ペンギンが魚見物、新型コロナ対策で無人の館内を探検 米水族館
(CNN) 新型コロナウイルス対策のため休館している米シカゴ市内の水族館で15日、普段は見物される立場のペンギンが観客となって館内を歩き回り、水槽の中の魚などを見物した。
水族館はツイッターを通じてこの動画を公開し、外出できない人たちを楽しませている。
ペンギンが歩き回っているのはシカゴのシェッド水族館。イワトビペンギンの一行を飼育舎から出して、人がいなくなった館内を探検させることにした。
「館内に観客がいないので、飼育係が創造性を発揮して、動物たちにぜいたくをさせることにした」「新しい体験や活動、餌などを与えて活動を維持させ、探検や問題解決、自然な行動の表現を促している」。同水族館はシカゴ・トリビューン紙にそう説明している。
ツイッターに動画が掲載されたのは「ウェリントン」という名のペンギンで、水族館によれば、特にアマゾン館の魚たちに関心を示した。魚の方もいつもと違う観客に興味を持った様子だった。
Penguins in the Amazon?!
— Shedd Aquarium (@shedd_aquarium) March 15, 2020
Some of the penguins went on a field trip to meet other animals at Shedd. Wellington seemed most interested in the fishes in Amazon Rising! The black-barred silver dollars also seemed interested in their unusual visitor. pic.twitter.com/KgYWsp5VQD
両ヒレを広げてよちよちと歩き回るウェリントンの動画は15日夜までに3万回以上再生され、見る人の笑顔を誘った。
同水族館は29日まで休館予定。全米では新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、観光施設などが軒並み閉鎖されている。
シカゴのあるイリノイ州ではプリツカー知事が15日、州内の全てのバーとレストランに対し、16日夜から30日までの休業を命じた。