センサーを背負った鳩がロンドンの空気の汚さをツイートしてたみたい

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センサーを背負った鳩がロンドンの空気の汚さをツイートしてたみたい

#鳩の鳴き声が書けない

中国にかぎらず、大気汚染は世界中の大都市の問題です。ロンドンのテック企業は、ロンドンの空気がどれだけ汚れているのか確かめようとしました。

を使って。

最初はえ?と思いますが、これが結構面白いプロジェクトなんです。鳩空気パトロール(Pigeon Air Patrol)と名付けられたこの企画、イギリスの会社Plume Labsによるもの。鳩に空気のクオリティを検知する軽量のセンサーを背負わせて飛んで行ってもらいます。

センサーをランドセルみたいに背負った鳩がかわいいのもボーナスポイントですね。キャンペーン中にはツイッターで@PigeonAirにツイートすると自分の地域の大気の汚染状況を教えてくれるというサービスを行っていたようです。

プロジェクトのウェブサイトによると、鳩の背負ったセンサーはオゾン、揮発性化合物、二酸化窒素を検知できるもの。このセンサーにGPSが組み合わさった鳩のカバンは25グラムの重さになっているそうです。鳩が飛行するのには全く問題が無いとのこと。

これ、全然実用的じゃないじゃん!!固定センサー使えばいいじゃん!!

という意見はもっともです。プロジェクトの中心であるPierre DuQuesnoyさんはガーディアンの取材に対してむしろ人々の注意を大気汚染に向けることがこのプロジェクトの狙いだと答えています。キャンペーン自体も3日間しか行われないようです。

汚染について話す時、私達はほとんどいつも北京だとか他の地域のことを考えています。けれど一年の中にはロンドンの大気汚染が北京よりも悪い日が存在するんです。それが現実です。

鳩にデバイスを背負わせて街を観察してもらうのは全く新しいアイディアでもないんですね。

でも鳩をそんな空気の汚いところに飛ばせるなんて可哀想...と思ったロンドン住民もいたかもしれません。あ、でもその空気を私は毎日吸ってるのか。という気付きを人々に与えるプロジェクトなんですね。

source: Gizmodo UK

Darren Orf - Gizmodo US[原文

(塚本 紺)