メルカリの山田進太郎CEO。
撮影:竹井俊晴
フリマアプリのメルカリが、単発・短時間の雇用契約を提供する求人プラットフォーム事業を始める。名前は「メルカリ ハロ」。2024年春のサービス開始予定だ。
ハロで稼いだ給与は、フリマアプリでの買い物やメルカードの支払いに充てることができる。電子マネーによるデジタル給与払いの準備も進めており、将来的には「メルペイ」で直接お金を受け取ることも目指す。
メルカリは13日に記者会見を開き、「スポットワーカーは1070万人にのぼり、うち3〜4割が正社員として働く傍ら、副業としてスポットワークを活用している」(担当者)とした上で、事業者は「申込者が本当に来てくれるのか」という不安、働き手は「登録手順が分からない、面倒」などの課題があると説明。「フリマアプリを身近なものにした実績をもとに、こうした問題点を解決していく」と意気込んだ。
具体的には、 事業者・働き手双方の評価が可視化される仕組みを導入。メルカリアプリから仕事を検索し、本人確認済みであればそのまま使えるようにする。 月間2260万人(本人確認済1395万入)の顧客基盤をもとに、日本全国で幅広いマッチングを実現していくという。
なお、求人のマッチング時に発生する手数料がメルカリの売り上げになる。
スキマバイトはスタートアップの「タイミー」らが先行しており、後発のメルカリがどこまで広がるか注目される。
今回のメルカリの発表を受けてか、タイミーの小川嶺社長はSNSで「どんな競合が来ようがミッションの実現に向けて、圧倒的なスピード感でサービスを磨き込むだけですね 。久しぶりにワクワクしてます」とコメントした。
編集部より:情報を追記しました。2023年11月13日 17:00