まるいがんもさん(@kenihare)がTwitterに実話をもとにしたマンガを投稿したところ、4千回以上の「いいね」が集まり、話題になりました。
マンガは12ページにわたり描かれていて、ツイートには「簡単に諦めたらあかん」との言葉が添えられています。
リプライでは「こういった上司は憧れる」「自分がされたことを人にできるってすごいこと」「ええもん見せてもらいました!元気でました!」など、その姿勢に称賛の声が寄せられています。
ストーリーは、ひとりの女性が誤って、重要なデータを削除してしまったシーンから始まりますーー。
BuzzFeedは、作者のまるいがんもさんに話を聞きました。
まるいがんもさんは、コミックエッセイや創作マンガを描いています。
今回の作品の元になった出来事は、約15年前に起きたそう。イベントで飾る写真パネルなどを作って、会場に設置するという業務でした。
「大型プリンターの扱いに四苦八苦していたのを思い出します」と当時を振り返ります。
最後の2ページには裏話が。
上司の立場になった主人公が的確な指示を出し、「簡単に諦めたらあかんよ」と部下に投げかける場面。
……実はこちら、フィクションで、まるいさんの思いがこめられているんだとか。
「仕事をしていると、どんなに気をつけていても、やはりトラブルやアクシデントは頻繁に起こりますよね。その都度なんとか乗り越えたり、ダメで誰かに助けてもらったり」
「社歴が長くなってくれば、ある程度はトラブル対処の経験も積まれてきます。トラブルやアクシデントへの対応力は、新人の頃よりはついている気がします」
「何か似たようなことがあった際に、このマンガのように、テキパキと適切な対処ができればいいなあという理想が含まれています」
投稿後には、モデルとなった上司から反応がありました。
この反応を見て、まるいさんは「やっぱり言った方は覚えてないんだな」と感じたそう。
「深夜の設営時にトラブルがあって、会社に戻って作業、そしてまた現場へ……ということは、頻繁にありました」
「ただ、このマンガに描いた時のことは、本当に覚えています。時間的に『もうダメだ』って。諦めた時に、本当はマンガに描いた方法とは少し違う方法で助けてもらったんですね」
「その時に救ってもらった方法は、僕が発想できないようなやり方でした。その時の『簡単に諦めたらあかん』というセリフがセットでした」
ある意味、ヒーロー的な展開だったみたいです。記憶に焼き付いたこの思い出を、未だにしっかり覚えているのは素敵ですね。
「それと『簡単に諦めたらあかん』って言葉を言ったのは、励ますというよりかは、少し怒ったようなニュアンスでした。仕事に厳しかったんです。どちらかというと怖い上司だったんですよ」
ミスから学んだこと
新人の頃は「ミスしたらダメだ、もう終わりだ~」と思い込むことがあったといいますが、その都度、マンガに描いているように、同僚や上司がどうにか助けてくれたんだとか。
今でも大なり小なりミスをするといい、思いを語ります。
「もちろん失敗しない方がいいとは思いますが、失敗しても同じ失敗を繰り返さなければ、それでいいかなとも思います」