしてくれる感じです。
どの筆記具でもどんな筆圧でもしっかりと受け止めて、心地よい書き味を感じられるのは、たとえるなら高級車の乗り心地。どんな路面コンディションでもしっとりとした一定の乗り心地を提供する車のようで、心地いい。どんな筆記具でもどんな筆圧でも、懐深く受け止め、心地よい書き味を返してくれます。
“音”も気持ちいい
あと、意外だったのは筆記音です。下敷ナシだと、普段は軽い筆圧だからということもありますが、とくに音は気にならなかったんですが、下敷を使うとコツコツと音がする。これがイヤな音ではなく、心地いいのです。
手書きは脳の活性化につながるとも言われてます。この下敷を使って、心地よい書き心地、気持ちいい筆記音に包まれれば、活性化がさらに加速するかも!?
Yohei Amazaki