みなさんは、注射されている所を見ますか? それとも目をそらしますか? 見る派の人はこの記事を読んだら考えが変わるかもしれません。というのも、注射されている所を見ると痛みがより強く感じられるという研究結果が発表されたのです。
注射の痛みと見ている物の関係を研究したのはベルリンにある聖ヘドウィグ病院のチームです。この実験の中では、注射の痛みをシミュレーションするのにちょっとした電気ショックを与えています。そして電気ショックを与える際に、注射をされているビデオ、綿棒でつつかれているビデオ、何も起きないビデオの3種類のビデオを見せました。注射をされているビデオを見た人は、痛みをより強く感じました。それだけではなく、「綿棒の方が注射よりも痛い」ということを言われて実験に臨んだ人は、綿棒のビデオで一番痛みを感じました。つまり痛みを与えると思っているものを見ることは、痛みをより強く感じさせるように働くということです。実験の詳しい内容についてはこちらから読むことができます。
ということで、注射されている所を凝視するのは、痛みを増すだけなので止めた方がよさそうです。逆に痛いのがお好きな方は試してみてもいいかもしれませんね。。。
[ Pain via Scientific American ]
JAMIE CONDLIFFE(原文/mio)