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世界中のバーが、デート中に怖い思いや居心地の悪い思いをした女性を救うため、秘密の暗号を提供し始めた。
誰にも気づかれずに従業員に助けを求めたい時の行動を書いたポスターを、女性用トイレに貼り出すバーやレストランが増えている。
最近のポスターは、例えば、南アフリカ共和国の「フーターズ(Hooters)」のもの。
「出会い系サイトで知り合った男性、会ってみたらイメージと違った?」
「危ない感じがする? それともちょっと変なだけ? 困ったときは任せて。カウンターに行って、エンジェルショット(Angel Shot)を注文して」
エンジェルショットを注文すると、バーテンダーに車までエスコートして欲しいというメッセージが伝わる。ロックで頼めば、UberやLyft(オンラインで車を手配するサービス)で車を呼んでくれるし、ライム入りで注文すれば警察に通報してくれる。
「これは、女性用トイレに貼られていたポスター。Hooters South Africaのかっこいい呼びかけを尊敬!(Facebookにこれを投稿したあとも、女性たちがエンジェルショットを注文できることに変わりはない。秘密にしたいわけじゃなくて、注意を喚起したいわけだから)」
このポスターの写真は、水曜日にRenaldo Gouws氏によってFacebookに投稿されてから、現在までに42万回以上もシェアされている。フーターズからコメントは得られていないが、Hooters South AfricaはFacebookに木曜日「あの『ショット』のことをみんなが話すもんだから、なんだか喉が渇いたよ」と投稿し、「エンジェルショット」ルールの存在をほぼ認めた。
このアイデアは、フロリダにあるレストランバー「イベリアンルースター(Iberian Rooster)」から広まったようだ。 フロリダの地元紙the Tampa Bay Timesは昨年12月、このレストランがポスターを貼っていることを取り上げた。
「全てのレストランが、女性用トイレにこのポスターを貼るべき 」
昨年、似たようなバーのポスターの数々がソーシャルメディアで広まった。
イギリスのバー「ブリックヤード(The Brickyard)」では、デートが上手くいかなかった女性客に、「レイチェル(Rachelle)」や「ジェニファー(Jennifer)」を注文するように勧めている。
「私が働いてるバーとブルワリーにも、このポスターを貼らなくちゃ。わたしはいつも味方よ!」
イギリスのThe Lincolnshire Rape Crisis support organizationも同じように呼びかけ、性的暴力をなくすキャンペーンを打ち出した。
「もしも男性とデートしていて変な感じになったり、危険を感じたら、バーでアンジェラ(Angela)を注文しよう」
「これトイレで見たけど、すごく大切なことだと思った。いろんなところで注目されるべきよ!!!!」
2009年から2014年にかけて、デートアプリの人気に伴い、オンラインで知り合って、初めてデートした時に起こるレイプ被害が、450%増加したことをイギリスのナショナル・クライム・エージェンシー(National Crime Agency)が明らかにした。これらのポスターがより広く知られるようになれば、こうした被害を未然に防ぐことができるだろう。
[原文:A Hooters is serving 'angel shots' to protect women on bad Tinder dates]
(翻訳:にこぱん)