海底に潜って遺物窃盗を試みる、2人逮捕 エジプト

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エジプト内務省は古代遺物を盗むために潜水したとされる2人から数百点の遺物を押収した
/Egyptian Interior Ministry

エジプト内務省は古代遺物を盗むために潜水したとされる2人から数百点の遺物を押収した /Egyptian Interior Ministry

(CNN) エジプト内務省は23日、海底に沈む古代の遺物を盗もうと試みたとして、当局が男2人を逮捕したことを明らかにした。

内務省によると、男2人は港湾都市アレクサンドリアに近いアブキール湾の海底から遺物を持ち出したという。当局に問いただされた2人は、遺物を密売する計画だったと供述。今回の遺物はすべて、海底まで潜って入手したという。

内務省の声明によると、2人が持ち出した遺物は448点ほど。硬貨305点、彫像53点、斧(おの)41点、青銅の容器14点、槍(やり)12点、彫像の頭3点などが含まれる。

古代の硬貨や像の頭部など約450点が押収された/Egyptian Interior Ministry
古代の硬貨や像の頭部など約450点が押収された/Egyptian Interior Ministry

遺物の年代は古代ギリシャ・ローマ時代、紀元前500年から紀元400年にかけての約900年間にさかのぼる。

エジプト内務省が公開した写真には、押収された遺物が写っている。

遺物は何層もの緑青に覆われて青緑に変色しており、当時の事物や人物が描かれている。軍服を着た兵士や、布地をまとった人物をかたどったとみられる像もある。

硬貨にも精緻(せいち)な彫刻が施されていて、ライオンやゾウ、カメ、イルカ、サソリなどの動物の姿があしらわれている。硬貨2枚にはギリシャ神話に登場する翼を持った不死の馬「ペガサス」が描かれているように見える。

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