地底たる謎の研究室

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明るい色彩の目を持つ人々の分布から調べた青い目の歴史



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題名:明るい色彩の目を持つ人々の分布から調べた青い目の歴史
報告者:アダム&ナッシュ

 本記事は、この記事の続きです。

 先の記事にて青い目の人からのインスピレーションでもって、青い目の秘密を探り、それが目の中の虹彩という部分のメラニン色素によって決定づけられていることが分かった。一方で、目の色は目の虹彩のメラニン色素だけではなく、虹彩における光の散乱によっても影響を受けることが示されている1)。実際、人間の虹彩や眼球には青色や緑色の色素は存在せず、淡褐色は光のチンダル散乱によるものであり、青色はレイリー散乱によるものとされる1)。そのため、褐色の場合はあまり光の散乱によってその色彩に影響を受けないであろうが、明るい色彩を持つ目は、より光の散乱による色彩への影響を受けやすいことが推測される。そこで、ここでは、青い目だけではなく、一般的に明るい色彩の目を持つ人々の分布から、青い目の歴史を紐解きたい。
 明るい色彩の目を持つ人々の分布に関してはヨーロッパ全域から調べると、図のような分布となっている。これを見ると分かるが、北海やバルト海を中心として青い目を持つ人々が多いことが分かる。各色は明るい目の異なるレベルを表し、青色= 80%+、青色= 50~79%、オリーブ= 20~49%、茶色= 1~19%、黒色=それ以外を示す2)。現在では遺伝学的に目の色に関係する遺伝子が特定されており、それがOCA2、および、HERC2となる1)。両方とも第15染色体に局在するが1)、OCA2遺伝子は色素欠損を引き起こし、そのOCA2発現を調節する遺伝子がHERC2となる1)。このHERC2遺伝子は、虹彩の色を決める働きがあり、ERC2遺伝子内の特定の突然変異が青い目に部分的に関与するとされる1)。このことから、北海やバルト海沿岸には、この遺伝子の影響の強い人々が多いことが推測される。



図 明るい色彩の目を持つ人々の分布2)

そこで、この理由を調べると5)、青い目の突然変異はおそらく6000年から1万年前の間、黒海地域からヨーロッパへと移行した小さな集団に由来すると考えられている。さらに、その当時からの北欧の曇った空は、皮膚の色とも関連し、ビタミンDのほとんどを日光から摂取しなければならなくなったことから、明るい肌の人々も増えた。さらに、そのような人々に多かったであろう青い目もともに増えたとされる。その上、当時の人々から青い目がセクシーであると捉えられ、性的選択にも有利に働いたとされる。数学的には、今日に存在している青い目の3億人もの人々に、同じ祖先から来ている可能性があるとも言われている。



1) https://en.wikipedia.org/wiki/Eye_color (閲覧2017.8.8)
2) https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Light_eye_coloration_map.png (閲覧2017.8.8)
3) https://ww2.kqed.org/quest/2011/06/06/dominant-isn%E2%80%99t-always-common/ (閲覧2017.8.8)
4) https://www.nhk.or.jp/kokokoza/library/tv/kagakuningen/archive/resume005.html (閲覧2017.8.8)
5) http://genetics.thetech.org/original_news/news76 (閲覧2017.8.8)

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