超富裕層は利下げ前からリスク資産への投資を始めていた…今後の彼らの投資先は?

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DNY59/Getty Images

9月のアメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%の利下げが行われた。これは借り手にとっては朗報だ。

しかし、その一方で、これまで5%以上の利回りの現金を保有していた人々は、その資金の新たな運用先を見つけなければならなくなった。

シティ・プライベート・バンク(Citi Private Bank)による最新のグローバル・ファミリー・オフィス調査によると、中央銀行が利下げに踏み切るはるか以前から、ファミリー・オフィスはすでにリスク資産への投資に乗り出していたことが明らかになった。6月に338人の回答者を対象に実施されたこの調査では、富裕層の投資家が新たに投資した資産クラスとして、上位2位を占めたのは債券と株式だった。回答者の半数は5億ドル(約725億円、1ドル=145円換算)以上の資産を運用している。

全体的な傾向として、運用に資金を投じる顧客が増えている一方で、手持ちの現金を増やす顧客の割合は減少しています。

シティ・プライベート・バンクの米州地域ファミリー・オフィス・グループの責任者、リチャード・ワイントラウブ(Richard Weintraub)氏はそう話す。

以下は、調査回答者の資産配分変更を示すグラフだ。

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シティ・プライベート・バンクの最新グローバル・ファミリー・オフィス調査。

Citi Private Bank's latest Global Family Office survey.

今後6〜9カ月がトレンド確立の鍵を握ると同氏は指摘した。中央銀行の利下げのスピード、今年と2025年を比較して利下げ幅が大きいか小さいか次第で、この投資家グループが現金から他の資産クラスへの移行をどれほど積極的に継続するかが決まる。

これまでのところ、株式への動きは大手テクノロジー企業のAI需要とつながっており、AIはファミリーオフィスの人気を集めている。調査によると、

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