『トロン：アレス』初代主人公ケヴィン・フリンの再登場、ファンが満足する形に 新ヒロインが予告
ディズニーが新たな映像革命に挑む映画『トロン：アレス』で新ヒロインのイヴ・キム役を務めるグレタ・リーがリモートインタビューに応じ、本作で再登場するシリーズの伝説的キャラクター、ケヴィン・フリン（ジェフ・ブリッジス）について語った。
デジタル世界「グリッド」に送り込まれた天才技術者の冒険を描いた1作目『トロン』（1982）は、CGを本格導入した初の長編映画として一世を風靡（ふうび）した。2010年には続編『トロン：レガシー』が公開されており、本作は約15年ぶりのシリーズ新作となる。
『トロン：アレス』では、最新型AIを搭載した最強兵士・アレス（ジャレッド・レトー）が現実世界へと送り込まれる。グレタが演じるイヴは、エンコム社の役員である天才プログラマーで、とある理由からアレスたちに命を狙われる。
主要キャラクターが一新される中、『トロン』シリーズの初代主人公ケヴィン・フリンが再登場することが判明している。ジェフが続投するフリンは、エンコム社の元CEOで、前作『トロン：レガシー』では息子のサムとグリッドで再会を果たした。同作で命を落としたはずだが、『トロン：アレス』では「現在、行方不明中」とされている。
シリーズの伝説的キャラクターを迎えるグレタは、「フリンはジェフ・ブリッジスそのものです。私たちは皆『本当に来てくれるのかな？』と待ち構えていました。彼が現場に現れた瞬間、全員がスターの姿に見とれていました」と撮影当時を回顧。カメラが回っていない間は、出演者が待機するトレーラーの側でギターを弾きながら、素敵な音楽を奏でていたという。
フリンの姿は予告編でチラッと確認できるが、どのように再登場するかは謎に包まれたまま。グレタはネタバレを避けながらも「彼が登場するシーンは、きっとファンのみなさんも大満足するはずです」と予告。「ジェフが『トロン：アレス』に参加してくれたことは、本当に幸運だったと思います」と改めて共演を喜んだ。
アカデミー賞作品賞にノミネートされた『パスト ライブス／再会』（2023）で脚光を浴びたグレタは、「『トロン』は私にとって初めての体験でした」と述懐。「イヴという役を務めることは、『こんな役を私が？』とまるで夢のようでした。このシリーズに関われること自体が驚きでしたし、イヴを心から愛しています。みなさんにこの映画をお届けできることが、本当に楽しみです」と公開が待ちきれない様子だった。（取材・文：編集部・倉本拓弥）
映画『トロン：アレス』は10月10日（金）日米同時公開