旅するトナカイ

旅行記エッセイ漫画

【音楽】お正月フェス「rockin'on sonic」2日目に行ってきました

行ってきました。ロキノンソニック、略してロキソニ。ロキソニンではありません。

ロキノン主催の冬の洋楽フェスということで、今年が初開催。

 

「洋楽ファンを増やしたい」という主催者の方の想いから始まったそうで、今後の継続は今回の成功にかかっているのでしょう…気合いの入りまくったメンツです。明確に私世代を刺しにきている。

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今年はお正月休みが長いので、ライブ初めにぴったりですね。

 

 

何を隠そう私はキャブ様ことDeath Cab for Cutieことデスキャブの大ファン。日本公演がない間は海外に遠征する、筋金入りです。

そろそろキャブ様を見たいなぁ…とライブスケジュールを確認していたところ、日本に来るじゃん!!! ということでノーモーションでチケットを取ったのでした。値段?アメリカに遠征することに比べればタダみたいなもんです。

前回のWEEZERの単独公演も観に行ったので、2日目のラインナップは私のためにあるようなもの。

 

幕張メッセでのフェス参加は初めて。体力(特に脚力)に自信がないので、キャブ様まで温存気味でゆったり楽しむことにします。

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12:00 到着

やや舐めプ気味かなと思いつつも、無理は避けて開場後の到着。

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寒さ対策をしてきたのですが、正月太りのせいかすでに暖かい。

会場も空調が効いていて全く寒さを感じない。しまった、もっと薄着で来ればよかった。上は薄手2枚で充分でした。

 

クロークが空いているか心配だったのですが、余裕でいけました。ゴミ袋大のビニール袋に荷物を詰めて預け、半券を出せばいつでも出し入れ可能という便利システム。(※再入場の手間を惜しまなければ、幕張メッセのコインロッカーに預けた方が安上がり。)

 

続いてグッズ売り場へ。

さすがにこれは遅かったようで、目当てのキャブ様グッズはほぼ売り切れ。Tシャツが1種類だけ残っていたのでそれを購入。グッズの列には40分くらい並びました。「SAD MUSIC」スウェット欲しかったなぁ…。

イベントのオフィシャルTシャツも早々に完売。ええこっちゃ!

 

 

12:30 まずは腹ごしらえ

グッズに並んでいると、12:30ジャストにCOSMO STAGEでMONOBLOCが始まったようです。

ふわ〜っとは漏れ聴こえるけど、聴き取れるほどではなかった。

 

まずはお腹が空いたので腹ごしらえ。

昨日の1日目参加者のツイートを見て気になっていたお店にさっそくトライ。

 

五浦ハムのハム焼き

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有名らしいです。

確かに美味しかった。こりゃビールやね。

飲食ブースではクレジット払いができないと知らずに、よりにもよって一番並んでるお店でまごついてしまった。すみません。

 

 

想いの茸の焼き椎茸

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何が何やらって感じですが、大量の鰹節の下にお皿と同サイズの巨大椎茸がいます。

食べるのが難しすぎる。鰹節を舞わせずに食べるのが至難の業。もう少し待てば、しんなりして食べやすかったのだと思う。

醤油とわさびで美味です。

 

 

13:10 JESUS AND MARY CHAIN

少し遅れてジザメリへ。

COSMO STAGE側からは全く音が聞こえないので遅れているのか?と思いましたが、普通に始まってました。音響の棲み分けがしっかりしててすごい。

 

目当て以外のバンドで唯一知っていたのがジザメリなので、脚が少々不安ではあるけど最後まで立ち見。

くらーい照明、青い逆光の中で「あそこに…本人…いるの…?」と目を凝らします。左右のスクリーンがなかったらどこに誰がいるかさっぱり分からん。

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後半はちょっと明るい瞬間もあって、終わりがけにようやく「目の前に本人がいる」という実感が伴いました。

 

やっぱり往年の名曲をやってくれたらテンション上がる。

MCのスコットランド訛りがこれまたセクシー。

 

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神かよ。(神だよ。)

 

 

14:00 力うどん

さっきのおつまみでは夕方まで持たないので、きちんと昼食。

少しはお正月らしいものをということで、力うどん。

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食べていると隣のステージからDIGITALISM が聴こえてくる。

かなりの爆音。めちゃくちゃ聴こえる。なんなら会場内だとうるさすぎるんじゃないか。

 

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これが良い。

こんなことされちゃ、盛り上がるに決まってる。

客層も若いのだろうか、歓声も大きい。

終わってからもいつまでもいつまでも歓声が聞こえてきたから、ファンサービスをたっぷりしていったのだろう。

 

まだアルバムは少ないみたいだけど、ぜひまた日本に来てほしい。

 

 

