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『ジュラシック・ワールド』30年前は不可能だった“泳ぐTレックス” 監督&脚本家「このシーンだけで映画館に行く価値はある」

 映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』(全国公開中)を手がけたギャレス・エドワーズ監督と、脚本家のデヴィッド・コープが来日時にインタビューに応じ、1993年公開のオリジナル版では叶わなかった原作小説の一節の映像化について語った。(以下、映画の内容を一部含みます)

【動画】30年越しに実現!スピルバーグも断念した“泳ぐTレックス”

 マイケル・クライトンによる原作小説では、古生物学者のアラン・グラントと二人の子どもが眠っているTレックスの横を通り抜け、ボートで川を下る場面が存在する。Tレックスは、グラントたちを捕食しようと泳いでボートを追いかけてくる。

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 このシーンは1993年当時、スティーヴン・スピルバーグ監督が映像化を試みたものの、自ら断念していることが判明している。オリジナル版の脚本家でもあるデヴィッドは、「当時このシーンはストーリーボードも脚本も存在していたのですが、時間の都合や構成上の理由、さらには予算的な制約もあり、カットされることになりました」と証言する。

 加えて、技術的な理由も見送りの判断材料になったという。「TレックスをCGで描くこと自体が、非常に困難だった時代です。泳ぐTレックスを描くなんて、当時のCGでは不可能に近かったんです」

来日したギャレス・エドワーズ監督&デヴィッドコープ

 あれから30年以上が経過し、『復活の大地』で待望の映像化が実現することになった。「まるで、30年間背中の真ん中がかゆくて、ようやくその部分を掻けたような気分でした」とデヴィッドは独特な言い回しで喜びを表現する。「本当に素晴らしいシーンです。映画のシーンは、原作小説の内容とほとんど変わらない、忠実な画づくりになっています」

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 原作小説を象徴するシーンを再現したギャレス監督は、「私はデヴィッドの脚本をバイブルのように扱っていました。印象的な場面がいくつもある中で、特に『筏(いかだ)のシークエンスだけでも映画をつくる価値がある』と強く感じたんです。このシーンを観るために映画館に行く価値がある。そんな風に思えるほどの場面です」と感慨深げに語った。

 泳ぐTレックスの姿は、太平洋を泳ぐゴジラを描いた映画『ゴジラ-1.0』を彷彿させるが、ギャレス監督は「『ゴジラ-1.0』よりも『ジュラシック・パーク』の独特な視覚言語を受け継いだ形です。たとえば、オリジナル版でTレックスがジープを追いかける場面。マルコム博士が後部座席から振り返るあのシーンは、カメラをやや肩越しに構えて、迫り来るTレックスを映しています。ああいった構図は、どこかのタイミングで取り入れたくなるものなんです」と説明。さらに、脚本家に求められるスキルの一つ「The Promise of the Premise」(=語り手と観客との間に交わされる暗黙の約束)を例に「観客が『この瞬間のために映画を観ているんだ』と思えるよう“暗黙の約束”が必要です。本作でいえば、デルガド家の次女・イザベラが後ろを振り返り、Tレックスが彼女たちに気づいて水に入ろうとするあのカットだと思っています」と振り返っていた。(編集部・倉本拓弥)

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  1. 2025年
  2. 8月16日
  3. 『ジュラシック・ワールド』30年前は不可能だった“泳ぐTレックス” 監督&脚本家「このシーンだけで映画館に行く価値はある」