近頃、高価な値段でMIDIキーボードやコントローラーを買わなくても、手持ちのガジェットやアプリを新しい楽器のインターフェースとして利用できるようになってきましたよね。
神経科学者であるジョシュア・ヤング率いる「AUUG」が現在キックスターター上で資金を募っているプロジェクト「The Motion Synth」もそのひとつ。それは手持ちのiPhoneやiPod Touchを、音楽や映像を自由自在に操れるグリップコントローラーに変えちゃう素敵なガジェットなのです。
ユーザーが専用アプリをインストールしたiPhoneを、専用の「AUUG grip」にはめ込み、手に装着します。iPhoneの画面上に表示される8つのボタンに好きな動作を割り当て、さらに内蔵されているモーションセンサーで手の3軸方向の動きを読み取り、他の音楽アプリやパソコン上の音楽ソフトウェアを遠隔操作して演奏できちゃいます。
このアプリ自体から音は出ないのですが、Appleの「GarageBand」など他のiOS音楽アプリをコントロールしたり、アプリから直接MIDIデータをワイヤレスかケーブルを通して送信することでパソコン上で動かしているソフトウェアをコントロールできます。
MIDIデータなので設定次第で他のVJソフトウェアなども操作可能。DJをしながらVJも一緒にやっちゃうなんてことも出来そうですね。DJだけでも人気者になれるのに、VJも出来ちゃうなんて...
装着するグリップである「AUUG grip」は、数人のミュージシャンと共同で開発し、操作性を良くするため、画面上のどのボタンを押しているか分かりやすい、8つの穴が空いている枠が取り付けられています。見た目も近未来的で手にはめるだけでかっこいい! 巷で話題のガジェット「Leep Motion」と組み合わせたらもっとすごいのが出来そうかも?
キックスターターで支援できる期限は2013年12月19日まで。欲しい方は販売されたら通常価格が110ドル(約1万1200円)になるところを、早い者勝ちの値段が68ドル(約6890円)、通常は78ドル(約7900円)で購入できるチャンスですよ!
[AUUG Motion Synth via TechCrunch Japan]
(徳永智大)