14:30 スマホを充電

会場を出てすぐのインフォメーション横に、チャージスポットのバッテリーチャージャーがある。

充電は40%。このあと本番が待っていることを思うと心許ないので、今のうちに充電しておこう。

 

このあとはキャブ様まで温存タイム。

それでも少しは音漏れが聞こえるところにいたい…と思ってメインのGALAXY STAGEへ向かうと、入り口を間違えて会場に入ってしまった。

でも会場後方は地べたに座る人たちのゾーンになっていて、これはこれで居心地良い。

賑わっているけど常に空きがある、ゆとりある会場がありがたい。

 

MANIC STREET PREACHERS は西洋のお客さんに大人気で、踊ってシングアロングしている。

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ちなみに今日の客層は幅広く、さすがに10代は見かけないが、30〜50代がメインといったところか。

ほぼ半数がソロ客。新年に初開催のフェスとなると人を誘いづらいのもよく分かる。私もソロ参戦なのでお仲間が多くて良かった。

それを考慮されてだろうか、飲食用のベンチ席が潤沢にあり座る場所には事欠かない。

トイレも行列するほどではない。タイミングが悪いと外まで並ぶこともあるが、広い会場なので空いている場所を狙えばすぐに入れる。外にも仮設トイレが準備されていたけど、活躍しなかったのでは?

 

 

15:30 スマホ充電器を返却

1時間以内で330円なので、ギリギリに返却。これで充電は安心。

 

キャブ様の少し前にはステージに移動するとして、COSMO STAGEのTHE LEMON TWIGSの音漏れを楽しむ。

2016年デビューでこの人気ぶり。すごい。

若いのに、どこか懐かしいメロディ。

ギターリフが良いバンドが健在なのは嬉しい。ベースラインもかっこいい。

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さて、そろそろキャブ様とご対面だ。あっという間だ。緊張してきた。

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ベン様が白すぎてデイブ・デッパー様がメインかのようなアー写。

 

 

16:25 DEATH CAB FOR CUTIE

来る前に、そういえば最新アルバム "Asphalt Meadows" を聴いていなかったと慌てて移動中に予習。Bandcampでレコードを注文したのだが製造遅延だとかで結局送られて来ず、気持ちが折れてしまったのだ。

YouTubeで全曲+最新シングル "An Arrow In The Wall" も聴くことができる。

特に新シングルは良い曲な上に、仲良し後輩バンドCHVRCHESのリミックス版はアゲな感じでとても良い。

 

結果、予習して大正解…新アルバムの曲から幕を開けた。

しっかり盛り上がっていたので、ここに集まるデスキャブファンはやはり最新曲までしっかりフォローしてきているのだろう。周囲でデスキャブの最新曲について話す人なんて一人もいないので、嬉しい。

 

照明も素晴らしく、登場したベン様を照らすスポットライトは神々しく、曲のキメをいちいち引き立たせてくれる。

 

 

そして3曲目。

 

 

そう。

 

 

年明けのお正月ライブに洋楽ロックバンドを呼ぶってなったら、デスキャブが浮かばないわけいかないよね。

 

 

なんつったって。

 

 

 

ジャッジャーーーーン

 

 

This is the New Year 〜〜〜♪

 

 

 

これがあるんだもの。

 

 

 

新年に聴くNew Year、こんな贅沢がありますか。

どんな公演で聴くNew Yearよりも今日のNew Yearが最高にNew Yearだよ。

 

PLANS以降のアルバムから満遍なく選曲。

去年が "Transatlanticism" 20周年でThe Postal Serviceとのツーマンツアーを行ったところなのだが、これといってこのアルバム贔屓はなし。

 

"Black Sun" は間奏後のメロのキメにさらにアレンジが加わってバッキバキ、会場が唖然とするほどの決まりっぷりだった。

 

 

ドラムのジェイソン様(ライブ前に栃木のシンバル作家さんを訪れてほくほく)のフィルは年々進化し

 

ベースのニック様は相変わらずの演奏の上に、お年を召してビジュに磨きがかかり

 

イケオジ・アイドルのデッパー様(キャブ内のインスタグラマー筆頭)はお団子ヘアで観客を釘付けにし

 

その後ろで一人、中世の哲学者の風貌で淡々とメロディを奏でる職人芸のザック・レイ氏(いつも必ず正装でステージに上がられる。)

 

 

いつも大ラスに演奏する "Transatlanticism" は今回はちょうど真ん中。

ギター&ピアニストが加わったことでベン様はボーカルマイク一本片手に、ステージを左端から右端まで歩きながら歌詞を語らってくれる。あまつさえ観客へのお手振りまで!!!いつからそんなアイドルムーヴを身につけちゃったのさ!!!!

