雨粒の形は“あんパン型”だった
雨粒はこんなあんパン型
いよいよ本州各地でも梅雨入りが発表された。梅雨と聞くと一般的には毎日雨が降ってジメジメしていてイヤ〜な季節と思う人も多い。
しかし、この梅雨の季節があり雨が沢山降ってくれるからこそ、我々が生活していく中で自由に水が利用できるのであり、雨が降るということは実は非常にありがたいことなのである。そう思って辛抱しよう。

さて、「雨粒の形」といったらどんなものを思い浮かべるだろうか? おそらく、ほとんどの人にとっての「雨粒」は、某エアコンメーカーのキャラクターの顔の形でもある雫型だろう。しかし実際は全然ちがうのだ。

雨粒の本当の形は、底が平らであんパンのような感じなのだ。
雨は空中に浮かんだ雲粒がくっつきあって大きくなり、重くなって落ちてくるもの。そして小さな雨粒は更にくっつきあって大きな雨粒になっていく。1つの雨粒ができるには、数百万個もの雲粒が必要だ。
小さい雨粒の状態のときは、表面張力によってまん丸な形をしているが、落下しながら他の小さな雨粒とくっつきあいだんだん大きな雨粒となってくると、下の方からの空気の抵抗をまともに受けて徐々に雨粒の底が平らになっていく。

風洞実験(筒の中に方向の揃った空気の流れをつくる装置=風洞、を用いた流体実験)で落下中の雨粒の形を見てみると、直径1.5mmくらいまではまだまん丸い形をしているが、直径2.5mmくらいになるとだんだんお饅頭のような形になってきて、4mm近くになると、底が平らなあんパンのような形となって降ってくる。

ちなみに雨粒の成長の限界はだいたい直径6〜7mmくらい。これくらいになると1つの雨粒がいくつにもわれて再び小さな雨粒にもどる。
あんパンがまたお饅頭に戻るわけだ。

雨粒の形、梅雨にちょっとして豆知識として話のネタにでもどうぞ。
(リップカレント)
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