iOS 4.3でモバイルSafariが2倍高速になったのはいいんだけど、iPad、iPhoneなんかのiOS対応端末のHOMEからウェブアプリを開くとSafariで開くよりガックーンと遅くなることが英紙ザ・レジスターおよび開発者のみなさまのテストで判明しました。
理由はiOS 4.3のモバイルSafariで使える新Nitro JavaScript高速エンジンがウェブアプリは使えないから。で、「Safariで開くよりざっと2倍から2.5倍遅くなる」とのことです。
他にもHOME画面に追加したウェブアプリには、以下2つのデメリットが確認されました。
・HTML5 Application Cacheはじめウェブキャッシュのシステムが使えない。つまりオフラインでは動作しない。
・純正アプリはAppleが最近導入した「非同期モード」の処理ができるのに、ウェブアプリは昔のまんまの「同期モード」。
同紙は「単なるトリプルのバグ? それともApp Storeの3段構えの陰謀?」と小見出しを打ってるし、開発者の間からも「アップルはHTML5をフルサポートしていると言ってるが、あの手この手を使って純正アプリよりウェブアプリが劣ってるとの印象を植えつけようとしている」、「Apple App Storeから購入したアプリ(購入価の30%の取り分が落ちる)とウェブから購入したアプリ(取り分なし)にわざと差をつけてApp Storeから買わなきゃならないようにしている!」という声が聞こえているわけですが、どうなんでしょうね?
意図的な問題であれ偶然であれ、今後出るリリースで対処してくれる気がしますよ。それまではOS 4.3対応端末でウェブアプリよく使う人はHOMEに追加したリンクから開くんじゃなく、いったんSafari開いてそこから使おうね。
[The Register]Republished from http://lifehacker.com
Adam Pash(原文/satomi)