まさに金メダル級の活躍。
東京オリンピックまでいよいよあと2年と迫ってきました。関連イベントなども続々と開催されこれからますます注目度が上がることは間違いでしょうが、反面でちょっと心配な事態もあるんです。
それが、サイバー攻撃。オリンピックが国際的な行事であり、日本が世界中から注目されるタイミングであるだけに、狙われるリスクも高まるというわけです。
そんな2020年に向けた「もう一つの戦い」を続けている、サイバーセキュリティの専門家のロングインタビューが、IBMのWebメディアMugendai(無限大)に掲載されていましたよ。華やかな舞台の裏には、地道な努力がありました。
インタビューに登場していたのは、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)理事長の徳田英幸さん。2020年に向けたセキュリティ対策として、主にIoTを中心に語られており、製品の設計から運用、廃棄に至るまで、予めセキュリティを考慮する「セキュリティー・バイ・デザイン」の必要性が強調されています。
サイバー攻撃のほとんどは、悪意あるプログラムに乗っ取られてしまったパソコンや機械から行われます。実際、IoT関連のセキュリティは一部で大変危険な状況だそうで、設置された後、きちんと管理されずに放置状態の機器も多く、中にはマニュアルに記載されたパスワードがそのまま使われているケースもあるのだとか。サイバー攻撃は、知らぬうちに加害者側になっている可能性があるから怖いですよね…。
そういったサイバー攻撃の脅威が忍び寄る中、NICTも指をくわえて見ているわけではありません。国の施策として2017年4月から開始された「ナショナル・サイバー・トレーニング・センター」にて、セキュリティ人材の育成に力を注いでいるのです。
中でも、セキュリティのスペシャリスト、いわゆるホワイトハッカーを育成するプログラムには、何と10歳、14歳といった若い方もいるんですって。「天才ホワイトハッカーはわずか10歳」なんて、マンガみたいでかっこいい…。
徳田さんは、2020年に向けた取り組みについて、以下のように語っています。
日本の高い技術力やチーム力を駆使して効果的なセキュリティー技術を開発し、東京2020オリンピック・パラリンピックで良い結果を見せることができたら、「ポスト2020」で海外に技術を売るチャンスになります。日本は、品質や安全に関するブランド力があるので、あらためてその強みをセキュリティー技術においてもアピールする絶好のチャンスです。
まさに「もう一つの戦い」と呼ぶにふさわしい、セキュリティ技術者たちの挑戦。詳しくは、Mugendai(無限大)よりぜひ続きをお楽しみください。
Image: Mugendai(無限大)
Source: Mugendai(無限大)
(渡邊徹則)