「クリスマスの奇跡」 生後3カ月で養子に出された米男性、75年後に実の家族と出会う

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実のきょうだいの一人を抱擁するディクソン・ハンドショーさん(75)=21日/WHAM

実のきょうだいの一人を抱擁するディクソン・ハンドショーさん(75)=21日/WHAM

(CNN) ディクソン・ハンドショーさん(75)はこれまで、自分は一人っ子だと思って人生の大半を過ごしてきた。しかし養子に出されてから数十年後、数人の兄弟姉妹がいることを知り、年末休暇の直前に会うことができた。

ノースカロライナ州に住むハンドショーさんは先週末、ニューヨーク州ロチェスターに飛び、異母きょうだい数人と出会った。毎年恒例となっている一家のクリスマスパーティーを控えたタイミングだった。

ハンドショーさんはCNN提携局WHAMに対し「これまでの人生でずっと、どこかに兄弟姉妹がいることを夢見てきた」とコメント。「私に訪れたクリスマスの奇跡だ」と語った。WHAMは20日、空港でのきょうだいの初邂逅(かいこう)の様子を捉えた。

21日には、今年に入るまで存在を知らなかった50人を超える親戚と顔を合わせたという。ハンドショーさんがCNNの24日の取材に明かした。里親の唯一の子どもであり、自身の子どもがいないハンドショーさんにとって、いとこやその子どもたちも参加した集まりはうれしい驚きだった。

「これまで同じDNAを持つ人に会ったことはなかった」とハンドショーさん。しかし親戚に会ってみると、たちまち打ち解けた。「素晴らしかった」「新しい家族からもらったような無条件の愛を実感したことはない」

ハンドショーさんは1949年、ニューヨーク州バファロー生まれ。生後3カ月で養子に出され、幸せな幼少期を送った。育ての親は養子を迎えたことを隠していなかったという。

「実の家族を見つけたいといつも思っていたが、ニューヨーク州は養子縁組前の出生証明書を非開示にしており、発見は不可能だった」とハンドショーさんは振り返る。

しかし2019年の法案可決を経て20年、養子に出されたニューヨーク州民に対して本来の出生証明書が開示された。

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