著名投資家バフェット氏、死後の資産について詳細明かす
ワシントン(CNN) 著名投資家のウォーレン・バフェット氏(94)は25日、死後の財産について、これまでで最も詳細な計画を明らかにした。
バフェット氏は投資会社バークシャー・ハサウェイの最高経営責任者(CEO)。株主に宛てた書簡のなかで、死の本質について振り返り、亡くなった最初の妻が自分よりも長生きして財産をどのように分配するのかを決めてくれることを願っていたと言及した。
「時の翁(おきな)は常に勝利する。しかし、彼は気まぐれで、実に不公平であり、残酷でさえある。生まれたとき、あるいは、そのすぐ後に人生を終わらせることもあれば、1世紀ほど待ってから訪れることもある。今日まで、私は非常に幸運だったが、やがて彼は私のもとを訪れるだろう」
バフェット氏は、3人の子どもたちが長生きして父親の遺産をどの慈善活動に寄付するのか決めることができるよう願っていると述べた。3人の子どもは60代から70代。バフェット氏の死後、3人は遺産をどのように譲渡するのか全会一致で決定する仕事を引き受けることになる。
だが、子どもたちが遺産の行き先を決定できない場合に備えて、バフェット氏は後継者となる可能性のある管財人3人を指名した。書簡のなかで管財人の名前は明らかにされていない。
バフェット氏はまた、バークシャー・ハサウェイのクラスA株1600株をクラスB株240万株に転換すると発表した。これらの株式のうち、150万株は亡くなった最初の妻にちなんで名づけられた「スーザン・トンプソン・バフェット財団」に、30万株ずつが子どもたちが率いる他の三つの財団に寄付される予定。
バフェット氏は2006年以降、自身の財産を寄付することを約束している。ブルームバーグ通信によれば、バフェット氏の資産は推計1500億ドル(約23兆円)。