最近のベン様、政治にいろいろ失望しているらしくインスタは投稿全消ししちゃうし、最近の歌詞は「自分にとってヒーローだったかつてのスターたちがみんな死んじゃう」みたいな老いの話ばっかりだし、わざわざ十何時間もかけて日本に来るのに1時間のライブだけだしと、ムッスリしてないか心配だったのですが、とんだ杞憂でした。ご機嫌お茶目なベン様です。歳取ってより茶目っ気が出てきたんじゃないか?

 

 

もはやベテランの風格漂うベン様


"Crooked Teeth" の高音ギターソロをしっかり決めてくれるデッパー様。かつてのクリス・ウォラのあの若さとアグレッシブさあってのソロな気もするが、成熟した大人の貫禄で悠々とキメこなす姿は優美。

最後は "Soul Meets Body" で締め。

 

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…はー。

泣きたくなっちゃう。

 

お願いだからお願いだからお願いだから、また日本に来てほしい…まだまだ聴きたい曲がたくさんあるんだよぉ……。

 

 

17:30 ベンチで休憩

興奮した私を慰めるように、CIGARETTES AFTER SEXのバラードが沁みる…。

 

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ラストに向けて、ぜんざいで腹ごしらえ。

 

それにしてもCIGARETTES、知らなかったけど、めっちゃいいな。またアルバム聴かせていただきますね。

全曲良いやん。

 

こういう出会いがあるから良いよね、フェスって。

 

 

18:30 WEEZER

ヘッドライナーは長丁場なのと、前に単独を観たところなので抑えめに。場所取りはせず後ろの方で観ることにする。(終演後の帰宅ラッシュも怖いし。)

 

ッドォォーーーーーン

 

さっきのバチギメ・キャブ様とは打って変わり、ベテランなのにいつまでもギターボーイのノリを忘れないWEEZERは対照的。

キャブ様は曲ごとにチューニング済みのギターに持ち変えるのだが、WEEZERの自分の愛器を掻き鳴らし続ける姿はデビューしたてのインディーのよう。

序盤でセットリストをド忘れし「ごめんなさい〜」と日本語で何度も謝るクオモたん。かわいい。

 

曲間にはメンバー全員参加の寸劇も挟み、「服がボロボロだよ〜」「よーし、じゃあ『ビバリー・ヒルズ』で買い物だーっ!」てな具合のお遊戯会ノリで曲紹介をしてくれる。

宇宙に放り出されたWEEZERたちが宇宙船で母なる地球を目指す…というストーリーで、曲中の映像も曲間の寸劇も進んでいく。

今後の公演でも同じ演出があるかもしれないのでネタバレは控えるけど、クオモたんの宇宙コスプレには笑った。

 

WEEZERは正直そこまで詳しいわけではなく、家を出る前にブルーアルバムを一回聞き直したくらいだけど大丈夫かな…と思いきや、今年はブルーアルバム30周年記念イヤー!ブルーアルバム祭りでドンピシャだった。

 

前回の単独で "In The Garage" で泣く体にされてしまった。

【日記】Weezerの “In the Garage” が死角からブッ刺さってきた - 旅するトナカイ

 

後半に行くにつれてどんどん上がっていくセットリスト。

でもさすがにちょっと疲れたぞ…。最後の一曲でトイレが我慢できなくなってしまった…が、そこも安心、ステージ奥にトイレがあるのだ!曲の間にすぐに戻って来れるのでありがたい!!

 

アンコールもあるかな?と思ったが、あっさり終了。最近の公演ってアンコールもカーテンコールも一切しなくなりましたね。

 

 

キャブ様もWEEZERも、ラス前のMCでお互いの名前を出していてグッと来た。

袖で聴き合ってたりするのかな。

 

 

19:45 終演

健全すぎ。

今からご飯食べて帰ってお風呂入ってしっかり寝れるよ…。

普段のライブハウスだったらまだ1バンド目の時間だよ…。

 

なんとなーく人の流れについていったら駐車場の方に出てしまったので、引き返して海浜幕張駅へ。

それでもかなり後方にいたのでさっさと出て来れた。

会場内に座ってる人もいたので、屋台でもう一杯飲んでアフター気分に浸ったりするのかな。

 

千葉に宿を取ってたけど、全然東京でもいけたな。まぁでもお値段を考えればやはり千葉か。

 

 

来年もぜひ

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こうして私の年初めライブは幕を閉じました。

フェスだというのに健全すぎて不安になっちゃう。

 

冬休み最後の週末としては、完璧なボリューム感。これ以上バンドが多いとしんどいからね…。

その気になれば全バンドのステージを観れるし、ファンの世代的にも良いタイムテーブルだったのではないでしょうか。

 

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出演バンドの皆さんも日本の冬休みを楽しんで帰ってほしいですね。

 

 

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